群馬県立中央中等教育学校4年の栁澤日和梨です。今日を一言で言い表すなら「頭をフル回転させた一日」でした。
今日こそは積極的に頑張るぞと意気込んで開始一時間前に受付をして、紙の束をいただきました。座ってから目を通してびっくり、前回のレポートの添削がA4用紙一枚にびっしりと書かれていたのです。初めての時間制限付きのレポートで、出来はあまりよくなかったのですが、それでも渡辺先生は一つ一つこと細かに私のレポートの良い点、改善点を書いてくださいました。渡辺先生、本当にありがとうございました。
さて、第2回科学者の卵養成講座は、英語交流サロンから始まりました。私は、ドイツとバングラデシュからの留学生二人と交流させていただきました。事前に何を話そうか、何を質問しようか、とたくさん考えていたのですが、いざ留学生の方々を前にすると、緊張でうまく言葉が続きませんでした。英語を話すことにはあまり抵抗がない方だと自負していましたが、今日は自分の実力のなさを痛感しました。それでも留学生の方々がたくさん質問をしてくださって、楽しい時間を過ごすことができました。またこのような機会があるときは、万全に準備をして臨みたいです。
午後最初は、橘由加先生によるご講義「効果的な英語学習方法」がありました。午前中、自らの英語力のなさに失望していた私にはうってつけのお話でした。橘先生が、ここが一番大事とおっしゃっていたのは、英語はインプットしないとアウトプットできない、どちらも強化しなければいけない、ということです。インプットとは自分自身で吸収すること、すなわち英文法・英単語・リスニング力・リーディング力のこと、アウトプットとはインプットしたものを発揮すること、すなわちスピーキング力・ライティング力・発音のことをいいます。私は英文法、英単語、リスニング力に苦手意識があります。つまり私はインプットのたぐいのものができていないということがわかりました。インプットしないとアウトプットできない、というのはよくよく考えれば当たり前のことのように感じますが、私はインプットができていなかったから今日の英語交流サロンでもアウトプットがうまくできなかったのだと気づきました。どちらも強化できるように、これから頑張りたいと思います。
また、Luo Han先生の「How to learn an American English Accent」も、とてもためになるご講義でした。ルハン先生は日本以外に留学されたことがないにも関わらず、本当にきれいなアメリカ英語をお話しされます。そんな先生から、声の抑揚や連結発音など、美しい英語を話すためのスキルを教えていただけて、とても良い機会でした。私も特訓して先生のように英語を話すためにたくさん練習を積み重ねていきたいです。
最後は、東北大学名誉教授の堀井明先生のご講義を受けさせていただきました。タイトルは「がん制御へ向けてのChallenge〜分子病理学からのアプローチ〜」でした。なんとパワポのスライドは103枚にも及び、堀井先生の熱のこもった、そしてユーモア溢れるお話で、私は時間が過ぎるのも忘れて講義に夢中になっていました。堀井先生は、タイトルにある通りがんについてながらく研究されていました。がん細胞は異常な増殖性があること、それから膵癌は生存率が低いことなど、今まで聞いたこともなかったがんについての新しい知識をたくさん身につけることができました。先生のご講義で特に印象に残ったのは、英語と医学は同じだ、ということです。英単語や熟語を勉強することが医学での「解剖」に相当し、「構造」になります。そして英文法を勉強することが医学での「機能」(それぞれの臓器で行われる正常の営みのこと)に相当するそうです。
今日は話し、聞くことに努めた一日でした。私の頭の中は今たくさんの新しい知識でパンパンです。今日が全て受け身で終わらないように、しっかりと今日のことをノートやレポートにまとめておきたいと思います。
投稿者:群馬県立中央中等教育学校