東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終発表~講義の反省~(経:阿部遥太)

2019年1月25日 (金)

いよいよ最終発表です。よろしくお願いします。

(1) 植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなどの栽培面で感じたことを、これまでの自分自身の記事(link挿入こと・必須)、さらには、他の受講生(link挿入こと・必須)との比較等で、説明して下さい。撮影していた写真だけど、これまでのプレゼンに使ってない写真を最低限、3枚使って、上述の説明をサポートすること。

うまくいったことは、徒長になりかけた状態を回復したということです。中間発表にと載せた通り、私のタケノコハクサイは徒長になりかけました。しかし、教授の「土寄せ」という対策法をすぐに実行した効果もあり、それ以降、徒長は見られませんでした。完全に徒長になってしまうと、最悪やり直す必要もあったようなので、早いうちに対応できて良かったと思います。

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 うまくいったことの二つ目は温室の改良です。正直、温室を作って当初は割とお金をかけたせいもあり、「これで冬の寒さ対策は完璧だ」と、勝ち誇ったような感覚でいました。しかし、実際測定してみると、前回の記事で報告した通り、プラス2度程度の効果しか得られていられないことがわかりました。しかし、というアドバイスを受け、「蓋を出来るだけ丁寧にしめる」、「通気口を減らす」という対策を講じた結果、温室の効果を高めることが出来ました。通気口を減らしたことで悪影響が生じなかったのも良かったと思います。
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通気口は穴を広げたり、テープで塞いだりしながら調節しています。


次に、大変だと思ったことは何事も微妙な加減が必要であるということです。最初は、毎日たくさんの水をやり、毎日たくさんの肥料をやり、出来るだけ暖かいところに置いておけば良いのだろう、冬場は暖かい部屋の中に入れようなどということを考えていました。しかし、自分で植物の栽培について調べたり、先生方から栽培に関するアドバイスをいただいたりするうちに、全く見当違いだったとわかりました。水をあげ過ぎれば根は酸素不足になって根腐れを起こしてしまいますし、肥料をあげ過ぎれば肥料焼けになってしまいます。また、むやみに暖かいところで栽培したりすると植物の化学反応がさかんになってエネルギー消費量も増え、植物にとって負担になるということを学びました。だからといって水が少なければ葉はしおれやがて枯れてしまいますし、肥料が少なければもちろん成長速度は落ちてしまうでしょうし、寒過ぎればハクサイは結球しません。日照不足に陥ると、徒長という現象が起こるということも展開ゼミで初めて学びました。このように、栽培に関するほとんどのことで多すぎず少なすぎずを常に心がけて様子を見ながら栽培しなければいけなかったのが大変でした。また、様子を見ているからといっても、温度管理に関してはうまく調節することができかったことも困難の一つです。温室改良後、 「 温室内の温度 26度 室外の温度 10度」という結果を得て、これで完ぺきだと喜んでいたところ、コメントにてそれは高すぎるという指摘を受けてしまいました。温度に関しては、どこをどうすれば何度上がる、下がるということは全くわからないので、調節にとても苦労しました。というか今でも苦労しています。



もう一つは、植物は繊細なので、とても丁寧に扱わないければならなかったということです。これは、間引きと植え替えを通して強く感じました。最初は、「間引きか、引っこ抜けばいいんだな」とか、「シャベルでだいたい根元らへんをすくって植え替えればいい」というふうにひどく単純に考えていました。しかし、間引きで根から引っこ抜くと他の根が傷ついてしまうということを知り、根は極めて慎重に取り扱わなければいけないものなのだと気付きました。実際、植え替えを行った時に見ると根は思っていたよりも3倍くらいの大きさがあったので、雑に間引いたり植え替えたりしてはいけない理由はよくわかりました。

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(2) シラバスにも書いたように、植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのではないかと思っています。どの様なところに波及効果があったかを、実際の講義名を入れながら、どの様な波及効果なのかを実例を入れて説明して下さい。

まず1つは、文章を書くことへの抵抗がなくなったおかげで、レポートだけでなく、論述の試験もやりやすくなったということが挙げられます。私はこのセメスターで、全学科目の「心理学」と基礎専門科目よ「経済史」で論述の試験を受験しました。どちらもかなりの量の論述試験でしたが、「経済史入門は」は持ち込み不可で、未発表の問題について1,000字ほど記述しなくてはならないという条件のもので、論述が苦手な半年前の自分だったら受験を放棄したかもしれません。しかし、でも述べた通り、このセメスターでは展開ゼミで定期的に文書を書いていたので、それが自信にもなり、難なく試験をこなすことができました。

2つ目は、「なぜ」と思う習慣が今までよりもついたおかげで、自分の学びが広がったということです。これは、特に歴史に関する事項を取り扱った「経済学入門B」や「経済史入門」の学習において感じました。たとえば、「ドイツ歴史学派」について学んだ際、単にドイツ歴史学派についてだけでなく、そもそもなぜ歴史に目が向けられるようになったのかについて疑問を感じて自分で調べました。フランス革命およびナポレオン戦争後のヨーロッパにおいて、それらに対する反動としてロマン主義の風潮が高まった。これは18世紀の革命が掲げた自由主義や啓蒙思想・自然法思想に対抗して、それらが有していない要素を重視するものである。つまり、啓蒙思想などが人間の理性・個人の尊重・未来への前進を掲げたのに対し、ロマン主義は一般的に人間の感情・集団への帰属・過去の回顧を強調した。以上のようなロマン主義の思潮が「歴史主義」と呼ばれる新たな方法論を生み出したそうだ。(Wikipedia参考)このように、「疑問に思う」という習慣のおかげで、与えられた以上のものを学ぶということができたと感じています。自分で能動的に得た学びというのはより頭に残りやすくて有意義なものだと思うので、今回に限らず、今後の学習においても大切にしていきたいです。


(3) 他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということでたいへんだったこともあると思いますが、逆に、毎日の観察をすると言うことで、どの様なことが身についたのか、感じたことなどを、まとめて下さい。(1)と同様に、自分が行った観察事項については、これまでに書いた記事を参照(link挿入こと・必須)して下さい。先達から学び、それを後輩に伝えることが大事ですから。

身についたと思うことは、小さな変化に気づくようになったということです。はじめのうちは何を見て良いか分からずただじーっと全体を眺めるだけでしたが、それを続けるうちに、葉の形、トライコーム黒点、茎の太さ、またその数の変化など、それまでと変わったことに自然に気づけるようになりました。また、これはタケノコハクサイの観察にだけでなく日々の自然の観察においても生かされていると思います。私は栽培と観察を始めてから、植物や自然のものを眺めるのはとても楽しいことだと感じるようになり、2セメスターから広瀬川と国際センターの裏の並木道を眺めるために仙台駅から徒歩で通学し始めました。そして日々の通学時に、寒くなってきたからスズメがブクブクと膨れてきたな、とか、落ち葉がたくさん流れてきてたせいか、川の一部が随分濁ったなとか、いままでと異なる点に気づくようになりました。自然のもに注意深く目を向ける、そしてその変化に気づくということを展開ゼミを通して身につけられたと思います。


(4) 大学の講義の中でも、かなり、異端の講義形式になっていますが、このゼミ形式で文章を書いたり、それをいかにプレゼンするかと言うことも学んだのではないかと思います。それらを踏まえて、文章を書くという点で、ゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察して下さい。

 文章を書くという点で変化した点は、以前よりも文章の組み立てに気を使うようになったということです。以前は文章を書く時には、ただ単に必要な情報が盛り込めれば良いというようなことしか考えていませんでした。しかし、この展開ゼミで文章を書いていく中で、「どの情報を先に伝えれば良いか」や、「ことばの順番を変えればもっと読みやすく、伝わりやすくならないか」など、組み立てについてより考えながら文章を書くようになりました。このようにして書くうちに、今までの自分には「どんな人が読んでもわかりやすい」文章にしようという意識が欠けていたと強く感じます。文章はわかりやすいに越したことはないので、記事を書く中で注意するようになった「わかりやすく書こう」という意識を今後も持ち続け、大切にしていきたいと思います。

もう一つ変化した点があります。それは、文章書くことへの心理的な抵抗が減ったということです。文章を書くということがとにかく苦手で、高校時代では現代文の長文論述問題や、読書感想文などを書くのは大変苦痛でした。大学に入ってからも、たった2000字のレポートでもなかなかうまくかけないこともあり、文章を書くということへの抵抗は大きかったです。
ですが、展開ゼミを通し日常的にとまでは行きませんが定期的に文章を書くこととなり、文章を書くことが以前よりも大変な、嫌なこととは思わなくなりました。2000字の以上のレポートを課されても、以前のようにうなだれることなく、「展開ゼミの2回分くらいか」とポジティブに捉えられるようになりました。
 頭で考えたことは大概すぐ忘れてしまったり、なんとなく整理して終わってしまってしまうので、頭の中のことをきちんと言葉にして文章にし、目に見える形にするということは大変重要なことであると思っています。これからの人生においても重要なことであり避けられないことないことでもあるので、この機会に文章への抵抗を少なくすることができて良かったです。


(5) 理系・文系を問わず、この講義を受講できるようになっています。植物を栽培して、観察するということは、客観的に物事を捉えて、自然科学的なものの見方を学ぶということでもあります。そうした点について、自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに、研鑽を積むことが大事と思う点を、考察して下さい。

習得できたと思う点は、葉の厚さを光を透過させることで比較したり、葉の水分をテッシュの上に絞り出すことでその量を比較するというように、感じたことを単なる文章だけではなく、目に見える形で伝えることができたということです。
一方でさらに研鑽を積むことが必要だと思う点は、数値を元に物事を考えるということです。振り返ると、自分のプレゼンは文章以外には画像がメインで、データを元に何かを説明することが少なかったように思います。坂谷さんのように、数値を用いての主張はより説得力がともない、客観性も大きくなるので、重要なことだと思います。今後は文章だけでなく数値も効果的に用いるということを意識していきたいです。

(6) 双方向性を意図して、構築した展開ゼミで、ラボスタッフのオガタくん、増子さん、渡辺がコメントしました。そのコメントにどの程度、followできたのか、意味があったのかということについて、positive, negativeを問わず、記して下さい。

頂いたコメントには、8割くらいは対応できたかと思います。今までに頂いたコメントの中で特にフォローすべきものを振り返ってみます。

〇「まだ、カイワレダイコンの種子は残っていると思いますので、是非、やってみて下さい。」

一度目のカイワレダイコンの栽培を終えたあとに頂いたこのコメントでしたが、先延ばしにしているうちに寒くなってしまい結局実行しませんでした。コメントを頂いてからすぐにしておくべきでした。条件を変えて栽培するなど、2度目のチャレンジで出来たことはたくさんあったはずです。非常に後悔しています。

〇「惜しむらくは一枚の葉の成長と共に変わってくるのか、それとも植物の成長につれて出てくる葉の形態が変わるのか、が判然としません。いくつかの葉に印をつけておいて同じように写真を撮り続ければ分かってくるものなのだろうと思います。」このコメントにも対応しきれませんでした。はじめの数日は撮り続けられたのですがその後撮るのを忘れてしまい、結局断念してしまいました。

〇画像を拡大してuploadして下さい。

〇「言えば温度を記載しておくのが原則必須ということでもあります。」

〇「日照条件は分からない」

〇「写真を撮る際に下が白い紙であればよかった」

〇「linkの貼り方を少し学習して下さい。というか、linkを入れて、それが目的のところに、jumpすることを確認して下さい。」

〇「最後に、カイワレダイコンの図版をnetから使っているようですが、これは、free素材ですか。そうでなければ、勝手に人のものを使うことは、法に触れます。もし、そうであれば、修正して下さい。それから、タイトルには、中間報告という文字と、それを補足するタイトルを付加するようにとしてあったと思います。ルールを確認するように。」

これらにはこの記事以降で対応できました。

〇「メジャーを載せたほうが良い」というコメントはフォローするように心がけていましたが、「トライコームにも言及されていますね。写真もとてもきれいです。この場合言いたいのは数の話なので必須ではないのですが、メジャーも欲しいところです。」というコメントを頂いた通り、慣れてきた頃に自然と怠ってしまっていました。

頂いたコメントにより、自分の改善点をその都度学ぶことができました。これは栽培に関することや学術界の常識についてのみならず、性格についてもです。するべきことを後回しにしてしまう、続けるべきことを続けられない、最後のツメが甘いという自分の心の弱さを実感しました。心構え次第で、改善できないことではないので克服に努めます。


(7) 中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか、positive, negativeな側面について、実際の自分の投稿記事、他の受講生の記事を引用(link挿入こと・必須)して、記して下さい。また、できなかった理由についても考察して下さい。

私が中間発表で目指したこと、「わかりやすくてある程度の長さのある文章を書く」ということでした。まず、わかりやすく書くということについては、これは他人から見て分かりやすいかどうかということなので、自分で評価することは難しいです。ただし、分かりやすく書くということを心がけるという点では、達成できたのではないかと思います。今までよりも文章を書いた後に推敲をするようになりましたし、文末などが不自然になっていないかないかなど細かいところにも目を向けて意識してきました。
次に、ある程度の長さの文を書くということに関してです。自分の記事を見返すと、これはあまり達成できなかったと思っています。原因は、観察や数値測定を通した情報収集を他の受講生の方々(画像だけでなく、数値による情報収集も積極的に行っていた坂谷さん金さん)、よりも怠っていたということだと思います。他の受講生は数値をまめに測定し、それを元に考察をするなどしています。このように、私も情報収集を惜しまずにしていればそれをもとにより長さ、中身のある文章が書けていたはずです。


(8) 以上の(1)~(8)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを記して下さい。

この展開ゼミで学び、これからの大学生活で生かしていきたいことは、主張がうまく伝わるようなプレゼンをするということです。
記事を書いていく中で、写真ばかりでも情報量が多すぎで結局何が言いたいのか伝わりにくくなってしまったり、逆に写真がほぼなく文章ばかりで物的証拠、客観的資料がないと説得力をもたせられなくなってしまうということを学びました。これは今回の展開ゼミでの記事だけでなく、他のプレゼンテーションでも注意しなければならない点だと思います。この講義で、どのような主張をどのようなデータ、画像とともに伝えるのか、またそのバランスはどうすれば良いかなどを考えるよい機会を今回得ることができました。ぜひ今後プレゼンテーションする際もこのことに気をつけていきたいと思います。
もう一つは、常に疑問点を探すということです。今まで記事を書く際、ハクサイを注意深く観察し、いくら細かいことでも疑問に思うよう心がけてきました。その結果、一見しただけでは分からないような黒点の出現であったり、葉の厚みの変化であったりと、いろいろなことに気づくことができました。さらに、気づいたことについて自分で調べたことで、今まで知らなかった植物の性質や変化の原因を学ぶことができました。このように、疑問を持つことは新しい学びを得ることに直結します。逆に、疑問を持たなければ他者から与えられた以上のものは学ぶことはできません。
今後の生活では、自分の学びの可能性を広げるために疑問を常に持ちつづけるということを大切にしていきたいです。



最後に、これからの栽培についてです。
私のタケノコハクサイは残念ながら結球しませんでした。結球しない理由としては1.タネまきの時期を間違えた(遅すぎ、早すぎ)2.苗の植え付け時期を間違えた.3害虫被害4.追肥が遅かった5.肥料が多過ぎた、といった要因が主に挙げられるようです。(参考
肥料は元肥が切れる1ヶ月後から与え始め、ペースとしても1週間に1度程度しか与えていないので、4番と5番は無いと思います。また、害虫被害もほぼ0ですので、原因は種まきの時期にあるかと思います。理想としては8月上旬から9月上旬だそうです。私が種まきをしたのは10月なので、やはりこれが原因でしょう。どうしようかと思ったところ、このサイトに「ハクサイだから葉は食べられるのでは?と思うかもしれませんが、残念ながら結球しなかった葉は堅くてマズいです。そのため対処方法はハクサイとしての栽培は諦め、春まで育てて花を咲かせ菜の花を収穫して食べましょう。」というアドバイスがあったとので、この通りにしようかと思います。春までは同じように肥料と水をやり、菜の花を食べます。


半年間ありがとうございました。(6427字)

コメント

経済学部・阿部さん

 遺伝の渡辺でございます。最終発表、とてもしっかりまとまっていると言うこと、何より、学んでほしい、文章力養成と、観察力が習得できていることを文章から拝見できます。観察力の例示として出している、仙台駅から歩きながら、周りの自然の変化に気がついていることです。肩に力を入れず、自然体でこうした変化に気がついたと言うことは、この講義を受けるまでにいろいろな刺激であったり、環境も影響すると思いますが、何よりも見て、その変化に気がつく感性を養うことが大事であることを理解して、それをいろいろなところに発揮できるようになったからだと思います。この自然体での観察力を大事にして、大学生活、その先の社会で活躍して下さい。もちろん、文章を書くと言うことについても、その分量におっくうにならず、かけるようになったこと。是非、気にかけて、文章を書くということをして下さい。先の工学部・梨本さん法学部・川崎さんのコメントに書いたように。パソコンを使えば、推敲も楽にできるようになりますので。

 シラバスであったり、講義の最初に植物を育てたことはあるかも知れないけど、意外と大変ということをいったと思いますが、そのことを身をもって理解したと言うことでしょうか。何事も経験です。失敗をして学ぶことはたくさんあるわけです。なので、今回は、植物を育てると言うことでしたが、そこから、自分で考えたり、なぜという気持ちを持つようになったことは、そうした感性を持てるようになったわけです。なので、栽培はうまく言ってないかもしれないですが、阿部さん自身は成長していると思いますので。これから先のいろいろな講義でもそんな風に考えて見て下さい。こうした感性を持ったことが、物事に積極的に疑問を持って、考えるというところに帰結しているように思います。「なぜ」という気持ちを大事にして下さい。

 文章が書けるようになると、先に書いた推敲すると言うこと、どう並べてみると、それがより相手に伝わるかと言うことになるわけです。文字を並べるという世界から、reader-friendlyな世界へということになるとでも言えばよいでしょうか。渡辺も文章を書くのは苦手でした。特に、高校までの読書感想文は。。。ただ、こうした講義を持っているだけでなく、研究費を書くとするための書類であったり、様々な文章を書くわけです。そうしたことで、文章力は研鑽されてきたと思います。これから先、学年が進むにつれて、求められる文章も多様になってくると思います。そうした機会を通じて、どうやれば相手に伝わるのか、逆に言えば、自分がreaderとなったつもりで、読むようにしてみて下さい。そんな時、渡辺の師匠の日向先生がいっていた言葉に、「文章を書いて、完成したと思ったら、一晩寝かせて、翌日に読んでみるとよい」と。書き上げたときは、それである種の満足というか、興奮しています。なので、冷静になって、見るために、一晩寝て、改めてみると言うこと、そんなこともやってみて下さい。

 経済学部なので、数字の扱い、グラフを書いてみると言うことは、あり得ると思います。これから研鑽すべき点ですね。今回は葉っぱなどを見て、注意力というか、不思議を見つけることを学んだ分けなので、今度は、それをいかに数値化して、より説得力のあるものにするかと言うことです。2年生以降の講義で、そんなことに注意しながら、のぞんでみて下さい。最後のところで、自分のハクサイについて、きちんと振り返り、まさに、「なぜ、現状のような形態なのか。」ということを考えているのも、これまで書いたようなことを身につけたからだと思います。結球しないので、抽苔させて、花を食べると言うこと、よいことだと思います。柔らかい蕾は、ゆでるとおいしいかと。ただ、せっかくなので、この緑の葉っぱ、ハクサイとが市販のものとどれくらい味が違うかを実感することも大事だと思います。ハクサイを食する機会があれば、食べ比べをすることをおすすめしいます。それも大事な経験であり、学びだと思いますので。そんな食レポをお待ちしております。もちろん、残っている種で、栽培を続けて、投稿もwelcomeです。あるいは、歩いていて見つけたことでも。


 わたなべしるす