東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和2年度 活動ブログ

令和2年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2020.09.26

卵は殻まで食べ尽くす

台風が過ぎ去り、しかしながら曇天の日が続いている今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。高校生になって初めての定期テストやオープンスクールの準備などがあり、時間がないと慌てている間にもうこんな時期になってしまいましたが、第一回科学者の卵養成講座の振り返りを行いたいと思います。

 あ、申し遅れました、私、仙台二華高校1年の缶皓子と申します。空き缶、アルミ缶の缶と書いて「ほとぎ」と読む激レアな苗字に白の右側に告げると書いて右から読むと「告白」になる皓の字、ありがちな「子供」の子をつけて「ほとぎ こうこ」と読みます。くれぐれも「かん ひろこ」などとお読みにならないようお願いしたいです。

 さて、本題に入りましょう。第一回科学者の卵養成講座では開講式と伊藤幸博先生による遺伝子組み換えについての講義が行われました。今年は例年とは違い、新型コロナウイルス感染症対策のために事前に配信された講義を視聴してからオンラインでの講座に参加し、他の参加者と疑問点などについて議論を行うような形式での開催となりました。オンラインというのは不思議なもので周りの参加者との物理的な距離は遠いにも関わらず画面という普段では考えられないような近距離に顔が並んでいて、心の距離は近いのかもしれないななんて思ったりしました。

 人見知りな私はとっても緊張していて自分の意見をきちんと発言できるか不安でした。しかし、なんと私のグループを担当してくださったメンターの方の一人が同じ学校出身の昔からよく知っている先輩だったのです!驚いて、思わず別の部屋にいた母に大声で報告してしまいましたが、講座への不安感が一気に消えて、本当に安心しました。

 開講式では先生方や先輩方からどのようにこの講座を活用していくべきか、どのような準備を行うことでより効率的な学びにつなげられるのかなどのお話をいただきました。先輩方のアドバイスを取り入れながら自分なりに自分の知識の幅を広げていくために事前学習の内容を模索していきたいと思いました。

 今年は先ほども述べたように先に配信された講義を視聴してから講座に望む形なので、より事前学習が大事になってくると思います。例えばただ動画を一回見るだけだった人と動画を見てわからなかった単語は調べ、興味が出てきた分野については検索などを行なった人では理解に差が出るのは明白です。時間がないことを決して言い訳にせず、後者のような事前学習を行える受講生になることを決意した開講式でした。鶏はどうなのかわからないのですけれど、確かモンシロチョウの幼虫は卵から出てきたらまず自分が入ってた卵の殻を食べた気がするので、殻までしっかり食べ尽くして立派な幼虫になっていきたいなぁと思ってます。

講義では「DNAと遺伝子組み換え植物」と題してDNAについてとアグロバクテリウムを用いた遺伝子組み換えの手法と可能性についてのお話を聞きました。講義の概要としては、グロバクテリウムという生物を活用することで人間の手によって行うことは難しい植物細胞に狙った遺伝子だけを組み込むという作業ができるようになり、これを利用することでエネルギー問題などへの解決策を提案できるといったものでした。

 今まで私は遺伝子組み換え大豆やトウモロコシについて良いイメージを持っておらず、遺伝子組み換えという技術に対して「人体に有害な可能性もある」というマイナスのイメージを抱いていました。全くと言っていいほど知識を持っていなかったにも関わらず、遺伝子組み換え作物には忌避感しか抱いていなかったのです。しかし、遺伝子組み換えは、エネルギー面という今まで私がイメージとして持っていた食料面とは全く異なった面から私たちの生活を豊かにしてくれるということがわかり、今までスーパーで見かけて「なんだ、また遺伝子組み換えか」などと思って勝手にがっかりしていた「遺伝子組み換え大豆を使用しています」という表示に謝らなきゃなぁ、なんて思ったりしました。これからは遺伝子組み換えのものも買うようにするとかは多分ないのですけれども。

 講義の中で先生がお話しされていたことの一つに、「現在私たちが普通に接している植物の中には人間の手によるものではなく、自然の中で遺伝子組み換えが行われてできたものもある」ということがありました。私が秋になると良く食べたくなるあの植物も自然に遺伝子組み換えされることによってできたそうです。サツマイモというのは本当に美味しいですから遺伝子を組み替えてくださった神様に感謝ですね。

 それにしても、生物、生命とは面白いものです。高校生になり学校で「理科」ではなく「生物」としての授業が始まり、学校の授業でも日々新しいことを知り面白いな、不思議だなと思っていましたが、今回の講座でより一層興味が深まりました。今回取り上げられていたアグロバクテリウムに関しては、人間には難しいことを日常的に昔から行ってきていて高度な技術を持っているということにとても驚きました。おそらく世界には「人間が一番優れた動物だ」とか「他の生物にできて人間にできないことなどない」なんて思ってる方がいらっしゃると思うのですが、人間の今の科学技術は地球が長い年月をかけて作り上げてきた生命の営みにはかなわないのだなぁと感じました。私が大人になった頃には、さらに科学技術は発展しているでしょうし、私自身科学の発展に寄与できるような研究を行いたいと思っていますが、他の生物を上手に活用することでより多くのことができるようになるのだと感心しました。

 先輩方のブログを参考にしながら色々と第一回の講座について思ったこと、考えたことを書いてみましたが文を書くというのはなかなかに難しいものです......この駄文が多くの方の目に留まって欲しいような、誰にもみられたくないようなそんな複雑な気持ちになりながら、記念すべき初ブログを終わりにしようと思います。
 最後までお付き合いくださったそこの貴方の今日一日がいい日になりますように。それではまた次回のブログでお会いしましょう!(次こそは一週間以内に書き終える!)

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

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