東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成27年度 活動ブログ

平成27年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2015.07.26

第2回目の講義についてコメントへのコメント-その弐(7/26)

 遺伝の渡辺でございます。また、今週も台風。速度が遅いのが難点。なぜ、こんなに遅いのか。これを考えるのも、大事なサイエンスのような。どうでしょうか。

 さて、一昨日、渡辺の講義について質問があり、回答しましたが、皆さん、いかがだったでしょうか。そんな中、仙台白百合の石井さんからあらためて、コメントと質問が。ということで、今日も回答を書いておきます。参考にしてください。

20150726193026-81a57c9d97cb1885e71eddfbedc13e654af3ce8f.jpg まず、石井さんから花粉症について、「人間が花粉症になるという抗体を持っていることが、花粉症の原因と考えていいということでしょうか」と、コメントをもらいましたが、通常の免疫系、腸管から吸収されたものは、IgGという抗体ができます。それに対して、花粉のように鼻などの粘膜から吸収されたときには、IgEという構造が違う抗体ができます。このIgEがアレルギー反応を起こすと言われています。渡辺は、医学については詳しくないので、ぜひ、皆さん、このあとのアレルギー反応などは、調べてください。

 そのあとの質問として、「前回の講義の時に渡辺教授がスクリーンに花を15種類、提示したときに花を見てすぐに何科か、ということを述べていらっしゃいました。それは瞬間的にどのように分かるのでしょうか。例えば、イチゴはバラ科であるとおっしゃっていましたが、なぜイチゴ科ではないのでしょうか」というのをもらいました。植物の分類、特に○▼科という名前が出てきましたが、これは、リンネによる分類が基礎基盤になっています。リンネは、花の特徴に基づいて、分類をしました。たとえば、アブラナ科は昔は、十字花科といわれていました。今でこそ、その科の代表的な属の名前をつけて、その後ろに、"ceae"をつけるようになりましたので、今は、アブラナ科は"Brassicaceae"といいますが、昔は、十字花科を意味する"Cruciferae"というように、Cruciferというのは、たしか、"十字"を意味したと思います。

20150726193052-8f4f0faf8baf32cd87997feb5747fc5ccad4419c.jpg と、ここまでは、名前の付け方の話。分類は、その花の形が似ていると言うことで、同じ科と言うことにしています。アブラナ科であれば、蕚片は4枚でばらばらになる。その蕚片に対して、90oずれて、花弁が4枚。これもばらばらになる「離弁花」。雄ずいは6本。さらに中央に1本の雌ずい。という特徴を持っています。これに含まれる、作物は、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ハクサイ、カブ、ミズナ、ダイコン、ワサビ、カラシナ等が含まれます。バラ科であれば、蕚片は5枚でばらばらになりません。花弁は5枚で離弁花。雄ずいは多数。雌ずいは中央に1本(だと思います。。)。で、作物としては、サクランボウ、ウメ、モモ、アーモンド、プルーン、スモモ、イチゴ、ビワ等が含まれます。

 では、これらが何かになるか。これはある程度は、興味を持って覚えるしかないですね。身の回りの草木が何科になるかというのは、難しいので、食べる、野菜、果物を考えるのはどうでしょうか。これ以外の多いのは、ウリ科、イネ科、ナス科、タデ科、アカザ科、ユリ科(ネギ科)、ヒルガオ科ぐらいを、たとえば、wikiで調べて、その中に、こんな野菜があるのだなと思って、スーパーに行ってみる。そこで、改めて、何科というのを考える、どうでしょうか。毎日、食べる野菜、果物が楽しくなりませんか。

 ということで、質問などお待ちしております。

20150726193120-0ecd36eff260a78085408070827ce35ee7799ce5.jpg
 わたなべしるす

 PS. 原稿は昨日の夜に書いていたのですが、uploadの時間というか、設定をちゃんとできてないパソコンしかなくて。遅くなりました。

投稿者:事務局

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