こんにちは。岩手県立大船渡高校の平田美智子です。今回の科学者の卵はこれで3回目。ようやく岩手の大船渡から仙台の東北大学までの移動に慣れてきました。今まであまり交通機関を使ってことがなかったし、東北大学に来るまでにBRT(バス)、汽車、新幹線、地下鉄、とたくさん乗り換える必要があるため、最初は結構手間取りましたが、今回は一人でもスムーズにいけました(仙台駅のトイレ探しで四苦八苦しましたが)。でも、移動時間に4時間くらいかかるので、行くだけでヘトヘトになるのは相変わらずです。そして、バスや新幹線などに揺られながらもやっと着いたと思ったら、結構早く来てしまいました。まだ準備をしている段階で、みんなは全然来ていなかったので、少し仙台の町を探索してから来るべきだったかな、となんとなく思いました。今回の開催日は8月6日。有名な仙台七夕の日です。でも、戻るのがめんどくさかったので待っていました。待っている時、今回講義をしてくれる伊藤先生が中学生の方々にブロッコリーからDNAを取り出す実験をさせていたので、それを見ていたら、講義の後半に行うと言われ、すっかりネタバレされてしました(予習と言った方がいいかもしれません)。受付が始まり、済ませた後に指定されたテーブルに行くと、すでに同じテーブルのメンバーの一人が座っていて、その人は2回目の時の講義で隣だったので、とても話しやすかったです。話しながら暇を潰していると、残りのメンバーも揃って来て、サイエンスチャレンジが始まりました。今回のサイエンスチャレンジは、4人グループに分かれて、割り箸2膳とモール30本でピンポン球が4つ載る構造物を作り、ピンポン球をより高い位置に上げたチームが勝ちというルールでした。グループの中でそれぞれ役割を決めて、私は構造物の構造を考える役割でしたが、思ったより割り箸が立たず、困りました。そして、優勝チームが55cmあたりに対して、私たちのチームは44cm。景品は欲しかったのですが、優勝への道は厳しかったです。サイエンスチャレンジが終わると、お昼休憩の時間。チキンストロガノフを頼もうと思ったら、間違ってカツカレーを頼んでしまい、仕方なく食べたというある意味思い出深い時間でした・・・。カツカレーで胃を満たしたら、午後1時から講義が始まります。最初の講義は「量子アニーリングと未来の情報科学」で、量子コンピュータについてです。講義をしてくれる先生がとてもすごくて、大学の先生・研究者でありながら、社長であり、作家であり、漫画家であるという変わった人でした。なれる職業は1つだけだと思っていたので、自分の進路選択に新しい可能性が見えてきたように思います。内容は私にとって少し難しい物でしたが、先生の説明がとても分かりやすく、ある程度は理解できました。今まで、コンピュータに全く興味がなかったので、コンピュータは電卓でもできるような計算しかできないのではというとてもひどい偏見を持っていたので(すみませんでした)、交通の渋滞を改善したり、津波等災害時避難システムに活用したりと役立てることができると知り、驚きました。そして、次の講義は「DNAと遺伝子組み換え植物」。もちろんあの実験が行われました。ネタバレの後でしたが、実際に行う実験は楽しかったです。ブロッコリーをすり潰す作業が私としては楽しかったです。先生が言うには、学校の先生にごまをする感じでやると良いと言われ、素直に笑ってしまいました。作業を行っていると、なぜこれでDNAが取り出せるのかと疑問に思ったりしました。そんなこんなで、すべて終わる頃には午後5時。早く新幹線に乗らないと帰りがどうなるか分からないので、仙台七夕を見る暇がない。多少の心残りがありながらも、大船渡まで揺られながら帰りました。とても長い1日です。次は、どんな1日になるのでしょう。せめて、チキンストロガノフは食べたいです。
投稿者:岩手県立大船渡高等学校