こんにちは!叶内愛莉です! ぼんやりと見える月になんとなく寂しさを感じる今日この頃です。一瞬「朧月夜が綺麗ですね」なんて言葉が頭に浮かんできましたが、これは春の季語でした。夏目漱石の本を読んだ後で、月、きれい、アイラブユーなんて想像が広がりますね。科学者の卵の講座を受講し始めてから、何か一つの事柄からフワフワ連想を広げて行くのが本当に楽しいと感じるようになりました。皆さんに感謝です。
さて、第二回講義で感じたことを書きます。まずは安藤教授の「プラズマと核融合」の講義からです。私は宇宙の分野にも色々と思い入れがあり、自分で調べて感じていた疑問点が当日の講義で解決して行く喜びを噛み締めておりました。でも、解決してああ良かったでは終わりたくないです...(強がり)レポート作成にあたり、あれもこれも書きたいなんて考えていると、ああ光陰矢の如しとはこのこと!これから時間を見つけて考えを少しでも広げられて行きます!中でも一番印象に残っているのはオーロラとの関連です。私はオーロラを見たことがありませんが、物質の第四の相と呼ばれ、今私を照らしている蛍光灯にも使われているプラズマがあの現象を引き起こしていると思うと一気にイメージが鮮やかに広がりました。そして、核融合発電の話題です。小学生のとき何かの本に「太陽は1日にウン十億トンの水素を消費している」のようなことが書かれていているのを読み、私の頭の中が?でいっぱいになったのを思い出しました。そんなに水素を消費して、それでも毎日こんなに暑いし、......太陽ってナニモノ!?という印象でした。時は流れ、私は『重水素+トリチウム→膨大なエネルギー+ヘリウム+中性子』という流れを学びました。この反応を地上でおこす試みが核融合発電であり、現在そのための巨大核融合装置「ITER」の建設が進んでいるそうです。ホームページを拝見しましたが、圧倒されました。皆さんもぜひ!
https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/
次に渡辺教授の「高等植物の自家不和合性」の講義です。これはあの有名なダーウィン博士が注目した性質です。(親近感...!)前回の遺伝子組み換えに関する部分と関連する部分がありました。自家不和合性とは被子植物が花粉の自他を識別し、自分の花粉は受け入れないし受精もしないという仕組みです。雌しべの先についた花粉から花粉管を誘引する助細胞というものが卵細胞にあり、これらが花粉管内の精細胞の放出を促すというものです。これに関連して、自家不和合性の植物であるアブラナが自分の花粉でないモノにだけ水分を送り込む映像を講義で拝見し、私は植物って本当に「わからない」存在だなと改めて感じました。なぜなら、答えはすぐ目の前にある植物自体が示しているのに、実験で予想を裏切る気紛さを備えているという印象だからです!明らかになっていないことが多くて、それゆえどんどん知りたくなるし、なんだか植物の森に埋もれていくような感覚を覚えます。環境の変化によって自家不和合性の植物が自家和合性(自分の花粉しか受け入れない)になったり、その逆の変化をしたりと、私が想像しているよりも植物って戦略的な生物なのかもしれません。
第二回講義では、前回頑張りたいと思った『自分のイメージの言語化』を意識的に取り組みました!他の受講生の方に感じたことを言い、より深まった交流ができたと感じます。次回は、初めて知る分野が講義内容になっているので、具体例を考えながら自分が好きな分野と関連づけして受講したいと思います!
(写真上:カーテン状オーロラ、これはオーロラを離れたとこらから見るとカーテン状に、オーロラ発生地近くまたは真下で見ると放射状になります。写真下:お馴染みのダーウィン博士です)
投稿者:山形県立山形東高等学校