東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】山形県立東桜学館高等学校・出前講義・研究室訪問(10/3, 6追記)

2017年10月 6日 (金)

 プロ野球も大詰め。パシフィックは2, 3位が今週には決定か。それに対して、セントラルは全ての順位が確定。いわゆる、ポストシーズンのCSと日本シリーズを残すだけ。雨に降られないで、日程通りに開催されることを祈るばかりである。セントラルは、いずれも屋根なし球場が本拠地の3チーム。雨には弱いので。。。渡辺は、今年も3位になれたチームを贔屓にしているが、その強さは「編成力」とか。。学ぶところは、たくさんありそうで。そんな10月最初の週。日本時間の月曜日にはノーベル医学生理学賞が決定。「Mechanisms for Biological clocks(Discoveries of molecular mechnisms controlling the circadian rhythm)」とか。。1997年に岩手大に異動した当時、これの現象について、ゼミで議論になったのを思い出します。渡辺にはいまだに理解が難しい分子機構なのですが。。。


 山形県立東桜学館高等学校・SSH特別講義「SSH課題研究を始めるに当たって」(10/2)

 山形県からは、年度末に毎年、山形県立鶴岡南高等学校のSSHで研究室見学、実験等をされていました。山形県から来られるのをwelcomeしていた状態でしたが、今回、初めて、山形県内の高校に出前講義に。山形県立東桜学館高等学校へ。昨年度の4月からスタートした中学校併設型の中高一貫校。今年度からSSHに採択され、それまで準備をされていたようですが、実際に課題研究をやるとなると。。。そこで、不思議なご縁で「SSH課題研究を始めるに当たって」という講義をお願いされて。

20171003103420-8f665efea6d2ce7c5e37ccd0dc2c7d975902e865.JPG いつものように、課題研究とこれまでの夏休みに行っていた自由研究との違いなど。ここに注意をしながら、実験、研究を進めるということ。さらには、ポスター発表、論文を書くときのルールも。これは、8月の総文祭の審査員を行ったとき、審査を行った先生方とも議論になったこと。材料及び方法、結果は過去形で書く。議論はそれまでの他の方々の実験を踏まえて、何がどう発展したのかなどを議論すること。これらのことを受けて、どの様なイントロを書くと、読み手にやさしいのか。さらには、タイトルを結果にあわせて考えるということで。実際に論文を書くとき、ポスター発表をするとき、参考にして下さい。講義の後半は、渡辺のこれまでの人生を振り返りながらのキャリア教育。もちろん、課題研究でもいかせることはたくさんあるかと。何かのヒントになることがあったのであれば、幸いです。

20171003103436-7889fbe8bfa586cb9ca643c8449ac7e005955ad3.JPG 講義が終わったところで、去年の科学者の卵養成講座の受講生で3年生の遠藤さん、叶内さんが授業の合間に挨拶に。叶内さんとは、3月の海外研修も一緒でしたので。さすが受験生、卵でお目にかかっていたときよりもしっかりしていて、受験に向けて方向もしっかりと定まっていたのは、さすがだなと。希望校合格に向けて、がんばって下さい。

 そのあと、SSH担当の兼子先生が校内を案内頂き、新しい校舎を拝見しながら、この学校ができるまでのいきさつなどを伺い、村山市にあったものが、東根市に移動して、中学校を併設してなど、これからの日本の少子化の縮図を見ているようで。。。愛媛・今治に戻ったときにも、市内4つの小学校が統合されて「吹揚小学校」になったり。そんなことを思い出したのでした。帰り際に、官校長先生にお時間を頂き、他のSSH実施校での状況などを議論する時間を頂き、今年度から始まって、そのスタートダッシュをどうするかなど、学校全体として、あれこれ、企画しているのを拝聴して、何かこれからもお手伝いできればということに。1hrちょっとで、伺える場所ですので。最後になりましたが、官校長先生、SSH担当・兼子先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。この企画、来年度は年度初めそうそうにできればと思いますので。よろしくお願いいたします。

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 山形県立東桜学館高等学校・SSH大学訪問研修(10/5)

 今週の月曜日は、課題研究の講義で、山形県立東桜学館高等学校へ。木曜の午前中に宮城県仙台第一高等学校で課題研究の発表会があると言うことで、その研修をかねて、午後から、渡辺の研究室と片平キャンパスでの「サイエンス探訪」。

20171006134403-1276d9c24f3676641c6b15e9f9712cea4f0e6a59.JPG20171006134416-c24039ac1b52cc2fa61435f64e4f07af19fb97ad.JPG 研究室内、ガラス室での実験風景を見学してもらい、M1の佐藤さん、高橋さん、引地さんの3名が久しぶりだったかも知れないですが、案内を。高校生には珍しいもの、こんなものを使って、将来研究をするのかというイメージを持ってもらえたのでは。植物を栽培するというのは、簡単そうに見えて、意外とコツを覚えるまで、実は大変なのですが。。。何れ、将来そんなことがあると言うイメージと、将来に向けての進路選択のヒントになれば。渡辺はその間、SSHを担当されている兼子先生、栗村先生、横山先生らとSSHの運営をどうすることがよいのかなど、deepな議論をする時間にさせて頂きました。ありがとうございました。何か、こちらでお役に立つことがあれば、お知らせ下さい。

20171006134452-12e42eb14793697515e7021069c61f4eef1b7dbc.JPG20171006134504-8dbad819d7e4201b5a5877f7e306c445826157d6.JPG 後半は、SSHを担当されている兼子先生からのリクエストで片平キャンパス・探訪。100年以上前にできたキャンパス。資料館では、その展示も行っていたり、また、メインのキャンパスの南北には、電通研、金研という学内で世界的な研究所が。そんなところを自由に探索して、見学してほしいと。キャンパスマップを手に。40minほどだったでしょうか。研究室に来る前の30minほども食事をかねて、その歴史にふれながら、何がすごいのかというのを考えるヒントになれば。。。少し距離があったので、電通研の八木・宇田アンテナを見学された方はいなかったようですが、それが身の回りの生活に役立っていること、そうでない面に利用されてしまったということを考えるきっかけになればと。2年生の修学旅行は中国地方とか。。。意外なところできっと、八木・宇田アンテナにお目にかかれると思いますので。最後になりましたが、SSHを担当されている兼子先生、栗村先生、横山先生をはじめとする関係の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。今回の活動が日々の学習、課題研究に寄与できれば、幸いです。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. SSHといえば、しばらく伺ってない鹿児島県立錦江湾高等学校。ダイコンコンソーシアムが機能しなくなって、伺っておらず。。。学校から桜島が見えたのを思い出します。その桜島が爆発的噴火とか。。。鹿児島市内をはじめ、周辺の市町村に被害が出ないことを祈りつつ。。。





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