東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

News Release

【お知らせ】日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー「アリノトウグサの雄性先熟について」への回答(11/19, 22追記)

2020年11月19日 (木)

 仙台の今日の最高気温が21.7oC。西日本では25oC以上という夏日になったところも多かったとか。東京都の新規感染者が500名を超えたとか。。植物を育てていて、virusが発生すると、押さえ込むのが大変なことは実感できているのですが。。。いずれ、この週末はおとなしく、宿題を片付けるのがよいのではと。。。

20201119180343-e524cd20d97e58a50431dca535db9149fd86d895.JPG さて、時々、声をかけて頂き、植物の質問に答えるのが、日本植物生理学会・みんなのひろば・植物Q&A・質問コーナー。ちゃんと調べれば、前回、何に答えたのか分かるのですが、今回はサイエンスアドバイザーの勝見先生にお願いされて「アリノトウグサの雄性先熟について」について。雌雄異熟というのは、両性花での他殖性を担保するための大事な仕組み。実験に使っているアブラナは雌性先熟。師匠の日向先生には「菜の花は、彼女の方がおませなんですね」といわれて、蕾受粉をしていたのを思い出します。

 今回調べ物だったのは「アリノトウグサ」という植物。アリノトウグサ科。Google先生に聞いてみても、植物がイメージできなかったのですが、日本にも分布しているようですが、山野草に詳しい方と出かけないと、見つけるのは難しそうなのですが。これから冬になるので、春になったら、菜の花以外の植物の花にも目を向けてみようかな。少なくとも、現状のコロナ禍が1日も早く収束してくれることを祈るばかりです。

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 わたなべしるす

 PS. 不思議なご縁で、勝見先生には30年近く前にお目にかかり、その後、植物生理学会の高校生発表会のセッションで。しばらく、こちらが学会に行ってないこともあり、ご無沙汰しておりました。渡辺が研究している自家不和合性というか、植物生殖科学研究の先駆けともいうべき方のことを教えて頂き、ただただ、驚いて、昔の本を引っ張り出して、旧字体とにらめっこしながら、というここ1週間ほどでした。偉大な先達が見つけたきっかけを大事にして、それをこれからの研究のモチベーションにするのが、大事なことなのだろうと。。。ありがとうございました。

 PS.のPS. 11/22(日), 21:30. 「植物生殖科学研究の先駆けともいうべき方」は、台北帝国大学農学部で、自家不和合性等の植物生殖生理学を研究されていた、安田貞雄教授。ここ数日、いろいろ調べたら、渡辺の前任地の岩手大学農学部の前身である「盛岡高等農林学校・教授」をされていたと。自家不和合性の研究もされたようで。。驚きの連続でした。何かの機会に、このことをまとめることができればと。。ふと、そんなことを。きっかけを頂きました、植物生理学会サイエンスアドバイザーの勝見先生に感謝です。ありがとうございました。




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