皆さんこんにちは。群馬県立中央中等教育学校の栁澤明日美です。
昨日ようやく中間考査が終わり、休む間もなく本日科学者の卵養成講座の2回目がありました。前回始まる前はついていけるか不安でしたが、いざ参加してみるととても楽しく、休む間がなかったとはいえ今日の講座を心待ちにしていました。
今日は3つの講義がありました。
1つ目は安藤先生による「プラズマと核融合」というものです。プラズマという言葉は聞いたことがあったのですが、どのようなもので私達の生活とどう関わっているのか全く知らなかったので、動画を見る前から楽しみにしていました。
まず、プラズマとは電気を帯びた気体のことです。イオンと電子の混合物で電気的に中性で、様々な発光現象を起こします。例えばオーロラや太陽、銀河などです。蛍光灯もそのうちの1つで、中の温度が10000℃もあるそうです。これを聞いた時は心底驚きました。今までプラズマは自分には遠い存在だと思っていましたが、こんなにも身近にプラズマがあると思うとなんだか不思議な感じです。
今日の講義で中心に出てきた「ITER」という巨大な核融合装置に興味を持ちました。アメリカやドイツなど7つの国による国際事業であり、現在南フランスカダラッシュに建設中だそうです。内部は細かく複雑なのですが、中心にあるドーナツ型の部分は大きく、ここで核融合反応が起こります。巨大ということですが、どのくらい大きいのかいつかこの目で確かめてみたいです。
新しい未来のエネルギー源になったり宇宙開発のキーテクノロジーであったりと、プラズマがもつ力の凄さに驚きました。将来、プラズマによって今までなかった新しいことができるようになり、人類の進歩に役立つのではないかと考えると、プラズマの今後の活躍が楽しみです。
2つ目は渡辺先生による「ダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性〜花粉と雌しべの細胞間コミュニケーションとその分子機構〜」というものです。ダーウィンは植物関係で何か凄いことをした人、としか今まで思っていませんでした。しかし今回の講義で、具体的に何をした人なのか、何が凄かったのかよく分かりました。
彼は様々な実験を生涯行ったのですが、その中でもマルバアサガオの実験であることを発見しました。それは、植物の生殖の仕組みを他殖から自殖に変えたことです。彼は本来他殖性であるアルバアサガオを6世代自殖させてみたのですが、6世代で他殖個体より大きくなり変化しなくなった株が現れました。これを彼は「ヒーロー」と名づけました。なぜこのようなことが起きるのかまだ誰も証明できていませんが、いつか証明でき、他の植物にも応用できるといいなと思います。
また、リンゴ品種「ふじ」が「デリシャス」と「国光」というリンゴを交配させてから品種登録されるまで、20年以上かかったということが印象に残りました。このことをブレイクアウトルームで話したところ、メンターの方が、昔は1つ1つ受粉させないといけなかったため時間がかかったと教えて下さいました。他にも、レポートで分からないことや核融合の講義で出てきた式の意味など丁寧に説明して下さいました。ありがとうございました。
3つ目は羅漢先生の「How to Train Yourself to Spend Like a Native Speaker」です。私は英語が好きなのですが抑揚をつけて話すことが苦手で、自分でも日本語だなと思うことがあります。この講義で、どうすれば抑揚をつけられ綺麗に話すことができるのか分かりました。また、講義の中で先生がおっしゃっていた「言語学習はスポーツ観戦ではない」ということに納得しました。確かにスポーツ観戦と同じように、英語をただ眺めているだけでは上手に話せるようにはなりません。アウトプットが大事とよく聞きますが、本当にその通りだと思いました。今後は今日学んだ発音と抑揚のつけ方を意識しながら、積極的に英語を話したいです。
今日も4時間あっという間に過ぎてしまいました。1回の講義で知らないことが多く出てきて自分の知識不足を痛感します。でもその分新しいことをたくさん知ることができ、嬉しいです。次回の講義でもたくさんのことを吸収できるように頑張ります。
投稿者:群馬県立中央中等教育学校