【アウトリーチ活動】今治市立乃万小学校「ふるさと出前授業」次年度計画討論、香川県立観音寺第一高等学校・SSH研究開発成果報告会、青森県立五所川原高等学校・特別講義(2/12, 14, 15, 28追記)
2019年2月15日 (金)
今年度は、M2が4名で修論の審査。先週までは、寒さと暖かさが入れ替わり。一転、来週からは全国的に平年より気温が高めに推移とか。寒暖の差が激しいからなのか、比較的暖冬だからなのか。カンキツの収穫の適期が例年より遅れているとか。そんな寒さと次なる暖かさの合間のこの週は出前講義が目白押し。四国から東北・青森へ。。。四国の暖かさから、青森の積雪へ。。。世の中的には、愛媛、今治、という言葉で、色々なことが出てくるようですが。。。
2/12(火):今治市立乃万小学校「ふるさと出前授業」次年度計画討論
今年度の「ふるさと出前授業」も昨年の春、秋で完了。次年度も統括を頂くのは、今治市立乃万小学校の村上校長先生。小学校側の事情だけでなく、渡辺の方の予定も毎年変更があることから、例年、この時期に次年度の計画について、議論をする時間を。村上校長先生自身、愛媛県の「授業の鉄人」ということで、愛媛県内のあちこちで、出前講義を。渡辺との打合せの翌日も、内子町で中学生向けに講義をされるとか。講義資料も少しだけ拝見。とても参考になりました。こうやって、興味をくすぐるのだなと。ありがとうございました。
肝腎の出前講義は、6月、11月に実施と言うことで。もちろん、実施を希望される学校数によっては、9月にもということで。新しい学校を次年度開拓できるのか、これから楽しみです。村上校長先生、忙しい中、ありがとうございました。また、次年度の統括でもお世話になります。よろしくお願いします。
わたなべしるす
PS. 出前講義の合間に、以前、今治自然科学教室で講義をしたときにお世話になった武本先生と情報交換の時間を頂きました。生物多様性と農業を両立させるということにチャレンジされていたのは、感動でした。農業はある種、画一な作目を栽培すると言うこと。多様性にはある意味で、反するわけですが。。。今治の理科教育、自然科学教室、これからの理科教育のあり方などを話す時間を頂戴できました。ありがとうございました。武本先生の頑張りを励みに、次年度も「ふるさと出前授業」を継続したいと思いますので。
PS.のPS. 渡辺が学部4年生の時、母校である愛媛県立今治西高等学校で、教育実習を行ったとき、お世話になったのが、化学の白川先生。今は退職されて。。時間をいただき、情報交換もできました。渡辺の高校の後輩に、渡辺とは異分野で研究をされている方も紹介頂きました。不思議なご縁を大切にして、よい形でのコラボができればと。。。ありがとうございました。
2/14(木):香川県立観音寺第一高等学校・SSH探究発表会
香川県立観音寺第一高等学校・SSHの運営指導委員を賜って、8年目。最初の5年間は、理数科中心。2期目になってから、どこのSSH実施校でも行われている全校体制での、課題研究と発表会。「出る杭を育てる」ということと「全体の底上げ」と考えればよいのか。。。両立させるためには、先生方のご苦労は並々ならぬものがあるのだろうと。
前日は、ずいぶんと好天だった瀬戸内沿岸も一転、寒気が。広い体育館で寒い中、高校生の熱気でした。時間の関係でいくつかのポスターしか、議論できなかったですが、対象にした研究テーマの一歩先に踏み込んだところに、物事の神髄があるということをdeepに議論できたのは、貴重で楽しい時間でした。今回の発表をその先につなげてほしいなと思える時間でした。失敗だったのは、デジカメを持ってなかったこと。。。そんな時のために、スマホのカメラはといわれそうですが、。。こちらは、いまだに、ガラパゴス。。お許しください。
PS. 発表会には、近隣の高校もたくさん来ており、以前、今治北高、松山北高でお世話になった田口先生、矢野先生もいらしていて。折を見て、また、出前講義に伺いたいと思いますので。よろしくお願いします。
2/14(木):香川県立観音寺第一高等学校・SSH成果報告会
探究発表会に続いて、成果報告会。成果報告会は教員側からの今年度の報告会。文理を問わず、様々なコンテストなどにチャレンジし、受賞したと。また、文理融合でチームを構成してのチャレンジもあったと。いずれ、heteroな組合せで研究を行うというのは、よいこと。かなり工夫された「評価シート」、生徒側、教員側からのdataを突合しているというのも、よい取組なのでは。。。
もちろん、他にも、なるほどという取組があったわけですが、その当たりは、企業秘密と言うこともあって、この当たりでお許し下さい。もちろん、SSH実施校などには、部分的に公開されるものと思いますが、何より、これまでの8年間の先生方のこのSSHへの高い思いを感じた瞬間でした。
PS. 報告会では、鹿児島県内から来られている先生とも情報交換を。以前、錦江湾高校でダイコンコンソーシアムを行っていたとき、樋之口先生、讃岐先生のことなどを話して、新しいコラボができればと。。。
2/14(木):香川県立観音寺第一高等学校・運営指導委員会
この日の最後は、運営指導委員会。いくつかのSSH運営指導委員を賜っていますが、この観音寺一高ほど、近隣だけでなく、遠方のこれはという先生方を委員会メンバーにされているところはないのだと思います。このような仕組みもSSHの運営・実施がよい方向に行く1つの方策ではないかと。。
deepな議論の内容については、企業秘密ということもあり、ここでは伏せてあることをお許しください。ただ、「きちんとした母国語力」、「全校体制での課題研究のあり方」、「先を見すえた新展開」などがあったと言うことで。最後になりましたが、SSH主任の床田先生をはじめ、関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。6月になるでしょうか。キャリア教育の講義など、楽しみにしておりますので。ありがとうございました。
2/15(金):青森県立五所川原高等学校・特別講義「高校で課題研究が、大学・大学院での研究につながる」
前日までは、温暖な四国。この日は雪の青森・五所川原高校へ。気がついたときには、写真を撮るのを忘れていたのですが、盛岡辺りまでは雪もなく。ほとんど。。青森県内も青森市が雪が多く、五所川原市内は少なめ。もちろん、仙台から比べたら、全く比でないわけですが。
この日の受講生は、11月の発表会の時に1年生として、先輩である2年生の講義を聴いていた方々。なので、講師である渡辺のことは知っている方々。紹介を頂いたあと、理数の話でなくて、前日の観音寺一高での「母国語力」ということがあったからだと思います。理数科になる生徒さんたちに、文章を書いている方はというような質問を。そうしたら、1名の生徒さんが、毎日、3,000文字の文章を書いていると。。。高校1年生。これには感動でした。是非、続けてほしいと言うことと、文章を添削・推敲するときのちょっとした工夫のやり方を。文章を書くというのは、これから先、大学、社会に出て、大事なこと。是非、課題研究を他の方々も身につけてほしいと。渡辺が行っている大学1年生向けの展開ゼミでも、それだけの文章を書き続けることは大変というのを実感している訳なので。。。そんなスタートから、もちろん、課題研究をどの様に展開するのか。先達の研究をどう扱うのか、数値の平均と分散の問題。また、最後にまとめる時、どの様なことに気をつければよいのか。もちろん、実験、文章を書くお作法はありますが、まずはやってみること、書いてまとめてみること。それをやってみて下さい。
講義の後半と言っても、時間的には1/3くらいで、渡辺のこれまでのキャリアというか、小学校から現在までに何を思っていたのかというキャリア教育。小学校の頃に、なぜ、科学に興味を持ったのか。テレビに出ていた博士、教授がかっこよかったから。そのあと、高校時代にどの様に進路を考えていたのか。大学への進路の時に何が起き、仙台まで来たのか。研究者になって、何を考え、今に至っているのか。研究者をすることがよいと言うことではなく、自分の人生を自分で考えると言うこと。そんなためにも、これという師匠を見つけて、その師匠を超えて下さい。世の中には、「青は藍より出でて藍より青し」という言葉もあるくらいですから。講義の最後には、質問の時間。最初に質問をすること、さらにそれに続くことは勇気が必要なこと。今回、勇気を出して、質問したことを覚えておいて、これは出来そうにないというときに、思い出して下さい。きっとできるようになりますので。
講義が始まるまでの時間、中村校長先生と教育事情などを含めた、高大連携ではないですが、議論する時間を頂戴しました。専門は英語と言われていましたが、理科、数学という理数科の教科にも高い興味があり、deepな議論ができました。ありがとうございました。最後になりましたが、今回の講義の統括を頂きました、相馬先生をはじめ、関係の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。次は、11月の発表会でしょうか。楽しみにしております。ありがとうございました。
わたなべしるす
PS. 今回の出張でちょっとしたアクシデントも。。。年は取るものではないと。ふと。。足下には注意しないと。。。そんな反省でした。
PS.のPS. 2/28(木), 15:30. 今回の出前講義のことを記した記事を五所川原高校のHPで、見つけました。生徒さんたちにもよい刺激になったようなので、ほっとです。ありがとうございました。