東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

簡易温室作ってみました!<栽培の様子⑧>(宮一高:直江彩花)

2017年12月 3日 (日)

こんにちは。昨日(12/2)、「宮城県美術館」に行ってきました。フィンランド独立100周年を記念して、12/24(日)まで、フィンランド・デザイン展が開催されています。私の大好きなムーミンにまつわるものが沢山展示してありました。ムーミンの絵本の原画も鑑賞出来て、嬉しかったです。フィンランドの歴史はもとより、食器や布(マリメッコ)、椅子等も沢山展示してあり、見ていて飽きないです。色んなタイプの椅子は美術館の1階に展示してあり、実際に座ってみて座り心地を体験することも出来ます。気づいたことは、椅子は座ってみないと分からないといういことです。とても楽しかったです。さて、今週の植物達の栽培について報告したいと思います。

20171203185745-b75bbb92f7542270fed8057cf290978edc679bd4.JPG


1.栽培の様子

(1)シュンギク

12月2日(土)7:00 ~栽培58日目~ 晴れ 6℃

今週は晴れの日が多かったので、今週も朝から夜までずっとベランダで春菊を栽培しています。「11/26報告記事でオガタさんから頂いたコメント」にある通り、シュンギクは成長がスローですが、低温にはすごく強い植物なんだなと思います。晴れの日が続いたとは言え、今週は気温が6℃から16℃と、日によっては10℃以上の上り下がりの変化に順応している姿を見ると納得です。人間なら、「寒い寒い」と言いながら厚手のコートやダウン、マフラー、手袋を身にまとい体温調節します。しかし、シュンギクは寒空の下でも、ベランダで放置されていても、毎日涼しげな顔をして育っています。とても辛抱強いなと思います。

20171203185829-5fc709577c25d3067d6f1d928be56733a3bcdf31.jpg

下記は一度萎れて、復活したシュンギクです。今週もほ本葉の中にさらに小さな本葉が生まれ、順調に育っています。本葉の直径は5㎝程になりました。こちらも辛抱強く育ってくれています。

20171203185849-e21dcdf06fef9c5d3486c070707a2f76c0a32d6a.jpg

☆今週一番のトピックス☆

さて、私の今週の目標として予定していた『簡易温室を作る』を実行することができました。学校の試験期間が終わったので、早速作ってみました。材料は家にあったものだけなので、本当に簡易です。

<材料>ダンボール(リンゴの空箱)、プレスンシール(コストコで売っているラップよりも密閉性の高いもの)、ガムテープ、プチプチ(梱包材)

20171203185912-be47c41d30d34d66be034619154a92785fefb2b2.jpg

簡易温室を作るにあたり、「2016年度の鈴木大貴さんの温室作りの記事」をじっくり読ませていただきました。また岡田和花さんの温室作りの記事」もすごいなぁと思いながら拝見していました。

お二人とも凄すぎるので、とても自分はそこまでは出来ないのですが、私なりにオリジナリティーを出しながら作ってみました。簡単すぎるもので、恥ずかしいですが。。20171203190503-adf4d915e055ba908ef5096bce6e77bccbfa6e18.jpgのサムネイル画像

20171203190047-da0c88d63d5ae80ce2dbdfa2967474b0ca43bb63.jpg

私が作った「簡易温室」のテーマは、『ダンボール毎、部屋の中に移動させる』というものです。私の家のベランダは比較的、雨や雪が吹き込みにくいので、ダンボールは防水加工等はしていません。
雪が降ったり冷たい風の日は、箱の中に入れて寒さから一時的にシュンギクを守れればいいや!というレベルです。排水等の加工も一切していません。今回は、家にあったもので作ったので、透明ビニールではなく、ペタペタしているプレスンシールでダンボールの周りを囲みました。密閉性が高いものなので、夜、部屋の中に移動させた時に、かぶせて暖かくしてあげればいいかなと思っています。最初から透明ビニールで覆ってあげれば良かったかなと思いながらも、そこへの変更は次回以降考えたいと思います。透明ビニールの方が間違いなく日光を吸収しやすいはずなので、今週はとりあえずこのままで。今後改良していきたいと思います。

下図の赤丸で囲った部分は、プレンスシールをそのままダンボールに張り付けています。ペタペタしているものなので、粘着性があり、紙でもくっつきます。取り外しも簡単にできます。

20171203190016-be7e8ce4affc7ac64d965a7322a32eb07dedb2fa.jpg

そして、ダンボールを切り抜いた残りに、アルミ箔を張り反射板的なものを作りました。これは皆さんがやってるように、植物の周りに置くことで、その反射を利用して少しでも多くの太陽光を浴びさせることが出来るかなと思い、作ってみました。簡易温室(ダンボール)の中に入れて、これから様子を見てみたいと思います。ダンボールの底には、少しでも暖かくなるようにプチプチ(梱包材)を敷いてみました。

12月3日(日)8:00 ~栽培59日目~ 晴れ 12℃

朝から天気が良かったです。今日はシュンギクにとっても恵みの太陽です。昨日作った「簡易温室」のまま、ベランダに出してみました。アルミ箔を張った反射板もどきも置いてみました。

20171203190120-f62395107d3ebb5fd02dcf5d64e0da358ae3f82f.jpg


(2)トウミョウ

11月30日(木)20:00 ~栽培22日目~ (室温23度 湿度65%) ※3回目栽培終了日

今日でトウミョウ3回目の栽培を終了しました。いよいよ、はさみを入れて最後の1本にサヨナラしました。他のトウミョウは「先週11/26の記事報告」の通り、これ以上の生育はありませんでした。でも「豆苗1回目栽培時の新芽と新芽の間の距離の長さ」や、「豆苗2回目栽培時の新芽と新芽の間の距離の長さ」を計測することで、様々な気づきがありとても勉強になりました。

最後のトウミョウの記録になりますが、最後の一本は新芽も出てくれました。1回目や2回目の時のように、鮮やかな緑色には色づきはしませんでしたが結構元気に伸びてくれていたと思います。

20171203191749-2323488f7f5ff8c5f53f7f2f5719e1624e514774.jpg20171203191810-15faa7d38e5416c93ce4f4663894c44fc46a48a0.jpg

3回目(これが最後)の記録になります。一本だけなので統計的にはどうかと思いますが、計測出来て嬉しいです。1本だけの数値ですが、2回目の計測時の葉と葉の間の茎の長さ平均が7.4㎝だったので比較的近い数値になったと思います。

20171203191841-80e9f40e6d967dffc3303bafe19f02875d3f53b0.jpg

≪自分で育てたトウミョウ≫        2017/11/30現在
                            単位(㎝)
豆苗no. 茎の長さ   葉と葉の間の茎の長さ平均(2カ所計測)
1      17        7.8

今回で、トウミョウ栽培(3回目)が終了したので、次回以降何か他の野菜栽培にチャレンジしようか考えています。


2.感想

まず、先週の私の記録にオガタさんから頂いたコメントで、「すいエンサー」のことが記載されていました。私も大好きで小中学生の頃は毎週みていました。面白いですよね。高校生になってからは、すいエンサーをみる機会が少なくなりましたが、、、録画するなどして、すいエンサーをみる時間を作ってみたいと思います。比較的最近観たものの中では、マカロンをお店で売っている様に美味しく作る方法が印象的です。もちろん、陸上で役に立つ速く走る方法も色々とみました。その他、さかなくんが上手に魚の絵を描く方法等、面白いですよね。なるほど!って思うことが多いです。

今週は、シュンギクのために「簡易温室」を作りました。これから本格的に始まる冬の寒さを少しでも、しのぐことが出来ればいいなと思います。成長はゆっくりですが順調に育ってくれています。少しずつですが、本葉の中に、また小さい本葉が見えると嬉しいです。「生きている」感覚が伝わってきます。シュンギクを毎日観察していると、少しの変化にも気づきが生まれます。本葉が出てくると、子葉がちょっとずつ黄緑色⇒黄色になり、依然よりも葉の張り具合が弱くなってきているなと思います。本葉に栄養を吸い取られていく感じが分かります。


トウミョウについては、今回が3回目の栽培終了となり、少し寂しい気がします。でも3回も栽培にチャレンジ出来たし、茎の長さや葉と葉の間の茎の長さ平均を測ることも出来て楽しかったです。シュンギクだけだと寂しいので、他の野菜にもチャレンジしてみようかと思っています。とりあえずは、シュンギクを引き続き大切に育てます。

コメント

宮城一高・直江さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。フィンランドのイベントをやっているのは、テレビの広告で見ていましたが、行かれたのですね。実際に座ってみることができるのはよいですね。この展開ゼミも実際にできるので、色々なことが分かることはありますので。シュンギク、よい感じですが、施肥をやってみているでしょうか。20名の受講生を見て、他のこともしているので、誰がどうなっているか、記憶がfollowできてないのですが、。。なにより、ダンボールうまく使って、新しい形でよいですね。これだけの温室があれば、夜も外に置いておいて大丈夫だと思いますよ。というか、寒い方がしっかりしますので。昼温より、夜温の方が高いのは、植物にはよくないですから。アルミホイルでの太陽光の反射もよいですね。それ以外の気がついたことは、オガタくんがコメントしてくれると思います。

 豆苗、がんばりましたね。感動です。あと、まとめのところに、子葉の変化をしっかり観察しているのもよいです。今週もしっかり観察して下さい。豆苗がない分、シュンギクに新しい観察の観点を設けるとか。楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 簡易温室がいい感じですね。そんな素材があること初めて知りました。

 光の反射板が機能すると思いますが、要点は光ですから、それに集中して対策しましょう。温度はその次になるのですが、温度変化を和らげるために、水のペットボトルなんかを欲しいところですね。

 さて、フィンランドですか。地味ですがいい国らしいですね。日本人留学生も多く

行ってるらしいです。特徴的なのはその言語です。どれとも似つかない言語なのですが、とにかく母音を使う頻度が多くて日本語並みです。これは世界的にも大変珍しいことですよ。なので、ちょっと聞くとデタラメ日本語に聞こえます。(ありがとう=kiitos キートス)ちなみになんですが、英語が何か外人の基準のように思われていますが、実は英語ほど特殊言語は無いです。ヨーロッパ言語の格変化をほぼ失っている代わりに異常に連語が多く、そして何より語順に厳しいのです。主語が付くのも珍しいことです。普通の言語は主語を省略できますし、語順も適当でいいのです。

 発音も英語は母音の種類がやたらと多く、日本語にはない強弱アクセント、これでは聞き取れません。他の言語はたいてい母音は5~7(アラビア語はなんと3つのみ)、発音は書いたまま読むだけです。アクセントはたいてい固定(今度サッカーで日本と対戦するポーランドの言葉は、単語末から2番目にアクセントが来ると決まっています)です。

 どうでもいい知識ですが、グルジア語では父親のことをママ(母親のことはデッダ)と言います。チェコで、あのね、というとイエス・ノーと言うのと同じです。

 ついでにすいエンサー、マカロンのところを見てましたか。私も作ってはいないですが(というかたいてい今一のことが多い、冷やご飯のイチゴ大福とか)見てました。「ならばすいガールよ、見事やってみるがいい!」というセリフいいですよね。そして最後「大成功!!」で終わります。

 参考になりそうなのは、走るのと、水泳と、鬼ごっこ、ドッジボール必勝法なんかですかね。あ、そういえばカラメルポップコーンを実際やってみて、なかなか良かったので、当研究室に来た科学者の卵プロジェクトの高校生と共に作りましたよ。

 他、ニューベンゼミも役に立つ時はあります。Rの法則もただ見るには面白いですね。

 ラボスタッフ・オガタ