東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【研究室訪問】兵庫県立豊岡高等学校SSH・サイエンスリサーチ-2(11/23)

2014年11月23日 (日)

 昨日のlabからの帰り道での緊急地震速報にはびっくりしました。一瞬何が起きたのかわからず。。。一度止まって。。。仙台では被害はなかったようですし、labにも今朝出てきて、特に被害もなく。labで実験をしていた学生さんも気がつかないくらいでした。被害地域の皆様にいち早く支援と復旧が成されることを切に祈りつつ。。。。2011/03/11を知っているだけに。。。そんなきょう、11/23(日)は勤労感謝の日。片平キャンパスにも国旗が掲揚され。。。そういえば、去年は、昨日、今日と研究室で実験に来ている豊岡高校のSSHで講演会でした。あの頃も、出前講義の手紙の返事をかいていたのが、HPに記されていました。。あれから1年なのだなと。あのときは、1, 2年生向けの講義でしたので、あのときの1年生が5名講義に来ていたのだなと。ふと。。。

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DSCN5208.JPG それで、2日目は、花粉と柱頭の相互作用の動的観察。実体顕微鏡下で、雌しべの先端に花粉をつけて、time-lapseで観察。1.5hr。TAの辺本さんの指導の下、実験系を仕掛けておいて、高校生の皆さんも花粉と雌しべの先端を目で見える範囲でやるのは簡単なこと。ただ、つぼみから雌しべを取り出すのが、まず、大変。

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DSCN5223.JPG 花粉をつけるのは、実体顕微鏡下。こうなると、手をちょっと動かすと、大きく動いてしまい。。。簡単なことではないわけで。それを最初は、ピンセットで葯を持っての受粉操作。それに続いて、花粉を細い糸で拾ってかける。これになると。。。生徒さんも先生もかなり苦戦されていました。まず、糸に花粉がつかない。ついても、載せるのはさらに至難の業。こうした手先の器用さがあるのがよいところなので、少しずつこうした技も磨いて下さい。それと、何より花粉がたくさんついているのか、それも糸の先、雌しべの先端それぞれに、。その感覚に気がつく感性。それを教えるのは、ほぼ、無理なこと。今までの色々な活動で覚えた感性。さらに、その感性も磨いて下さい。こんな実験だけでなく、色々なことで活かされることですから。。。

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DSCN5231.JPG time-lapseを使って動画になったのを見て、それぞれの花粉動態をパソコン上で識別。それぞれの花粉がこんな風に動いているというのは、不思議に見えたかもしれないですが、これが実際の雌しべの先端での出来事ですから。。。なぜ、こんなことが起きているのか。今考えられるモデルというか、そんなことを説明して。最後には、質疑の時間。しっかりと現状を理解して、よい質問が多かったと思います。一番最後は、いつものように世界に向かって情報発信。。

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DSCN5248.JPG 最後になりましたが、豊岡高校・三木先生、倉田先生をはじめとする関係の多くの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。よろしくお願いいたします。また、2日間、TAとしてがんばってくれたM2の辺本さん、M1の岩本君、ありがとうございました。お疲れ様でした。

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 わたなべしるす

 PS. 昨日、今日とやっぱり、ずいぶんと暖かかったようです。いきなり寒くならないことを祈りつつ。。。明日は振替休日。らしい。。。


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