東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.05.11

海外研修で学んだこと

こんにちは。宮城県仙台二華高等学校の森夢果です。遅くなってしまいましたが、海外研修に参加して学んだことを書いていきたいと思います。

研修では現地の高校生との交流を交えながら様々な場所を訪問し、アメリカの文化や歴史について学んだり科学への理解を深めたりしました。活動を通して学んだことは大きく分けて以下の2つです。


① 発信することの大切さ

・会話

はじめは英語という異なる言語で思うように自分の考えていることを伝えることができず、戸惑ってしまい会話の中で受動的になっていました。しかし他の卵のメンバーが積極的に会話を楽しんでいる様子を見て、私も受動的なままではいけないと思い拙い英語で少しずつ話しかけるようにしました。すると私が受動的だった時に比べ、相手はとても会話を楽しんでいるように見えました。大切なことは完璧な英語を話すことではなく、相手と会話したいという気持ちなのだということを実感しました。

・研究発表

研修の中で現地の高校生に向けて発展コースの研究内容を発表させていただく機会がありました。発表準備ではたくさんの方にアドバイスをいただきながら、「いかに何も知らない人に理解してもらえるか」ということに気を付けて原稿やスライドを作成しました。なんとか発表を終え現地の高校生の一人に面白かったと言ってもらえた時は、少しでも内容を理解してもらえたことをとても嬉しく思いました。発表やその準備を通して、人に伝えようとすることで自分が何を考えているのかを明確に把握することができました。発信することは相手だけではなく自分の考えを整理する機会であるということを改めて感じることができました。

② 視野を広げることでみえること

・レポートの公開

研修中は毎日、その日の出来事と学んだことをレポートに書いて先生方やメンターさんに送っていました。研修中盤では先生方の提案により卵のメンバー内でレポートを公開することになりました。他の人のレポートには、みんなで同じことを体験していたにもかかわらず、私とは異なる様々な視点から学んだことが綴られていてとても刺激を受けました。自分が気づかなかったことに気づいていたり、気づいたことについて深く調べて考察していたりと周りのレベルの高さに圧倒されました。それと同時にどういうことに普段から目を向けているのかを学びました。それ以降は些細なことも見逃さないようにして疑問を抱き考えるようにしました。少し心がけるだけで、それまでよりもより多くのものが見えるようになりさらに自然と疑問に思うことが増えていきました。疑問に思ったことを先生や現地の高校生に聞いたり、自力で調べたりして疑問が解決するとさらに科学の面白さに触れた気がしました。

・ディスカッション

ハラダハウスの見学を通して卵のメンバーとどうすれば差別をなくすことができるか、どのようにしてハラダハウスを保存していくかということについてディスカッションをしました。メンバーそれぞれがしっかりと自分の意見を持っていて、私とは異なる意見も説得力がありなるほどと思うことが多くありました。なかなか科学と関連したディスカッションにすることはできませんでしたが、それでも差別についての考えを深めることができたと思います。またその出来事をふまえて、卵のメンバー数人と一緒に現地の高校生とも「科学を使って差別をなくすにはどうしたらよいか」というテーマでディスカッションを試みました。テーマを伝えるだけで1時間ほどかかってしまいましたが、それでも最終的には意見を聞くことができました。なにより私が驚いたのは、テーマを伝える途中でこういうこと?とたくさんの意見やアイデアがすぐにでてきたことです。その発想力の豊かさと、私にはなかった視点にとても刺激を受けました。新しい考え方を知ることはとても楽しく、さらに自分の見ている世界が少し広がる気がしました。

日本へ帰ってきてから1か月以上経った今振り返ると、この大きな2つの学びは確実に今の生活にも繋がっていると感じます。このような素晴らしい機会と仲間に出会うことができて本当に幸せでした。最後に支えてくださった先生方、事務局の方々、メンターの方々、そして一緒に学んだ皆に感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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