9月29日に開催されたTohoku INVENTORに参加しました。
スケジュールは、第1部「最先端研究発表」、第2部「ワークショップ①、②」、第3部「学部生による研究発表会」です。
まず、第1部、1人目の発表は日置友智さんです。電子の自由度である"スピン"の研究について発表をされていました。これについては、内容が難しく、今の私には理解できませんでした。
2つ目の発表は、八木拓真さんの 一人称ビジョン‐「私」の目を通じて世界を理解する
でした。内容は、人に取り付けたカメラで撮影した映像を解析して、人の動き方のパターンをAIに記憶させて少し先の未来を予測するというものでした。発表で見せて頂いた映像は撮影者の動きに合わせて周囲の人が移動する軌跡の予測の実験データでした。
この研究は開発途中だそうですが、例えば、車のドライブレコーダーの映像のデータを集めて、周囲の車の急ブレーキや人の動きを予測できるようになると、自動運転の事故削減に繋がるのではないかと考えました。発表内では視覚障碍者の支援に利用できるのではないかと八木さんがおっしゃっていました。この研究は、これら以外にも様々な用途で利用できそうです。非常に需要のある研究であると感じました。
第二部のワークショップは、テーマを偉人の言葉の中から選んで決定し、それにあった製品を発想するというものでした。私たちのグループのテーマはウォルト・ディズニーの「しなくちゃいけない仕事には、何か楽しめる要素があるもの。」でした。そこで私達のグループは、携帯の充電にはそれ以上の価値がなく、充電自体を楽しめないだろうかと考え、携帯の充電器にマルチスピーカーやミュージックプレーヤーなどの機能を搭載した製品を発案しました。この製品は多忙な学生や社会人の疲労回復やリラクゼーションを目的としています。そのため、この製品のキャッチコピーを「スマホもあなたも充電します。」にしました。このキャッチコピーは東北大学の学生さんが考えてくださいました。グループワーク中に聞いた際には、製品のイメージに最適で思わず感動してしましました。製品の発表の最中に企業の方から「この商品は売れるよ」と言っていただけたときには安心しました。発案の段階でも発表の出番の時にも大学生の方々にリードしていただきました。緊張はしましたが、発言しやすい雰囲気を作っていただきありがたかったです。
同じグループの大学生や、企業の方からのアドバイスに助けられ、私たちが発案した製品はベストアイデア賞を頂くことが出来ました。大学生が多い中でこのような賞を頂けたのはとても貴重な経験でした。同じグループだった皆さんには感謝の言葉が尽きません。
第3部の研究発表会では、大学生や同学年の研究を聞けたこと、そしてその研究について大人の方々と意見交換が出来たことなど自分の課題研究にプラスに働くような経験が出来ました。
畠山紳悟さんの未知の海洋プラスチックの研究がとても印象に残っています。
実物を触らせて頂きましたが、砂浜の乾いた砂と同じ色ですべて均一な球形でした。更に、サイズが小さかったことから礫や砂、泥などと同じように衝突しあって角が取れたのだろうと考えます。私はなぜ色が同じだったのかが気になります。特定のプラスチックしかあのような形にならないのか、それともすべて小さな球形になり得るのか、今後の研究結果も是非機会があれば聞きたいです。
更に、同学年の研究からとても刺激を受けました。どちらも部活動で行っているだけあって、私の課題研究とは質が比べ物になりません。研究方法や専門性、フィールドワークを行った回数など大学生の研究にも引けを取らないのではないかと感じました。更に、休憩時間に秋元大己君と興味のある分野についてお話をしましたが、彼は生物学に研究に物理学や地学の知識を交えるなどかなり視野を広くして研究を行っていました。私も大学で地震の前兆現象について研究するために、物理と地学の知識を出来るだけ多く集めていつもりでしたが、彼は興味のある分野についてかなり多くの情報量を持っていました。私は生物学の知識が少ないため、お話をしていて勉強になる事が多かったです。私も、僭越ながら彼の研究についてアドバイスをさせて頂きました。話していて、切磋琢磨できそうな人を見つけたと感じました。前回の科学者の卵のパネルディスカッションで京都大学の松岡さんが仰っていた「優秀な同僚」とは彼のような人を指すのかと勝手に解釈しました。彼も科学者の卵に参加しているようなので次回もっと話を聞いてみたいです。
発表を聞いた後や話をした後には、私も負けていられないと闘争心が芽生えました。私も引き続き研究を頑張ります。
投稿者:秋田県立能代高等学校