東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表 ~今までの振り返りと今後への展望~(農:五十嵐大眞)

2021年11月26日 (金)

こんにちは!農学部1年の五十嵐大眞です。

上の写真はこないだの月食の写真です。もう少し上手く撮れると思ったのですが、、、やはりスマホでは限界がありました。一応上の方が少し欠けているのが分かります。

月食は太陽、地球、月がこの順で一直線になったときに起こります。この日の翌朝日の出の空を見てみると、太陽と月が反対方向に同時に見えて、すごく興奮しました。また、太陽と地球と月が一直線になっているというのを視覚的に理解できて、良いものを見たなと思いました。あんなに遠くにある星の位置関係が、月食を見ることで分かるって何だか面白い気がします。他の分野でも似たようなことがあるのでしょうか。見つけてみたいです。

さて、今回は中間発表をしていきたいと思います!


目次



1. 今までの栽培で一番驚いたこと

2. 参考になった他の受講生の記事

3. 参考になった渡辺先生のコメントや外部サイト

4. 双方向の講義の良かった点と悪かった点

5. 今後の展望


1. 今までの栽培で一番驚いたこと


自分が今までの栽培の中で一番驚いたことは、植物の生命力の強さです。私はこれまで何度か、本当は良くないのですが育てていた野菜を萎れさせてしまったことがありました。野菜の葉っぱがへなへなになって垂れ下がってしまっているのを見た時には、「もうダメだ」、「やってしまった」と思ってすごく残念に思っていました。しかし、半ばあきらめながらもしっかり水やりをしました。すると、萎れていた葉っぱが日を追うごとにピンと張ってきて、元気になってきました。下の写真がその変化の様子で、左が萎れていたころ、右が元気になったころの野菜の様子です。

IMG_20211103_161230(1).jpgのサムネイル画像  IMG_20211108_111939(3).jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

こうして並べてみると本当に一目瞭然ですね。左のときはもう枯れそうですが、よく右の元気な状態まで復活してくれたと思います。植物の生命力は強いです!正直ここまで復活するとは思っていませんでした。人間だったら瀕死の状態から元気になるようなものです。本当にすごい!植物の生きる力を感じてこっちまで勇気づけられた気がします。


 2. 参考になった他の受講生の記事


①理学部山田さんの記事 「野菜がひょろ長くなったらこれを見てください。

この記事では徒長の原因についての細かい考察がされています。この記事を見て、私も徒長を防ぐために水や肥料をあげすぎたりしないようにしました。そのおかげでそこまで徒長せずにすみました。他の人も徒長については参考にされたのではないかと思います。私がこの記事で一番いいなと思ったのはタイトルのつけ方です。「野菜がひょろ長くなったらこれを見てください。」というタイトルを見て、まず野菜がひょろ長くなっていた人はその記事を読みたくなると思います。さらに、その時点で野菜がひょろ長くなっていなかった人も、「野菜がひょろ長くなるってどういうこと?」、「もしかしてこれからなるのかな?」と思ってその記事を読んで徒長について知っておきたくなります。つまり、この記事は、野菜を育てているすべての受講生に興味を持たせるようにできているということです。実際私も、「ひょろ長くなるってどのくらいなるの?」と思って記事を読み、徒長について理解して自分が栽培するときにその知識を利用することができました。タイトルをつけるのは一見簡単そうに思えてけっこう難しいと思います。私も、山田さんのこの記事のように、記事の内容をしっかり捉えていてかつ読者をひきつけるタイトルを意識していこうと思います。

②農学部小島さんの記事 「観察時の着眼点は?―変化への対応が難しい―

この記事では観察時にどこをポイントにして観察するかの考察がされています。この記事では観察時にどこを見ればいいのかを学ぶと同時に、観察の基礎を学びました。植物を観察する際、植物の長さ、大きさを測るときがあります。しかし、ただ測るだけでは意味がありません。例えば、毎回測るときに異なる葉っぱを測っていても植物がどれだけ成長しているか分かりません。また、茎の長さといっても、どこからどこまでなのか統一しなければ大きさの指標には使えません。そういった観察する際の根本的なことに気づかされたのがこの記事です。ただ何となく観察して測ってをするのではなく、今は何をしようとしているのか、何のために測っているのかをしっかり考えながら意味のある観察をしていくことが大事だと思い知らされました。また、小島さんの記事はどれも、写真が見やすい印象です。色の映りが良く、画像も鮮明で、定規もいつも一緒に撮影されていて大きさがとても分かりやすいです。私も、せっかくアップするからには、記事を読む人にとって分かりやすい写真をあげるようにしたいと思います。


3. 参考になった渡辺先生のコメントや外部サイト


①スケッチの重要性  五十嵐3回目記事「こたつが恋しい季節になりました

渡辺先生からのコメントで、葉脈のスケッチを奨められました。私はこれまでスケッチ、というか絵を描くこと全般が苦手で好きではありませんでした。しかし、先生から、絵の上手さは関係なく、おおよそこんな感じとイメージして描くのが大事だということを教えられました。

前々から思っていたのですが、絵が上手い人と上手くない人の違いは、頭の中に対象のイメージがどれほど鮮明に浮かんでいるかというところが大きいと思います。絵が上手い人は、頭でしっかりイメージできている、つまり描く対象をしっかり理解できているということだと思います。絵が上手いのが良いというのではありません。しっかり理解してイメージできていることが重要だということです。だからそういう意味で、スケッチの目的は上手く描くことではなくて、対象をしっかり理解することだと思います。

このコメントを受けて私は、葉っぱのスケッチを行いました。もちろん上手く描くことはできませんでしたが、描いたことで葉っぱに対する理解が進んだことは明白でした。葉脈がどのようになっているか、野菜の種類によって葉っぱの形質はどう違うのかなど、今まで分かっていたようで分かっていなかったことを知ることができました。やはりスケッチは大事だと思いました。これからの授業や研究室に配属された後でもめんどくさがらないでやろうと思います。

②水やりの仕方  五十嵐4回目記事「やらかしたぁぁぁ」 外部サイト「プランター菜園における水やりのコツ

水をあげる量が少なく、野菜を萎れさせてしまったときに渡辺先生から水やりに関してご指導いただきました。(他の人へのコメントにも多々書かれていました。もっとほかの人のコメントも読んでおくべきでした。。。)私はこれまで、植物には水はあげるだけいいというザ・初心者な思考をもっていて、1日に一回少しだけ水をあげるというやり方をとっていました。しかし、そのやり方と観察不足のせいで、野菜の元気をなくしてしまいました。そこで渡辺先生から言われたのは、「水をあげるときは下から水が出るくらいたっぷりやって、やらないときは数日放置する」ということでした。なんでかなと思って外部サイトで調べてみたところ、「水をたっぷりやることで土の中の雑菌を洗い流して新鮮な状態にすることができる」ということや、「水をやりすぎると根が酸欠状態になり、さらに雑菌が繁殖して根を腐らせてしまう」ということが分かりました。これを読んで今まで自分が間違った方法をしていたということがよく理解できました。今度はこうした基本的なことは行う前に下調べを行って理解した上でやるようにしたいと思います。


4. 双方向の講義の良かった点と悪かった点


〇良かった点

普通の講義はおおむねただ先生の言っていることを聞くだけなので受動的ですが、この講義では自分で調べて自分で野菜を育てて自分で記事を書くので、より主体的に取り組めるというのが良い点だと思います。また、先生からのコメントをひとりひとりもらえるのも、この講義の利点です。普通の講義だと人数が多いこともあってなかなかひとりひとりにアドバイスはもらえないと思います。あとは、先生と学生間のやりとりだけでなく、学生の間でもお互いに参考にしあえるのが他の講義にはないこの講義の魅力だと思います。

〇悪かった点

個々人の問題かもしれませんが、めんどくさがりの人にはきついと思いました。毎日観察するのには、まめな人が向いていると思います。ただ、めんどくさがりの人でもこの講義では手を動かさなければ始まらないので、自然とまめに行う習慣がついてくると思います。これはむしろ利点かもしれません。


5. 今後の展望


今後の課題として、まず他の人の記事をもっと読んでいきたいと思います。講義を受け始めたとき、私は、他人の記事の通りやると真似になってしまうと思ったので、他人の記事はあまり読まず、自分の思った通りやるようにしていました。しかし、2か月近くこの講義を受けてきて、自分の育てている野菜と他の人が育てている野菜の状況が似ていることがあって、かなり参考になるということが分かりました。せっかく参考になるのに、読まないのはもったいないと思いました。これからはもっと他の人の記事を参考にしていきたいと思います。

また、観察のやり方にも課題があります。これまでは何となく写真をとって何となく大きさを測って何となく観察をしてというように、すごくテキトーにやってしまっていたと思います。そんなやり方じゃ観察の意味がありません。何のために観察をするのか、何のために大きさを測るのか、そのやり方は適当なのかなどをよく考えて、もっと細かく観察していきたいと思います。

それから最後に、記事をもっと分かりやすくすることです。渡辺先生はよくreader-friendlyという言い方をしますが、自分のこれまでの記事は、タイトルから写真、文章まであまりfriendlyではありませんでした。他の学生でfriendlyな記事を書いている方がたくさんいるので、その記事を参考にしていきたいと思います。

そしてまずは、物事を後々に回さないでコツコツやる習慣をつけていきたいと思います。これからの記事は計画的に進めて1週に1回しっかり投稿できるようにがんばります。

これで中間発表を終わりにします。ここまで読んでいただきありがとうございました!

(4134語)

コメント

農学部・五十嵐さん

26日 17:00の投稿〆切に間に合ったのは大事なことです。大学で〆切を厳しくいう方は少ないかもしれないですが、この後、社会に出ることを考えれば、大事なことですから。農学部の学生でありながら、写真の状態まで萎凋させたのは。。。というイメージです。よく復活できたと。植物の可塑性が高いというか、環境適応力があるとはいえ、ストレスはかけないことです。農学を学ぶものとしても。

reader-friendlyにどのように書くのか、と言うことは皆さん苦労されていますが、他の受講生の記事をできるだけたくさん読むこと、もちろん、これはよいと思うものを。そうすることがよい文章を書くスタートポイントですから。後半戦もできるだけたくさんの記事、コメントを読んでみてください。

自分の手で絵を描いてみること、今年度は2名の方がやられたかと。書かれてあるとおり、全体のイメージを持つと言うことで大事なポイントです。農学部ですから、何かの計測をして、そのイメージが適切であるかを確かめると言うことにもチャレンジしてください。双方向性のよい点はもちろんですが、よくない点、自主性と言うことですね。講義なのか、と言われる方もあるのかも知れないです。ある種の強制性がないですから。それを乗り越えてできるようになれば、他のことももっと主体的にできると思いますので。後半戦は主体的に取り組んでください。

何を目的に観察するのか、それをスケッチするのか、それをどのようにまとめるのか。まさに、最初に目的を設定すると言うことです。そうすることが、何かをやっているではなく、フォーカスしたポイントをまとめて、reader-friendlyにつながるのではと思いますので。後半戦の定期的な執筆を楽しみにしています。


わたなべしるす