東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[14]最終発表(農:菅原のの)

2018年1月16日 (火)

目次

1.栽培で大変だったこと、良かったこと

2.他の科目への波及効果

3.毎日の観察で身についたこと

4.文章を書くという点での変化

5.自然科学的な視点の習得

6.今後の栽培や生活について

最終発表となりました。大学の講義のなかで野菜を育てられるなんて、楽しそうだと思っていたはじめの頃が懐かしいです。思っていたよりも栽培は難しい面もありましたが、想像していたとおり、植物との生活はとても楽しいものでした。野菜たちがぐんぐんと生長し、自立している姿を見られた一方で、私の自己管理能力のなさを自覚することも多くありましたが...。成長できた点も見つけていきたいと思います。今までの自分を振り返りつつ、本題へ入ります。


1.栽培で大変だったこと、良かったこと

植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなと言うこと、ということについて、感じたことをこれまでの発表のHPを引用するなどして、これまでのプレゼンに使ってないような写真があれば、それを掲載しながら説明する。

いま植木鉢で育てているシュンギクの他に、土に植えてシュンギクを栽培しようと初めは考えていました。卵の容器を使って、種から苗を育てようとしたのですがひっくり返ってしまい、失敗してしまいました。これは植物の問題ではなく人為的な問題ですね。ひっくり返らないように工夫すべきでした。今度はシャーレから種を育て、発芽した段階で家の畑の土に移しました。土に移したのが11月12日のことです。下のようにスーパーでもらったビニールのシートと、家にもともとあった棒で簡易ビニールハウスのようなものを作り、雨・雪から守るように工夫しました。横の部分まで覆うほどの大きさがなかったので温室的な効果は無いビニールハウスではあるのですが、上からの雨・雪からは守られるようになっています。

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しかし、シュンギクはあまり生長せず、一番成長したものでも、現在本葉が2枚しか出ておらず、それぞれ子葉の大きさはおよそ0.7cm、本葉の大きさはおよそ1.2cm、というようにまだ小さいままです。これはやはり土に移したのが11月半ばであり、時期が遅かったという問題が一番大きいのではないかと思います。私の第12回の記事で書いた生長のグラフからは、ある程度の環境の変化にも強くロマネスコが生長してきたことが分かりましたが、これは育ちにくい環境になる前にロマネスコが十分な大きさになっていて、根も育っていたからなのではないかと思います。このシュンギクは植えた時期が遅く、十分に生長する前に低温の時期を迎えてしまったためにその後の時期も生長が少なくなってしまったのではないかと思います。また、露地栽培では土の乾き具合の判断も難しかったです。表面の土は乾きやすいのですが、下の方の土はなかなか乾かない状態が多くありました。水をあげるのを控えてはいたのですが、今回、育たなかったシュンギクは水管理の点からも根が十分に育たなかったのではないかと思います。下の写真は1月15日時点の外の畑にあるシュンギクの様子です。

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栽培の時期と水管理が最初に想像していたよりも影響が大きいと感じました。植物の生長が温度に深く関わっていることを改めて知りましたが、それに合わせて生長できるような管理が必要だと感じました。今回、鉢で育てた植物は種をもらってすぐに栽培を始めましたが、そのほかの外で栽培しようとしていたものも種をもらってからすぐに栽培に取り組むべきだったと思います。また水管理については、植物の栽培を始める前はもっと水をあげるものだと思っていましたが、実際に栽培してみると、水をあげすぎても良くないこともあるということが驚きでした。植物が可愛いからといってあまり可愛がっていると、かえって植物にとって良くないこともあるのだということが分かりました。植物の根がしっかりと生長するよう、水をあげるのを我慢するときも必要となる。外が寒いからといって部屋の中に入れておくよりも、直接日光に当てたほうがいい。など、可愛い子には旅をさせよ、この言葉が心に沁みました。旅をさせた結果、鉢で育てた植物たちはきちんと生長してくれたので良かったです。


2.他の科目への波及効果


植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのかどうか、また、どの様なところに波及効果があったかを実例を入れて説明する。

毎日、観察をして葉の大きさの測定をしてきました。日ごとに得られた情報は増えていき、この数値の情報をどのように処理していくべきか悩むこともありました。農学部の第2セメスターには自然科学総合実験という講義があります。この講義では、週に一回2コマ分の時間(およそ190分前後)のなかで物理、科学、地学、生物学などの科学的な基礎内容の実験を行い、その後、一週間で手書きのレポートを書くことが課題となっています。この講義のなかでも測定して得られる数値が膨大になるものが多くありました。これは波及効果というより、相互作用的かもしれませんが、数値への嫌悪感というか、どうしたらいいのか分からないなどという感覚は少なくなったように思います。ただの数値の羅列に見えても、どこかに根拠がある関係性が見いだせるかもしれないということに対して、面白さを感じるようになりました。また、データをとるということだけでなく、そのデータから何を読み取るのかが大切だということを実感しました。さらに、データを見るときに、どのような関係があるのか、因果関係が本当にあるのかどうかを考察する、ということも考えるようになりました。展開ゼミのなかで普段の野菜たちの観察においては、数値を測定してどれくらい生長したかということと、そのときの気温や天気はどうだったかなどを結びつけて考えるようにしていました。このように、数値を読み取り、それに対して考察したり調べたりすることを普段からしていたため、自然科学総合実験でのレポート作成においても考察を書くのに感じていた苦痛が少なくなっていきました。


3.毎日の観察で身についたこと

他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということでたいへんだったこと、逆に、毎日の観察をすると言うことで、どの様なことが身についたのか、感じたことなどを、これまでの発表のHPを参照しながらまとめる。

毎日野菜たちを観察すると、小さな変化に敏感になったように感じます。例えば、生長が止まっているように見えても、葉の大きさの数値を測ると生長していることが確認できたり、先頂部分で小さい新しい葉が少しずつ出ているのが見えたり、少しずつでも生長しているということを実感することができました。一番、面白いなと感じたのはわき芽が出ているのを見つけたときです。初めはただ緑色の粒が出来ているように見え、それが何か分からないでいました。第8回の記事ではまだ葉の形に見えないほど小さなわき芽と、生長して葉がしっかり生長した様子のわき芽についてお伝えしましたが、日を追うごとにだんだんと葉の形が出てきているのを確認できたのは毎日の観察をしていたからだと思います。少しずつ、けれどもしっかり生長していく葉をみるのは楽しかったです。また、毎日観察していると細かいことに気づくことができる一方で、大きな変化には気付きにくいということも感じました。数値として大きくなっているのは確認できるのですが、全体的な大きさの比較は毎日観察して見慣れてしまうと難しいように思います。しかし、毎日欠かさず写真を撮ることによって、全体的な株の変化を見ることができました。第11回の記事では、上から写真を撮ることによってより株の大きさの変化を感じることができることを記事としてお伝えできたと思います。小さな変化と大きな変化どちらもとらえることが大切であると思いました。感性を鋭くもって観察すること、どうしたら変化をわかりやすく捉えられるか考えることができるようになったのではないかと思います。

毎日観察していくなかで、植物が少しずつ生長しているのを見て感じたことについてですが、植物の力強さとしたたかさに改めて気づかされ、感動しました。私もそのように、うまく生きていきたいなと漠然とですが思いました。また、植物は毎日休みなく生長しているということも気づかされました。植物の管理をしていくなかで、体調やスケジュールなど自分の管理もきちんとしようと思いました。


4.文章を書くという点での変化

大学の講義の中でも異端の講義形式のこのゼミ形式で、文章を書いたり、それをいかにプレゼンしたりするかということが求められてきました。その中で学んだことを踏まえて、文章を書くという点においてゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察する。

一つには、文字のタイピングが速くなったということです。先生が意味している文章を書くという点とは少し違うかもしれませんが、タイピングが速いということは大学生活のなかで大きなアドバンテ-ジであるように思います。大学に入ってから、レポートの作成の多くはPCになりました。以前は紙に書きながら思考を整理し、文章を完成させていたように思います。しかし、PCでの文章作成においては、文章を書くことよりもタイピングに気をとられてしまうこともありました。これはタイピングに慣れていないことが原因であると思います。前期はレポート作成の時のみPCを使っていたため、タイピングに慣れるということは無かったように感じます。講義の初めは、ブログを書く方法、タイピングに関して時間がかかってしまうこともありましたが、最近はそのような点で悩むことは少なくなりました。タイピングを速くするためには慣れることが一番だと思います。まだ、速いとはいえないかもしれませんが、以前の自分より速くなったと思うので、それは成長した点だと思います。

二つには、文章を書くということに慣れ、さらに、面白い文章とは何か考えるようになったということです。文章を書くことに慣れるというのは、記事を更新するごとに文章を書くため、定期的に書くという機会が増えたことによるものです。以前は、文字数を多く書くということが苦手でしたが、今は、文字数を気にせずに書いても長めの文章を書けるようになったように感じます。また、普段のレポートでは他の人のものを読む機会はなく、自分が書く文章で面白さを意識したものは自己満足でしか書くことしかできませんでしたが、この展開ゼミを通して他の人の記事を読み、どのような文章が面白いと感じるのか、考えるようになりました。特に面白いと感じたのは直江彩花さんの記事です。一週間ごとにしっかり定期的に記事を更新している上に内容が濃く、私と同じくシュンギクを栽培していたので、他の視点を知るという点でも面白かったです。記事の構成も、はじめで書いたことを最後にまた発展させて書いて、伏線のような、最初から最後まで面白い記事を書けているのが素敵だなと思っていました。他にも、わかりやすくまとめている人の記事を見て、自分だったらどうするか、また、このように工夫すれば面白い、見やすい、ということを学ぶことができました。その学びを実践するという点ではまだ不十分かもしれませんが、知識やアイディアが増えたことで、面白い文章を書こうとする意識が芽生えたことが成長であるように思います。


5.自然科学的な視点の習得

理系・文系を問わず、この講義を受講できるようになっていますが、植物を栽培して、観察するということは、客観的に物事を捉えて、自然科学的なものの見方を学ぶということでもあります。そうした点について、自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに、研鑽を積むことが大事と思う点を、考察する。

毎日、葉の大きさを測ると同時に、その時の天気や気温を気にしていました。大きくなったかどうかは、やはり、主観的な感じ方も大きいように思います。肥料をあげたから、天気がいいから、気温が高いから、植物も生長しているだろう。と、思っているだけでは、本当にそうなのかは分かりません。客観的に捉えるということが重要なのだと思います。私は、気温や天気が植物の生長にどれくらい関わっているのか、本当に施肥の効果はあるのか、客観的に確かめるということを心の中での一つの目標としていました。実際に第12回の記事で自分なりに考えたことを発表でき、一応目標が達成できたのでよかったです。植物の生長と環境との関係や影響は、当たり前のことかもしれませんが、それを実際に調べてみようと実行できたのは自分の中で良かった点だと思っています。当たり前のことを不思議に思ったり、調べてみようという視点はこれからも大切にしたいと思います。

ほかの受講生の方を見ると、自分なりに課題を設定して、実験し、植物の生長を観察している人もいました。例えば、農学部の岡田和花さんです。岡田さんの記事では、スプラウトの密度によって生長の度合いがどう異なるのか調べられており、さらに、箱ひげ図を使うなど、視覚的にも分かりやすくまとめてありました。とても読んでいて楽しかったです。栽培も二回していましたし、自分のなかでの課題をしっかりと見つけていて素敵だなと思いました。私には、自分なりの自分だけの課題を設定するということがまだ足りないように感じました。気になったことをどうしたら調べられるのか、自分で課題を設定し、それを調べる方法や装置を考えてみる、という一歩踏み込んだ観察ができればよかったなと思いました。そのためには、気になることについてある程度の知識を持って、その上で疑問に思うことを見つけることが大切なのではないかと思いました。何も知らない状態からでは、一歩踏み込んだ観察をするのは難しいように思います。まず私は、知識をつけて、その上で疑問に思ったことや気になったことを、自分でどう調べられるか確かめられるかということを考えてみることをしたいと思いました。ここでは、ただ知識をつけるということが重要なのではなく、その知識や話題がより自分にとって身近なものであると考えて吸収することが重要であり、それが自分で確かめるにはどうするかを考えることに繋がると思います。


6.今後の栽培や生活について

以上のことを踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを考える。

自分の大学生活の過ごし方として、植物がだんだんと大きくなるのと同じように、私も少しずつでもいいから、毎日何かしら成長できるようになりたいと思いました。野菜たちが与えられた環境の中で、水や肥料を吸収して、毎日着実に生長している姿を見て、元気づけられたり嬉しくなったりしながらこの数ヶ月を過ごしてきました。自分もそんな風に着実に、したたかに、力強くなりたいと思いました。自分を甘やかさずに、旅をしようと思います。大学という環境のなかで、様々な自分が成長できる糧となるもの、水や肥料を見つけて吸収していきたいと思いました。また、学んだことや感じたことからまだ具体的ではないかもしれないものもありますが、やりたいことも見えてきました。それは以下の4つです。

①普段の講義などを自分に身近な話題であると捉えて、自分の視点を持ちつつ、知識を吸収する。

②学んだ知識から気になることを見つける、疑問に思う心を持つ。

③自分なりに課題を見つけて、どう確かめるか、調べるか、改善できるか考えるようにする。

④文章を速く書けるように、ブラインドタッチをできるようになる。

植物を実際に育てていくなかで、知識として知っていたことを実際の事象として確かめることができたり、自分が知らないことに気づかされて新しいことを学ぶことができたりしました。この展開ゼミのなかで得られたものはただの知識ではなく、経験を伴ってしっかりと自分に染みていったように思います。経験を伴った学び、というものはアクティブラーニングなどと今とても重要視されているように思いますが、この講義はそれをよく体験できるものであるように思います。実際に体験してみると、確かに実際に植物を育てることで得られる経験も重要であるように感じましたが、一番重要なのはそれに取り組む姿勢なのだということに気づかされました。この講義は目の前に教材となる植物が存在しているけれど、その植物に面白みを感じなければ、得られる経験は少なくなりますし、そこから自分が学ぼうと思わなければ何も新しいことは学べません。自分の学ぼうとする姿勢が試される講義であったと思います。普段の講義から自分は熱心に取り組めているのだろうか、自分の身近な、重要な話題として講義を受けていないのではないかと考えて、反省するようになりました。自分から学ぼうとする姿勢、自ら課題を見つけていく姿勢を、これからの講義や、学年が上がってから行う研究などで活かしていきたいと思いました。

また、今後の栽培については、ロマネスコもシュンギクもどちらもまだ収穫できていませんので、最後まで管理をしっかりと行い、収穫し、おいしく食べるまできちんと行おうと思っております。これからの時期は日照時間は長くなっていくかもしれませんが、さらに気温は下がり雪が降るなど寒い時期となると思われます。天候を見つつ、水の管理をしっかりと行い、施肥のタイミングも考えながら野菜たちの生長をサポートしていこうと思っています。そして、最終的な目標としては、自分だけでなく家族にも作った野菜を食べてもらうということです。自分の作った野菜を、自分でおいしく調理し、他の誰かに食べてもらう、おいしいと言ってもらう。きっととても幸せなことだと思いますし、絶対にうれしいことだと思います。頑張って生長してきた野菜たちに失礼にならないように、これからもしっかりと管理をしなければいけないと思いますし、どうしたらおいしく食べてもらえるかよく考えたいと思います。これをモチベーションにして、これからも野菜たちと一緒に成長していきたいと思います。


中間発表で立てた目標3つについてです。一つ目の目標、記事の投稿を毎週行うというのはあまり達成できなかったように思います。達成度としては40%くらいです。二つ目の目標、他の人の記事を参考にして書くということも中間発表以前より積極的に行えたと思います。達成度は少し高めで70%としたいです。また、三つ目の目標、おいしく野菜を食べるということについて、第13回の記事のなかでもお伝えしましたが、シュンギクのわき芽を収穫し、天ぷらにして、おいしくいただくことができました。まだ、ロマネスコは収穫できていませんし、シュンギクもまだ生長途中ですので目標達成度としては50%くらいだと思っています。

今までの私を振り返ると、毎週定期的な記事の更新はできなかったかもしれませんが、毎回楽しく記事を更新できたように思います。記事を書いていくなかで大切にしていたのは、記事の読みやすさと見た目のわかりやすさです。自分ではじめに記事の形を決めて、それを守って書いていくことで私の記事全体に統一感が出せたのではないかと思っています。タイトルもできるだけ似た形で、その記事のなかで取り上げたトピックの一番大切なところからつけました。毎回、楽しく、自分なりに満足のできる記事を書くように意識し、少し時間はかかってしまいましたが、ある程度自分のルールを最終的に確立できたことは自信につながりました。時間など自己管理の面で反省すべき点がはっきりとし、自分の学びに対する姿勢も考え直すことができ、これから成長していこう、頑張っていこうと思える糧となりました。最終発表はこれで終わりとします。

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コメント

農学部・菅原さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。最終発表、導入分から工夫をしてあり、おもしろく拝見しました。大学の講義で「野菜の栽培」ですか。なるほど。単位になる。冷静に考えれば、菅原さんは農学部。つまり、植物系に行くと、通常はイネの場合もありますが、野菜の栽培は実験としてやるようになりますね。その意味では、そちらの方に進学したいのであれば、よい意味でのモデルケースになったのでは。いかがでしょうか。野菜の生長とともに、自分自身がいくらかでも成長できたと感じることがあれば、この講義を開いてよかったなと、こちらも思いますので。ちなみに、渡辺は昔の名前で、「農学科」といっていましたが、植物系で、菜の花というか、アブラナを春、秋に栽培していました。

 さて、イントロが長かったですが、本題に。水やりには、最初、かなりの方が苦労されていましたね。ついつい、かわいいと思って、部屋の中で栽培していた方が多かったですが、なにより、太陽光で、通常の外気温での栽培がどれだけよくできているかを、理解できたのは、これからに活きると思います。まさに「かわいい子には旅をさせよ」という言葉が心にしみたということは、同じように、自分自身も旅をできた、あるいは、することの重要性が分かるとよいのですが。。どうでしょうか。数字をどう処理するのか、植物に限らず、たくさんの数字が何を物語っているのか、さらには、それの背景にあるものとの因果関係を考えることは、植物に限らず、大事なことです。自然科学であろうと、社会科学であろうと。そんな風に、物事の背景、相互関係を考える習慣を是非、この講義から始めて、自然科学総合実験にうまくつながったのは、よかったと思います。考察をすることは、dataに自分の考えを入れるだけでなくて、他のdata、結果、考察などと比較して、自分の考えをうまく説明することだと思いますので。是非、そんな風に考えて、発展させてみて下さい。

 他の受講生の方のコメントに書いたのですが、森を見て木を見る、木を見て森を見るとういのが、細かいところから、大きなところへ、逆に全体から細部へ。ということが観察での気づきとして大事なことだと思いますので、それを実感できたのは、niceです。これから何か周りを見たとき、そんな風に見るような習慣をできるだけ「普通」になるようにしてみて下さい。きっと見えるものが違ってきますので。植物の世話をすることは、自己管理をすることです。確かに。植物にあわせるようにしないと、計測したいこともできなかったりする訳なので。それから、文章を書くこと。もちろん、色々な書き方というか、表現というか。あります。どの様に工夫するか、1つはこれはという表現をたくさん読んでみることです。よい文章というか、なるほどという文章を読むことで、それを吸収できていると思います。その点で、この展開ゼミの1つのポイントは、他の受講生の記事をshareできること。今の講義では、講義資料を配ってくれるので、ノートをどれくらい取っているのか、よくわかりませんが、他人の書いたものをそのまま見ることができるのは、この講義くらいだと思いますので。次年度以降ももちろん、続けますし、新たに栽培をして、自分で記事をあげるのももちろん、welcomeです。

 何をやるにも、まずは大事なことは、最低限の基礎知識ですね。大学までに学んだことも大事です。さらには、大学、その先は、自分で、これということを見つけて、それを学習して、その「これ!!」という問題を解決することだと思います。先にも書いたように、これということを見ていても、複雑に絡まっていたりすることがありますが、それをどうやって、複雑の中の制御しているものを見つけるか、それぞれの工夫になりますが、そこがおもしろいところです。自主性というか。スタートはみんな同じでした。植木ばちと土と種子と。でも、それぞれの思いなどがあって、今になっていることからも考えて見て下さい。色々と吸収できたのではないでしょうか。

 この講義から、積極性の大事さ。つまり、なにをやるのか、何を目的にしているのか、それが明確化できたことは、これから先の農学部での専門の講義が始まると、なるほど、こんなおもしろさがあるのだなとか、色々な気づきがあると思います。そんな時、実際に経験として、その講義に近いことができれば、さらに、進化・深化できるのではと思います。というか、大学での講義に取り組む姿勢の本質を理解できていると思います。1年の後期はあとはほとんどが試験だと思います。2年の前期の講義で、是非、学ぶことの意味、本質を考えながら、やってみて下さい。今までとは違うことが見えると思いますので。文章にあったように、学年進行とともに、レベルアップできると思いますので。

 今までのこの展開ゼミで、ロマネスコを収穫した受講生はいなかったと思います。ブロッコリーはあったと思いますが。是非、達成して、記事をuploadして下さい。もちろん、家族に食べてもらった感想なども。この展開ゼミでたくさんのことを学んだことを、他の講義にいかしてもらえれば、開講した側としては、望外の喜びです。これからもがんばって下さい。さらなる進化を期待して。。。


 わたなべしるす