こんにちは。仙台第二高校の熊澤康太郎です。
講義も気づけば8回目。今季の科学者の卵は3月の発表会を残すだけということになってしまいました。
今回の講義は岩渕先生による医薬についての授業と、西條先生による研究倫理についての授業でした。
研究倫理というのはいわば研究者が守るべき規範です。例えば生物を殺すような実験は代替の手段を探す、避けられない場合は被検体となる動物の数を減らすといったようなものです。
たかが倫理と思う人もいるかもしれません。しかし倫理と道徳というのは決定的に異なります。
道徳というのは英語で moral 。これは各自の内面に任せられるものであり、多少破ろうと罰せられたりはしません。
倫理というのは英語で ethnic 。これは外部から守ることを要請されるものであり、破った場合には罰せられることもあります。
つまり研究倫理とは守らなければならないものです。
どんな研究をしようとこれはついて回るものです。これを読んでいる方はきっと理系志望でしょうから、必ず心に留めておいてください。
岩渕先生の薬学の講義は今まで漠然としていた創薬というものへのイメージを一変させるものでした。
私は今、学校で有機化合物のことを勉強している真っ最中なのですが、講義の中でサリチル酸やアゾ染料などが出てきて自分が勉強していることがこのようなことに繋がっていくのだと分かり、今後の化学の勉強にやる気が湧いてきました。
特に印象に残ったのは簡単そうに見える化合物もいざ生産しようとなると難しいということです。
皆さんが何気なく飲んでいる風邪薬や抗生物質も、信じられないほどの努力と時間をかけて作り上げられたものなのです。
さて、今回の記事はここまでです。相変わらずの短文でしたが読んでいただきありがとうございました。
投稿者:宮城県仙台第二高等学校