こんにちは。大船渡高校の平田美智子です。ようやくテスト期間が終わったので、このブログに手を付けることが出来ます。そういえば、この「科学者の卵」に足を運んだ回数はこれで5回目。いつの間にか11月です。大船渡の紅葉も綺麗だけど、キャンパスの紅葉も負けていないようです。(あの赤い色はアントシアニンで、黄色はカロテノイドだったかな・・・、というのは風流とは言えないかもしれませんね。)前回は小説風に書きましたけど、今回は普通に書いていきますよ。この時期は研究発表や部活で進めているプロジェクトで忙しいし、前回のブログに費やした時間はみんなが思っている以上に多いと思います。(5日間くらい費やしました。)だから今はやりたくない。
では、講座を振り返っていきます。
まずは、午前中の留学生との英語交流会です。いや~、英語って難しいですね。毎日リスニングしているから自信を持って挑んだはずが、いざ会話しようとなると聞き取れない、言いたいことが言えない。しかし、なんとか自分の趣味や将来の夢などは語れました。今回一緒に会話した留学生はナイジェリア出身で、教育に関する研究をしている方です。私がナイジェリア出身の方と話すのは今回で初めてで、改めて教科書にも載っていないようなナイジェリアの詳しい文化が知れてとても楽しかったです。私はその方に、「映画は好きですか?」と英語で質問したところ、「まあまあ好きで、たまに見たりする」と返事が来ました。アクション映画が好きらしいです。
ふう、これで少しは英会話力が身についたかな・・・。
次は、講義についてです。留学生と昼食を食べてから、始めに行われた講義は笠田竜太教授の「ワタシとアナタのエネルギー問題~核融合がツナグ未来~」。文字通り、核融合についての講義です。私は原子核や素粒子について興味があるので、この次のILCについての講座もあり、今回の講座は天国でした。・・・少し本筋からずれたような気がしますので戻しますが、この講義は普段の講義とは少し違います。講義中にアンケートを実施して、その結果をすぐにスクリーンに映しながら講義をしていました。たまに教授のパソコンかタブレットの画面のお子さんがそのままスクリーンに映されるので、面白かったです(そしてかわいい)。
始めは私達の生活とエネルギーについての関わりや問題についてで、教授は核融合炉発電がどう社会に貢献するのかについて話されました。現在では、SDGsの目的にある通り地球温暖化が問題になっていますが、主な発電を火力発電から核融合炉発電に変えると、CO2の排出が大幅に削減され地球温暖化の改善に繋がるそうです。でも、「核」と聞くと「危ないの物」と考える人がいるので、その人達に分かりやすく説明をする必要があると言っていました。(核融合炉発電は原子力発電よりも危なくありません!)私もワークショップなどで経験しましたが、学術的な内容をみんなに説明するのは難しいです。私は、サイエンスカフェやワークショップなどのイベントを開くことが良いのではないかなと考えました。説明の場を作るのは大切ですし、科学者の存在が市民と近くなることで市民の要望が研究や開発に反映され、核融合炉などの科学技術が社会に良い感じに繋がると思います。
後半は、発電機のシステムや核融合の専門的な事で面白かったのですが、ここでは割愛します。核融合炉発電はまだ実用化されてなく課題が多いので、この研究に興味が湧きました。
次の講義は、佐貫智行教授の「国際リニアコライダー(ILC)計画」です。ILCは、候補地が私が住んでいる大船渡と近い事もあって地元民として気になりますし、研究そのものにとても興味があります。ちょこちょこと調べていたので、教授が話す内容はほとんど聞いたことがある内容でしたが、それでも新しい学びがありました。
「質量」=「動きにくさ」
高校の授業で質量は、その物が持つ重さという感じ(すみません、よく説明出来ないです)と習ったのですが、ニュートンの方程式ma=Fで考えると「空間の性質によって重さが変わって見える」という事が成り立つと今回初めて知りました。
今回の講義を受けて良かったです。進路を選ぶ選択肢が増えました。元々ILCに関係する道に進もうかと考えていましたが、核融合炉も捨てがたいです。これから進路の方で困るかも知れません。テスト期間だからって、休むのは良くないですね。
という事で今回の振り返りはここまでです。thank you for reading!!
投稿者:岩手県立大船渡高等学校