こんにちは。宮城県仙台第二高校二年生の熊澤康太郎です。
まずはこの度科学者の卵に参加させていただけることをとてもうれしく思っています。今年は4倍近い倍率だったそうで、たくさんの応募者の中から選んでくださった先生方には感謝してもしきれません。
さて今回の第一回講義は伊藤幸博教授による遺伝子組み換えについての講義でした。私が特に興味を持ったのは講義の中で登場した、遺伝子をうまく組み込むことで時間がたってから遺伝子を発現させることができるという部分です。講義の中では稲にセルロースを分解する遺伝子を組み込みその遺伝子を稲が育ちきってから働くようにするという例が紹介されていました。(生育初期から働かせると生育不全になってしまうそうです)
私が考えたのはそれをヒトへの医療に応用できないかということです。病気に対する抗体を合成できる遺伝子を持つ生物を見つけたとします。そして逆転写や遺伝子組み換えの技術でその遺伝子をヒトのゲノムに組み込みます。しかしその遺伝子が常に働いてしまってはかえって悪影響を及ぼしてしまいます。そこでその遺伝子をゲノムに組み込む際に病気になっているときだけ働くことができるようにすれば、ヒトが病気になった時だけその遺伝子が働いて抗体を作り、勝手に病気が治るようにできるのではないでしょうか。
実際のところは組み込む方法やどうやって病気になったと判断するかという点、何より自らの遺伝子を書き換えるという点で倫理上の問題があります。そんな訳で問題だらけではありますが、遠い未来にこの技術が完成したら人は病気を克服したといえるでしょう。
講義とはかなり遠いところまで話が及びましたがこの講座はそれほど想像力を掻き立てる興味深い授業であったということです。
第一回のレポートは以上です。短文ではありましたがここまで読んでいただきありがとうございました。
投稿者:宮城県仙台第二高等学校