東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】愛媛県立松山北高等学校・特別講義「植物の花からたねができるまでに見られる不思議--世界トップ水準の研究維持と大学・学部・学科の選択--」(9/27, 10/25追記)

2011年9月28日 (水)

 前日は、松山南高等学校でSSHの指導でしたが、今回は文京町と呼ばれる、大学などがある地区にある、松山北高等学校での出前講義です。愛媛県の高校でも多くの出前講義を行っていますが、松山北高等学校では、初めてでした。愛媛大学ではこれまでも学会などで伺ったことがあったのですが、。。。

 講義の前半では、渡辺が20年以上研究を行っている「アブラナ科作物の自家不和合性」について、高等植物の受粉・受精における最近の進展を概説し、後半では、渡辺が愛媛・今治で生活したあと、東北大に行ってからどのような研究をしたのかという「キャリア教育」を行いました。最後には、3/11の大震災の時に何を考え、どうしたかなどを講義しました。いつもであれば、2hrくらいの講義を1hrちょっとに縮めての講義になり、駆け足でした。

DSCN1254.JPG 時間をはしょっての講義だったのですが、自家不和合性の定義、種間不和合性との違いなど、本質に迫る質問を多く頂きました。よいポイントを見ていると思います。ぜひ、その感性を大事にしてください。

 講義には、県内でも有数の「サッカー部」の部員が多く参加してくれていて、それが、キャリア教育のところで使うプレゼンシートがきっかけだったとか。サッカーの勝利も科学での成功も同じことだと思います。ぜひ、心配を反省して、誰もやらないことをやって、冬の全国大会で活躍してください。楽しみにしております。

DSCN1266.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、化学の矢野先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。今回の出前講義をきっかけにして、さらに交流が進めばと思っております。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 当日、講義の最初からではなかったですが、先日の未来の科学者養成講座の全国大会でお会いした、愛媛大学での受講生(松山西中等教育学校、済美高校)も、数名来てくれていました。こうしたところでもつながりができるのは、うれしい限りです。

DSCN1268.JPG PS. 10/25に、松山北高等学校のHPにも、pdfで今回の記事が掲載されました。時間のある方、是非、ご覧ください。



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