東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.05.28

H28卵開講式 海外研修報告と自分の近況報告

宮城県仙台第三高等学校 鈴木 智寛です。5/28に東北大学で28年度の卵の開講式がありました。そこでは海外研修に参加した科学者の卵のメンバーが集まり、一年間(講義、英語交流サロン、発展コースでの研究、海外研修)での成果をパワーポイントを使って発表しました。自分は、自分の発展コースでの研究の紹介と、一年間活動するにあたってモットーとしていた「やってみる」と「繋がり」についての話を2分程しました。緊張して、少し言いたいことが言えませんでしたが、無事発表を終えました。これで、この27年度のメンバーでの科学者の卵としての大きな活動が終わりと思うと、とても悲しいですが、ここで培った力を存分に活かして、僕も次へと進んでいこうと思います。そして、応援してくださる大学の先生方、大学生のメンターさん方、高校の先生、仲間たちに良い報告ができるように頑張っていきます。

5月も半分が終わりました。海外研修が終わって、二か月が経とうとしています。最近、海外研修で鍛えた「英語でのコミュニケーション能力」と「発信力」が試された場面があったので、紹介したいと思います。

先日、僕の高校(仙台三高)に、姉妹校である台湾の高校から、20人程の台湾の高校生が訪問に来ました。台湾の高校生と一緒に授業を受けたり、休み時間に話したり、歓迎会、交流会、課題研究のお互いの研究成果のポスター発表を通して、親交を深めました。会話は英語のみで行いました。一年前の僕なら戸惑っていましたが、その時の僕はここぞとばかりに話しかけに行きました。あちらも完璧な英語ではないので、お互い探りながらでしたが、色んな情報をお互いに交換する事ができて、有意義な時間を過ごす事ができました。高校にかようの人数、学校にある部活、選択している授業科目、どんな科目が好きか、好きなミュージシャンなどの軽い話から、自分の学校で行っている課題研究についての話もしました。話してみると、英語はツールでした。英語だから少し抵抗を感じてしまう人もいるかもしれませんが、話している内容は、僕たちが普段日本語で話している内容と、さほど変わらないのです。

もう1つ、エピソードがあります。先日僕は、千葉県の幕張メッセで行われた「日本地球惑星科学連合大会2016」に参加しました(そこでの経験は、近日中に卵のブログにて発表する予定です)。実はその学会の帰りの新幹線の中での話なのですが、新幹線に乗る時に突然「This train go to Sendai?」と聞かれ、「Yes. I will go to Sendai station. 」と答えると「Thank you.」と返ってきました。そのあと、たまたまその外国人と席がとなりになりました。これはチャンスだと思い、話しかけてみることにしました。相手は夫と妻と三歳の息子さんの三人家族でした。もちろん英語のみでのコミュニケーションになりましたが、8割くらいは、話を聞き返さずとも理解できました。どうやら、日本に来るのは初めてらしく、新幹線の仕組みなど分からないことがあると言われたので、東京―仙台間の新幹線について話しました。出身国や住んでいる所、これからどこへ向かうのかなどお互いに自己紹介もしました。僕は鞄から物理の教科書を取り出し、高校でこんな勉強をしているのだと紹介しました。彼は、化学に興味があると教えてくれました。また、僕は地学分野の防災・減災、地震や津波に興味があり、「留学生向け減災アクションカードゲームを作る」という研究をしていて、今日は幕張でポスタープレゼンテーションをしてきたんだという話をしました。将来はどうしたいの?と聞かれたので、大学に入り、こんな勉強をしたい、ということも話しました。また僕と奥さんの会話で「He is very cute. How old is he?」「Thank you! 3 years old.」「Oh. I have 2 brothers. 15 and 13.」「Oh! He is 3 brothers.(夫を指して)」「Oh. Same.」という会話もありました。海外研修に参加する前よりも、会話を更に広げる力がついたと実感しました。ここに全ての会話を書くことはできませんが、僕たちは合計すると40分くらい話していました。新幹線から降りるときは、外人の夫から感謝され、かたく握手をして別れました。日本に初めて来たと言っていた彼らの不安が、少しでも和らいでいたのならうれしいです。

海外研修でもそうでしたが、英語のコミュニケーションにおいて大切なのは、正しい文法ではなく、正しく聞く力と、自分の知っている単語や熟語、文法の中で説明する力とか、怖がらないことだと再確認できました。変に、難しい英文法なんかを使わなくても、会話は成立するのです。今の僕に1つ改善点を挙げるとしたら、それは「分からないことを、そのまま流してしまう」ことです。会話の中で分からない言葉や話が出てきても、相槌をうって、そのまま流してしまうのです。でも、相手は、自分が理解していないことに気づくし、会話をしてくれている相手にとってそれは失礼にあたると思います。次からは、分からないことがあっても流さずに、もう一度言ってもらったり、ゆっくり発音してもらったりしようと思います。海外研修、一年間科学者の卵で学んだことをこうやってどんどん日常生活や、勉強、研究の中で活かしていきたいです。

投稿者:宮城県仙台第三高等学校

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