【研究室訪問】兵庫県立豊岡高等学校SSH・サイエンスリサーチ-1(11/21)
2015年11月21日 (土)
昨日は曇りで時々雨。いかにも冬の走りという天気でした。一転、今日、明日は天気がよいようです。ただ、23日の勤労感謝の日以降は、かなり天気がぐずつくようで。。。24日からは、愛媛で出前講義。仙台の天気とは独立であればよいのですが。。。
そんな土曜日の午後。昨年に引き続き、兵庫県立豊岡高等学校の理数科の2年生が4名、引率の先生1名の計5名が、明日の午前中まで渡辺の研究室で実験。最初に、渡辺から簡単な自己紹介。愛媛・今治の出身で、ちょうど、テレビの上には、いつもの「バリィさん」が。。。。で、実験内容は、できるだけ基本的で、考える内容を。1つ目が「バナナからDNAの単離」。簡単なプロトコールですが、抽出、濾過など、工夫を要するところが満載。濾過の仕組み、抽出条件でなにが変化するのか、これを考えるだけでも実験は短縮できるわけです。ただ、逆に間違えると、そうはいかない。時間だけがやたらかかるという罠にはまるわけです。。。若干1名の生徒さんは、工夫をしているのか、時間ロスをしているのか、ちょっと心配になりました。時間は少しかかりましたが、何とか無事、みんなDNAを析出させたところは、感動。
後半の実験は植物の解剖と観察。その間に、研究室の見学と片平キャンパスの歴史を学習。意外と知らないものもの多いですが、先日、とある方に、「散歩ロジーのおススメ」というのが市販されているのを伺い、早速生協でget。これを使って、金研の本多光太郎博士の胸像、本部の前の芝生では、真島利行博士の胸像とウルシオールについて。電通研では、中を拝見できませんでしたが、八木・宇田アンテナであったり、。もちろん、生命科学研究科というか、農研の脇には、旧制第二高等学校の碑であったり、もちろん、大学の正門。理学部がスタートした場所等々。100年前に、東北帝国大学としてスタートした時期のことを、考えながら見て頂けたのではないでしょうか。先端のことを知ることももちろん大事ですが、そこに行き着くまでの歴史を知ることで、さらに新しい発想であったり、連携ができるのではないかと思いますので。キャンパス見学では、増子さんが写真が価値でお手伝い。感謝です。
後半の実験は、落ち葉を観察して、その多様性を見たり、キャベツ類の葉っぱの多様性も同様にガラス室から持ってきて、バラバラにして。こんなキャベツ類のバラバラに始まることは、「豊岡」とその周辺の自然の中にたくさんあると思います。帰ってからも是非、たくさん、バラバラにしてみて下さい。もちろん、ぎんなん、昆虫ももたくさんあるでしょうから。豊岡にも。実体顕微鏡にカメラを近づけて、写真撮影。この技術も高校での課題研究などに活かせると思いますので。
ということで日中の最高気温も16oC近くまで上昇したおかげで、比較的東北の寒さを実感できなかったのは残念なのか、よかったことなのか。いずれ、ゆったり実験ができたのではないかと思います。で、あっという間に日が暮れて。1日目も終了。明日の2日目は、雌しべの先端で花粉管動態を観察してもらう予定です。TAとしてサポートというか、準備から実験までお世話になったD1の辺本さん、M1の岡本君、ありがとうございました。明日、1日、またお願いします。
わたなべしるす
PS. 渡辺の机の上のゆるキャラを見て、感動のようでした。癒やしの空間でないと、斬新な物事は考えられないと言うことではないかと思いますが。。。どうなのでしょうか。
PS.のPS. そういえば、お菓子の差し入れを頂きました。ありがとうございました。