東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】仙台市立福室小学校・特別講義、宮城県仙台第三高等学校・SSH特別講義、福島県高等学校教育研究会理科部会・研修会(6/24, 6/27追記)

2019年6月25日 (火)

 今週末で6月が終わり。ということは、2019年は半分終わり。。。週末にかけては、大阪で、G20が開催とか。混雑が予想されるわけですが、なんとか、出張などは回避。代わりに国際会議に。。。それも困ったものなのですが。。。その顛末はまた後ほど。プロ野球の交流戦も終わり、梅雨が本格的になるであろう来週からどうなるのか。天気とプロ野球。見逃せないところでしょうか。

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 6/24(月):仙台市立福室小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー」(楽しい理科のはなし2019--不思議の箱を開けよう--主催:河北新報社、協賛:東京エレクトロン)

 さて、5年前から始まった、コラボでの「楽しい理科のはなし2019」(2015年が仙台市立泉ヶ丘小学校2016年が仙台市立長町小学校2017年が仙台市立片平丁小学校2018年が仙台市立長命ヶ丘小学校)。主催が河北新報社、協賛が東京エレクトロン、後援に仙台市教育委員会大和町教育委員会、協力が東北大学という「楽しい理科のはなし2019--不思議の箱を開けよう--」という横断幕。晴天でなかったですが、講義をやるのには、快適な気温。何より、この横断幕を前に置いての講義は、わくわくします。毎年サポート頂く、河北新報社様、東京エレクトロン様に講義に関わるものを準備頂きました。ありがとうございました。学校の玄関先には、welcome boardが。いつも心遣い、ありがとうございます。

20190625154753-ff8d405fe17b587e6a7124df4ea90e396a72d9fe.JPG20190625154802-469669fcf63d87e842120581e7b302dd10580abb.JPG20190625154817-26f5a19aa44fd53d93d14c519873eb857fea95ee.JPG 今年度は、以前、片平丁小学校でお世話になった浅野先生が校長を務める「仙台市立福室小学校」。今年で開校50周年だとか。こちらも良い記念になりました。浅野校長先生から、紹介頂き、講義をスタート。もう少し落ち着いていれば、TAをしてくれたM1の古井さん、矢野君、B4の金さんを紹介してからと思ったのですが。。。すっかり失念。先週の出張の疲れでは、だめなのですが。。。まだまだ、修行が足りないと自覚を。

20190625154903-674aba4c6dcd1e24e685ce0ce9edb4c93cd4bda0.JPG 自然の変化に気がつくことが大事というのを、先週の出前講義でもあちこちで話をしたので、そんなことをイントロに。で、トマトをモデルに、植物の生長パターンを復習。で、キャベツとブロッコリーは、その基準に合うのか。ブロッコリーは、それっぽいですが、キャベツは、難しいところ。ただ、キャベツの花を見たことある方も。よく観察しています。で、この2つの植物の遺伝子を混ぜることができると。なので、その絵を模造紙に書いてもらい、プレゼンといういつもパターンで。

20190625154940-892a0b0b9ecd37382a861a230456fd1225453c74.JPG20190625155015-f0adbd7997cba5d29cd33a4675c3dfdab51e7765.JPG 子供たちだけで書くのは、もったいないので、先生たちにもチャレンジしてもらうことに。さすが、先生たち、子供たちよりもいち早く書き上げて、指導をする余裕も。グループの中でしっかり議論して、かけていました。で、プレゼン。1, 2, 3組の順番に。困ったときは、グループでの相談。また、グループ内での役割分担もしっかりできていて。これからも大事にしてほしいなと。最後に、先生方からのプレゼン、これが「先生たちのすごさ」だ、というものをみせていただき、これからも先生方からたくさんのことを学んでほしいと。そんなことを感じた瞬間でした。

20190625155153-80a439557745015780a1199d7d00546ceac7bdac.JPG20190625155203-da342d5c5ed412c89837143b5e1fba0db5e1d4fc.JPG 最後は、渡辺からどんな植物になるのかと言うこと。答えが1つでないことへの戸惑いもあったようですが。。。それが本当の科学をすると言うことです。これからもしっかりと自然を観察して、自然から学んでほしいと。最後は代表の方からしっかりとした挨拶を。これからも頑張って下さい。最後になりましたが、浅野校長先生、村上先生をはじめとする6年生の先生方にお礼申し上げます。こちらもとてもよい刺激を頂きました。ありがとうございました。また、今回の企画を頂きました、河北新報社様、東京エレクトロン様をはじめ、今回の講義に関わって頂いた皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。次は8月のイベントで。。。ありがとうございました。


 6/24(月):宮城県仙台第三高等学校・SSH特別講義「将来に向けたキャリア形成のポイントとそれを考える基礎となる課題研究のあり方」

 午前中からの雨が降ったりやんだり。午後からはSSH運営指導委員も仰せつかっている仙台三高へ。これまでは、課題研究のどちらかと言えば、方法論。そうではなくて、なぜ、課題研究を行うのか、今問題になっていることは何なのか。それが、将来のキャリア形成にどの様に影響するのか。

20190625155741-03906f05d75325608c197dc0a8e9eb19723fa4ff.JPG 先週の観音寺一高4月の福島高でも同じような講義を。これまでの自分のキャリアを考えてもらったり、さらには、なぜ、大学へ行くのか、というような将来に向けてのキャリア形成について、双方向で考えてもらいました。今まで、そんなことを深く考えてなかったのではないでしょうか。また、そんなキャリア形成に重要なのが「課題研究」。なぜという気持ちを醸成させ、考え、観察し、調べてみる。それが、答えのない時代を生きるものとして、大事なことだと。佐々木校長先生も最後まで聞いて頂いたのは、光栄でした。

20190625155752-70a6ceb23e4cbc08dac11f2b211cac9474a6b1cd.JPG 講義のあと、佐々木校長先生、SSH主任・千葉先生と課題研究をどの様に展開するのか、そのためにどの様な方向に発展させることが肝要なのかについて、deepな議論の時間を頂きました。ありがとうございました。いくつかのSSH実施校で運営指導委員を仰せつかっており、それらでの会議に横串を刺してみると、なるほどと思えるようなことも多くあり。何より高校、大学、大学院、社会人とつながる大事なところ。良い形でこれからもコラボができればと思います。ありがとうございました。


 6/27(木):福島県高等学校教育研究会理科部会・研修会「課題研究を考える」

 鹿児島南部の熱帯低気圧がそのまま北上なのか、台風になるのか。日本近海の海水温が高いからでしょうか。北上すれば、どこかで温帯低気圧に変わりそうですが。。。ここ数日の晴天もこの木曜日あたりまで。週明けからは本格的な梅雨空になるのか。。。

20190627151507-05e3190b5ceb09273d8cf3fc516462eca9e2a88d.JPG20190627151725-a1e970b5988545bbb1ec3b4662757019df9fa08a.JPG20190627151815-5e931d085704088c7a2d5d8cf8fb04792382c372.JPG そんな晴れ間の木曜日。福島県立ふたば未来学園高等学校の橋爪先生から理科部会相双支部での研修会の講師をお願いされ、広野町へ。福島県立未来学園高等学校は、現在の場所に新しい校舎になったのは、今年からだとか。色々なところに新しい工夫があり、なるほどと。昨年は、青森県の理科部会全体での講演を賜ったのですが、今回は福島県へ。橋爪先生には、以前は福島県立福島高等学校のSSHでの交流以来。講義の前に、学校周辺の復興の現状などを案内頂き、3.11から復興の大変さを改めて、実感。高校から近くにあるJビレッジもかつての姿になっているというのか。当時のテレビからの情報を思い出しながら。。

20190627152110-aa06f4d8ffa6199f7b2dbb555dfab11377efd7f5.JPG20190627152442-223820e15a9788765398e69214f491bbb69b69fe.JPG20190627152536-dea56ee9e7a465182bd5d74cebb1a25833eaa084.JPG 講義の内容は「課題研究を考える」。学習指導要領の改訂により「課題研究」が普通科でも必須に。そうなったとき、高校の教員として、何を行うことになるのか。また、何を「課題」として捉えることで、生徒への刺激になるのか。さらには、方法論かも知れないですが、「自由研究」とは異なる、「課題研究」をどの様に展開するのかと言うことについて。短い時間でしたが、それぞれの学校での取組の参考になればと。途中からでしたが、以前、磐城高校時代にお世話になった日渡先生のクラスの生徒さんたちも合流。課題研究に取り組む生徒さんたちにも、何かの刺激になったのであればと。。。講義の最後に質問の時間で、いわゆる「研究の歴史」をどう捉えるのか。実験をやったけど、同じ結果があったとき、それをどうやって表現するのか。渡辺の指導教官であった日向先生が「2回目までは、追試実験になるので、よいでしょうと。あとは、3回目くらいなら、許される範囲かなと。。。」。あとは、論文という形、あるいは、発表するときに、こんな特徴があるから、その部分は新規性があると。。。

20190627152708-a543fbda0b0eb3a7423e8068fc7eeaa3c8ce391f.JPG20190627152813-daa1b6707d058d295df07c361961c1c6c3d31009.JPG20190627152921-173530b49b03e4c8df8dffbab7e1d07b5fda6eb8.JPG 最後になりましたが、本企画を頂きました福島県立ふたば未来学園高等学校・橋爪先生をはじめとする関係の先生方にもお礼申し上げます。科学のあり方を考えることの重要性を再認識できる場所でもある広野町。これからもよりよい交流ができればと思います。ありがとうございました。

 PS. 会場では、以前、新地高校でお世話になった高村先生ともお話しできる時間も。また、何かの形でコラボできればと。。。かつて、旧遺伝生態研究センターだった時代に、とある研究室で過ごされた相馬高校・岡島先生にも声をかけていただき、世の中は狭くできていました。。ありがとうございました。


 わたなべしるす







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