こんにちは。都立大泉高校2年の岩野志織です。
夏ですね~!学校の桜並木ではセミが「ミィィィィーーーーンッ!!(ドヤ)」と鳴いています。あの小さな体でよくその声量を...と思い調べてみると、セミはおなかで音を共鳴させているそうです。鳴くのはオスのセミだけで、大きな声で存在を示すことで求愛行動をしているそう。セミについてのサイエンスネタは色々あって面白いです(夜に鳴く理由、素数ゼミなどなど)。
それでは本題に移ります。
第三回科学者の卵、スタートはサイエンスチャレンジ「ピンポン玉が4つのる構造物を作ろう!」でした。開始前のホールはかなり緊張ムードでしたが次第にみんな話しだし、私も同テーブルの人達と仲良くなれました。(校庭にサルやシカ、イノシシが乱入、とは本当でしょうか...。)
競技のルールは「割りばし2膳とモール30本で、ピンポン玉4つをなるべく高い位置に持ち上げて自立させる」というものです。私たちの班の一押しポイントは、「モールを3つ編みにして補強!」というところです。ただ、土台を安定させるのがなかなか難しく、最終的には測定するのがやっとでした。でもチームのメンバーからはさまざまなアイディアが出てきて、他の人と取り組むことで視野が広がるなぁと感じました。優勝していた班の、割りばしを小さく切って土台を安定させるアイディア、思いついてはいたものの切る勇気がなく採用しませんでした。やっぱり思い切ってトライするのは大事ですね。
お昼を挟んで午後は2つの講義です。時間に余裕があったので、午前に仲良くなった子とその学校の人と一緒に過ごしました。他の地域の学校の様子や勉強・行事の話も聞けて楽しかったです。この月一回の一人旅は、自分の殻を破って新しい友達を作る良いチャンスになっています。少しずつ、内気な性格を変えられてきているかも...?と思うと嬉しいです。
午後1つめの講義は、大関真之先生による「量子アニーリングと未来の情報科学」でした。
実は以前、東工大の西森教授のご講演を拝聴したことがあり、量子アニーリングの仕組みについては少し知識を持っていました。今回の講義で活用法について学び、知識が繋がっていくのが感じられました。一見関係のない量子の特殊な世界と身近な問題が「組み合わせ最適化問題」を通して社会とつながるのはすごいと思います。講義のあと、活用方法を2週間ほど考えましたが、私の中のお気に入りは「テーマパークのアトラクションの回り方の最適化」です。夏休みのディズニーのルート決めに悩んでいる友達を見てひらめきました(笑)待ち時間、距離、優先順位などの項目を、一度に加味して「このルート!」と示せたらいいな~と思います。
午後2つめの講義は、伊藤 幸博先生による「DNAと遺伝子組換え植物」でした。
特に面白かったのは突然変異体を用いて遺伝子の機能を解明する、という話です。正面から遺伝子を調べるのではなく、「なかったらどうなるのか?」を探る視点はなるほど~と思いました。観察力が大事な研究だと思います。
突然変異体を待たなくても、意図的に遺伝子を機能させないようにし、変化を見る方法もあると思います。詳しくは知りませんが、ノックアウトマウスなどはこういった考え方のものでしょうか。
遺伝子組み換えによって実際に生物の機能が変わるというのは、とても面白い現象だと思いました。アグロバクテリウムを扱う機会があれば、自分でもやってみたいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
少し話が逸れますが、8/12~8/16で「数理の翼 夏季セミナー」という高校生向けのプログラムに参加してきました。
参加者の皆さんが自分が興味を持つ分野に秀でていて、はるか上のレベルの学問を楽しんでいるのが刺激になりました。
また講義も他分野、そして深い内容まで追求するもので、とても良い内容でした(このブログでどこまで触れていいのかわからないので...)。
3月には同NPOで「伊計島セミナー」も開催されるようなので、興味がある方はぜひ参加してみてください!
それではまた!
投稿者:東京都立大泉高等学校