皆さんこんにちは!
岩手県立釜石高等学校の後藤朱音です。
第4回科学者の卵養成講座が開催されました。今回は、午前に「科学、社会、生命倫理」というテーマのサイエンスカフェ、午後に滝澤博胤先生による「化学反応の場を探る〜マテリアル・デザインと新物質探索〜」、そして、「これからの科学、社会を考えよう!!」というテーマのパネルディスカッションが行われました。
初めに、サイエンスカフェについてです。サイエンスカフェでは、10-20年後に初めて実現化されそうな技術についてそれぞれで考えグループのメンバーと意見を交流し、悪用方法を考えました。そしてその後、それを防ぐための対策を考えました。物事の良い面だけでなく、悪い面にも目を向ける事で初めて見えてくるものがあるということを強く実感しました。今回、実際に科学者と同じようなサイクルに取り組んだことで、物事を多角的に見るということがいかに重要か、ということを改めて感じました。
次に、午後の1つ目、滝澤博胤先生による「化学反応の場を探る〜マテリアル・デザインと新物質探索〜」という講義についてです。
化学は、私の好きな分野なので今回の講義は始まる前からとても楽しみでした。お話を聞き、マイクロ波加熱が持つ選択加熱という特徴により、化学反応に多様性が生まれるということが分かりました。身の回りで言うと電子レンジがこのマイクロ波加熱を使ったものです。私は、電子レンジの原理については大体は把握していました。しかし、「マイクロ波による選択加熱」という部分までは知らなかったのでとても興味を持ちました。
今回の講義は、わかる部分や気づきも多くあったのですが、知識不足を痛感する場面も多々見られました。これから、より一層の勉強が必要だと感じました。
最後に、パネルディスカッションについてです。今回のパネルディスカッションでは、5つの課題に対して、それぞれ5人パネリストの方の考えに触れることが出来ました。パネリストの方々は、これまでの様々な経験から自分の中でしっかりとした考えがあり、「自分」というものがとてもハッキリしているということをとても感じました。今回のパネルディスカッションで印象に残っているのは、「失敗することに寛容な社会」という言葉です。日本はやはり、義務教育の時から授業で間違った答えを言うことは恥ずかしいという考えがあると思います。なので必然的に発言が少なくなってしまう。この言葉は、このような失敗に寛容ではない考えは、本当の社会を狭めてしまう。というお話の中で出た言葉です。私自身が失敗を恐れて挑戦が出来なくなり後で後悔するという経験をしているので、本当にこの考えに共感しました。この考え方を変えることは難しいと思います。しかし、絶対に日本にとって必要なことです。少しづつでも変えていくことが求められます。私も、まずは積極的に物事に挑戦することから始めてみたいと思います。
今回のパネルディスカッションを通して各テーマで自分似た考えや全く異なる考えを知り、私自身とても考えを深めることが出来たと感じています。とても良い経験でした。
次回科学者の卵、英語サロンでの今までよりも積極的な交流、発言を目標に取り組みます。
投稿者:岩手県立釜石高等学校