東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(農:平岩愛彩)

2016年11月14日 (月)

こんにちは。最近は寒くなったり暖かくなったりしていますが、確実に冬が迫っているという感じですね。こたつを出された方も多いのではないでしょうか。

 この展開ゼミが始まって早くも1か月。そして中間発表。私はこの1か月、植物に触れ合いながら様々な発見と感動を経験しました。それでは、発表にまいりたいと思います。

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 これまでの観察で一番驚いたこと。それはやはり植物の生長の速さです。それに伴い、植物の生きる力強さにも驚きました。

 まず、生長の速さについてですが、シャーレに種を播いたら12日後にはもう芽生えが生じている。植え替え後も、個体差はありましたが、ほんの13日で子葉が見えてくる。私は、こんなに早く芽が出てくるものだとは思っていませんでした。

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20161114 hiraiwa.110/920161114 hiraiwa.210/1120161114154849-9c00d35b17b9bddaff1521045acd87772693b058.JPG10/1720161114 hiraiwa.410/1920161114 hiraiwa.5発芽後もみるみるうちに生長していって、前の日との違いを見つけることよりも、変わっていないところを見つけることの方が難しいほどでした。とにかく日ごとに違う姿を見せてくれるので、毎日見るのがとても楽しみでした。ただ、想像以上に生長速度が速かったので、徒長の時期も想像以上に早かったです。あれ?と思った時には、既に時遅し。コマツナを徒長させてしまいました。

10/2820161114 hiraiwa.6  また、生きる力強さについてですが、1028日の私の投稿に対する渡辺先生からのコメントであった通り、私は水やりをしすぎてしまいました。植物の生存力をなめており、ついついかわいがりすぎてしまったのです。それ以降は水やりは週に1回あげるかあげないか程度にしましたが、特に影響はなく、むしろ心なしか以前より力強く育っているように思えました。水以外に、温度に対しても植物は強いと感じました。よく、発芽適温〇℃とか、生長適温〇℃などと書いてありますが、その温度よりも低くても、彼らはちゃんと発芽し、大きくなってくれました。私たちが寒い寒いと言いつつ暖房に頼っている中、適温より低い温度の中に放っておいても青々としている姿には畏敬の念を覚えました。

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 私がよかったと思う記事は、まず1025日の内野さんの記事です。ここに書かれている徒長対策はとても参考になりました。私もちょうど同じ時期に徒長させてしまったので、どうすればよいかが分かり助かりました。また、武田さんの記事には毎回目次がついていて、今日は何について書かれているのかが始めからわかって読みやすかったです。さらに同じく武田さんの1022日の記事ですが、写真に加工がしてありました。これはとても分かりやすかったです。写真の中の何について述べているのかが一目瞭然。パソコンに不慣れな私にとって、このような技術はうらやましい限りです。さらに、もう一方。沼澤さんの113日の記事です。ハツカダイコンの収穫について書かれています。どう判断して収穫したのか、なにを参考にしたのかがよくわかりました。また、沼澤さんは投稿回数が多いにもかかわらず、どの記事もしっかり植物を見て、調べて、楽しんでいる様子が伝わってきます。ついつい投稿がおろそかになりそうになる私は、この姿勢を見習わなければならないと思いました。

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 私がよかったと思うコメントは、3つありました。1つ目は1012日の開田さんの投稿に対するラボスタッフ・オガタさんのコメントです。育てることを車の運転にたとえた説明。室内の光と屋外の光の違い。水やりについて。どれもわかりやすく、また私が気になっていたことでもあったので、読んでいておもしろかったです。ためになりました。2つ目は116日の私の投稿に対する渡辺先生のコメントです。「コマツナも吹立菜もBrassica rapaに分類されるので、両方が開花すれば、交雑種もできます。」とありました。これは驚きでした。と同時に、わくわくしました。自分の手で交雑種をつくることができるなんて...!是非、挑戦してみたいと思います。3つ目は、1011日の沼澤さんの投稿に対する渡辺先生のコメントです。水やりの基準について書かれていました。かわいがりすぎて水やりをしすぎてしまっていた時に、これは参考になりました。また、このコメントを元に沼澤さんが実際に割り箸でやってみた写真を載せてくれていたので、さらにわかりやすかったです。

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 この1か月、私なりに植物を育て観察し、を投稿してきました。ですが、他の受講生の方々の記事を見ていると、どれも読みごたえがあります。また私が気が付かなかったところにも着目していたりしています。あぁ、私もまだまだだなぁ...、と感じる毎日です。

 この講義を受講するにあたって、まず私の目標は観察眼を養うことでした。違いがわかる女になる。それは今も変わっていません。高校生の時、私は渡辺先生の出前授業を受けました。その時、先生は「昨日のキャベツと今日のキャベツの違いがわかる目を持つこと。」とおっしゃっていました。私はその目が欲しいのです。この授業を通して、少しでもその目を手に入れたいのです。これからさらにコマツナと豆苗と吹立菜を育てていきます。そこで、昨日と何が違うのか、どう違うのか、また異変が生じたときは何が原因でそうなったのか、を見て考えていきたいと思います。そして、自分の目で見て気づき、感動し、不思議に思うこと、素晴らしいと思うことを増やしていきたいです。

コメント

農学部・平岩さん

 遺伝の渡辺でございます。ほぼ、1週間に1回くらいの投稿だったでしょうか。いずれ、ほぼ、top runnerとして、niceでした。最初の写真は、栽培をはじめて、しばらくの頃でしょうか。うまく水加減を理解して、順調に生長して、ちょっと、収穫してみようかなというレベルではないでしょうか。もちろん、最初は、水やりに苦労されて、徒長していたり。これは、これまでの基礎ゼミ展開ゼミでもいわゆる、愛情のやり過ぎと言っていましたが、その当たりも、学んで、また、うまく表現できているのではと思います。1つ、今回の中間発表の記事で気になったのは、文字のfont。これまではそろっていたような。どちらかというと、ゴチック系で。今回は、少しばらつきがありますね。なぜ、そうなったのか、数日前くらいまでもどってもらえると、誰かの記事に、マスコさんが、コメントしてくれています。Wordで書くときの注意事項を。最初の講義でも話したと思うのですが。文章をしっかり書くという最後の目標として、きれいに見せるというのがあります。体裁がきれいだと、中身もしっかりしているだと思ってくれる。ある種、得な部分です。気にかけて下さい。

 よかった記事への評価も、自分と同じ悩みを解消してくれたり、どの様に並べるのか、しっかりとした観察点として、何を見るのか。後半戦に向けての課題と言うことにもなるかと思います。その当たりをしっかり習得すること、それができると、文章力は上がりますね。あと、同じくコメント。自分のだけでなく、他の受講生の方のも。いわゆる、「人の振り見て我が振り直せ」と言うことになるかも知れないですが。。まずは、まねをすると言うことで、覚えることが多いはずです。大切にして、これからも投稿された記事、コメントを参考にして、がんばって下さい。

 後半戦に向けての中に、きちんと自分と他の受講生を比較できていること。大事です。自分の何がstrong pointであり、何がweak pointなのか。それをより深く理解して、この講義を終えて、社会で活躍することですね。もちろん、それまでにいろいろあると思いますが。高校生の時の出前講義の渡辺のコメントを覚えてくれているのは、うれしい限りです。何が違うのか、そのちょっとした変化を将来は、たぶん、計測器がやってくれると思います。でも、最後は、人間の眼に勝るものはないと思っています。しばらくかもしれないですが、。。。ただ、誰かが言っていたこと。写真にしたら、全てが写っているわけでなくて、細かなところは、実際に書いてみて、はじめてわかると。。。確かにそうだなと。と言うことで、不思議に思う心も、しっかり磨いていく後半戦にして下さい。


 わたなべしるす