東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間発表(農:平澤花織)

2017年11月23日 (木)

こんにちは、農学部の平澤です。連続投稿失礼します。中間発表を行いたいと思います。


(1) この展開ゼミを通じて、植物の発芽、生長を観察し、どの様なことが一番驚くべきことであったか

私が一番驚いたのは植物の生命力の強さです。例えば、根がまだ十分に張っていない頃、ミズナ・ハクサイ共に株が倒れてしまうことが数回ありました(3回目の更新時など)。しかし、しばらくすると倒れた株もまっすぐに戻っているのです。

この1ヶ月、寒い日が続いた時が何回かありましたが、ミズナもハクサイもすくすくと育ち、特に5回目6回目の更新の間でハクサイは2枚、ミズナは3枚から10枚新しい葉ができました。

また、間引き方が悪く、しおれてしまったハクサイもこの度復活しました(7回目の記事)。根が復活するまでの間、地上部はなんとか枯れずに生きていました。

私はサークル活動で作物を育てている分、植物の強さを過信しすぎているのではないかと時折不安になっていましたが、杞憂だったようです。植物を育てるたびにその生命力の強さには驚かされてばかりです。

(2) 自分の記事を含めて、誰の記事が参考になった、あるいは、なるほどということに気がつかされたということ

1人目は何と言っても農学部の菅原ののさんです。菅原さんの記事はきちんと観察日時、時間、気温が記録されています。それに触発されて私も記事に天気と気温を記録することにしました。

2人目は農学部の岡田和花さんです。スプラウト播種時に種子の密度に違いをつけて比較観察されていました。密度効果を調べる実験は高校生物の教科書にも載っていますが、私はそのような実験は畑のような大規模な施設でやるものだと思い込んでいる節がありました。しかし、部屋のキッチンの片隅でも同様の実験を行うことができると岡田さんは示してくれました。私は頂いた豆苗の種子を使い切ってしまったので、自分で購入して実験してみたいと思います。

3人目は教育学部の井上千晴さんです。間引いたハクサイの株で水耕栽培にチャレンジしていました。私も以前水耕栽培は挑戦したことがありますが、ハクサイのような大きな作物ではその発想に至りませんでした(ちなみに私はサラダ菜を栽培していました)。ここで井上さんや他に水耕栽培をしてみたいと考えてる方に当時参考にした本を紹介したいと思います。伊藤龍三さんの『100円グッズで水耕菜園 土がいらない、野菜47種類の育て方』(リンク先: amazon)という本です。伊藤さんはブログでも水耕栽培の様子を紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。

4人目は水やりの量の目安を計測していた、農学部の榊原里奈さんです。私も同じペットボトルを使って水やりしているのですが、自分の感覚と榊原さんのデータがほぼ一致したので安心しました。

それから農学部の杉山実紅さんのアルファルファの種子を播種前に水に浸すか、浸さないかの比較実験にもなるほどと思いました。

様々なアイディアを元に、実際に実験をしている方々に感銘を受けました。私も何か実験のアイディアが浮かんだらやってみようと思っています。

(3) コメントで、どの様な気づきがあり、また、その後の野菜栽培に参考になったかと言うこと

1番その後の野菜栽培の参考になったのは施肥のタイミングを教えて頂いたことです(4回目の記事)。それから、これから参考にしようという点で移植方法のアドバイスです(5回目の記事)。

栽培の参考というわけではないですが、3回目の記事で買ってきた豆苗と育てている豆苗の比較を勧めてくださったのも参考にさせていただきました。他にもハクサイ、ミズナ、ブロッコリーの種の近さや土についてコメントして頂いたこと(1回目の記事)やミズナの側枝について教えてくださったこと(6回目の記事)も非常に勉強になりました。

渡辺先生、ラボスタッフのマスコさん、オガタさん。目の前の植物栽培に関することだけでなく、私の知的好奇心までも満たしてくださるようなコメントを毎記事、ありがとうございます。毎回コメントを読むことで一層、栽培・観察のモチベーションが上がっています。

(4)(1)~(3)を踏まえて、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どの様なことに注意して、また、何を目標として、この展開ゼミの講義から何を学び、記事にしたいか

まずはとにかく他の受講生の皆さんの記事に目を光らせたいと思っています。(2)で述べたように、皆さんの記事から様々な視点や発想を学ばせて頂いています。それらを生かして、より良い記事を書いていけたらと思います。

栽培に関しては、当面は虫害に注意していこうかと思います。農学部の高畑さんのハクサイが虫害を受けているようでしたので、「寒いから虫も活動しないだろう」という油断は禁物ですね。

目標ですが、ミズナはある程度まで生育させたら株を1本にして大株に育てようと考えています。ハクサイは結球に挑戦したいところですが、ここのところの寒さでは十分に結球しないかもしれません。それでも、できる限り結球させたいとは思っています。それから、ミズナ・ハクサイ共に食レポを記事にしたいです。

また、この講義を通して、店で売っている野菜の状態までもっていくのにどれだけ大変なのかということを実感できたらと思います。そのためにも、途中で投げださずに最後まで栽培・観察を続けたいと思います。


経過観察の記事で書き忘れたことですが、岡田さんの記事などのコメントにあるように、私の鉢植えも10日に1度程施肥しても大丈夫でしょうか。特に復活したてのハクサイに施肥するのは不安があるのですが...。


中間発表は以上です。引き続き、栽培・観察に励みたいと思います。

コメント

農学部・平澤さん

 こんばんは、遺伝の渡辺でございます。連投での中間発表、niceです。何より1番のりというのはよいことです。まず、作物の管理がしっかりできていたのが、今の状況になっているわけですが、そのための経験をサークル活動で積んできたのは、大きいのかも知れないですが、何より、注意力を持って観察したことが栽培をよい方向に持って行ったと思います。多くの受講生に刺激を受け、また、独自にHPで栽培のことを探して、参考にしているのもよいことです。ぜひ、これからも新しいideaを持って展開ゼミに望み、記事を投稿して下さい。

 こちらからのコメントが日々の活動に対してよい方向に行っているのは、こちらもほっとしています。あとは、そうですね、記事を書くとき、前回のこちらのコメント、あるいは、他の受講生の方の活動、コメントをどの様に参考にしたかなど、書いてみると、より分かりやすい記事になると思います。論文を書くようになると、その論文には、誰の論文という引用を入れますので。それと同じようなことかも知れないですが。目標にある1つ上のことをやってみてはどうでしょうか。渡辺は天気予報を日本気象協会のを見ています。予報だけではなくて、他にも天気のことがあれこれと。参考にしてみて下さい。この先、もちろん、最低気温は低めですが、最高気温はいくらか取り戻すようですので、ハクサイも育つと思いますので。もちろん、ミズナも。店で売っている野菜のすごさを実感できたことは、大きいと思います。これからもそれを実感して、自分のものにして下さい。記事を継続して書くことと同様に。最後の施肥は、前の記事に書いたように、10日に1回くらい、やってみて下さい。どの植木ばちにも。

 残りの栽培、投稿記事を楽しみにしております。もちろん、困ったことは、迅速にHPなどを通じてお知らせください。こちらもこれまで同様の体勢でコメントしますので。そうそう、これまでと同様に、しっかりとした記事を書いて、文章力の向上をはかって下さい。講義が終わる頃には、ずいぶんと違った文章の世界が見えてくると思いますので。


 わたなべしるす