東北大学・飛翔型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

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平成24年度活動ブログ

平成24年度活動ブログ養成講座の活動を記録しています。

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2012.08.07

日本植物生理学会 x 東北大学次世代型「科学者の卵養成講座」高校生シンポジウムで特別講演「植物も自他識別できる?!」を終えて。。。(生命科学・渡辺, 8/6)

 今年度から次世代型「科学者の卵養成講座」という形で、再出発。そんな折、渡辺が所属している、「日本植物生理学会」から、東北復興として何らかの活動をしたいという相談を名古屋大の町田会長から諮問を受けたのが最初でした。何ができるか考えたとき、学会と言うことも加味したとき、まさに「次世代」を育成すること、つまり、高校生向けの講義をと思った訳です。ちょうど、渡辺自身、東北大の科学者の卵養成講座を運営していたこともあり、うまく融合できればと思った訳です。また、学会から、旅費をサポート頂けると言うことから、募集を300人としましたが、この時期は様々な活動があるようで、実際、8/8-9は、SSHの全国発表会なども。結局は、100-150名の参加でしたが、。。

 人選も、植物科学の中でできるだけ広い範囲をということで、東北地区の学会関係の先生方とも相談し、東京大学 教授・寺島 一郎 先生、名古屋大学 教授・芦苅 基行 先生にお願いすることになりました。それから、両方の実行委員と言うことで、渡辺もお話しをすることに、寺島先生には、光合成、芦苅先生には、イネ育種をモデルにした基礎と応用の連携、渡辺は、生殖・自家不和合性。東北大の科学者の卵養成講座だけでは、カバーできない話を提供できたのではと思います。

 開始直前まで、いわゆるゲリラ豪雨、ぬれながら、大学まで来られた受講生の方もいたのではないでしょうか。そんなこともあり、少し遅れての開始でしたが、最初は、植物生理学会長をされている名古屋大・教授の町田先生から、学会のコンセプトである、東日本大震災を復興させたい、植物の力を何とかこうしたことにいかしたい、さらには、こうしたことを継続してくれる次世代への期待、をお話し頂きました。

DSCN3343.JPG 3人の先生方は、それぞれに個性のある、お話しをいただきました。いろいろな意味で植物を今まで以上に理解し、さらにはそれを他分野とつなげて考えることができるようになったのではないでしょうか。光合成では、物理・化学の世界との連動の重要性、芦苅先生の育種のところでは、遺伝学の応用的な側面、生殖・自家不和合性では、植物が動的であること、などなど。いろいろあったと思います。

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 さいごに、科学者の卵養成講座の実行委員の安藤先生から、学会への感謝と、植物、生物との領域融合がこれからいっそう重要になると。。。このことがこの卵の目的、目標でもありますので。このことを改めて認識頂けたのではないかと思います。

 文末になりましたが、町田先生、寺島先生、芦苅先生を初めとする、植物生理学会の先生方には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後、さらなる融合でwin-winの発展ができればと思います。ありがとうございました。

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 わたなべしるす


 PS. 最後に紹介しました、植物生理学会の杉山先生が書かれた「緑の館 "光合成の世界" へ」というのはここからpdfとして、downloadできます。他にも興味深い記事があります。あわせてご覧ください。

 PS.のPS. 渡辺のHPにも関連記事を記してあります。お時間のある方は。






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