東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終発表~反省とこれから~(7687字)(文:坂谷日向)

2019年1月24日 (木)

 こんにちは、坂谷です。表紙は間に合わなかったので、あとで差し替えます。

 さて、やってまいりました、最終発表。毎度毎度かなりの文字数を書いている自負はありますが、この講義では6000字は未だ書いたことがありません。やや不安ではありますが、その分項目も多くあるので、いつも通り丁寧に1つずつ書いていこうと思います。


★今日の内容★

1.栽培面において最初に想像していたよりも大変だったこと・意外とうまくいったこと

2.どの授業のどのようなところにどのような波及効果があったのか

3.毎日の観察で身についたこと、感じたこと

4.文章を書くという点でゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察して下さい

5.客観的に物事を捉えて、自然科学的なものの見方を学ぶという点について、自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに、研鑽を積むことが大事と思う点

6. コメントにどの程度、followできたのか、意味があったのか

7.中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか

8. 以上を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを大学での活動を含めた日々の生活に対してどの様に活かすことができるか、さらには、まだ収穫していない作物を今後どの様に管理したいか


1.栽培面において最初に想像していたよりも大変だったこと・意外とうまくいったこと(2174字)

 私がこの講義を受講したきっかけは小学校の時に「なす」を育てた経験があったからです。その時は毎朝水をあげるだけで十分に生長できたので、今回のキャベツもそれで良いのだと思っていました。しかし、いざ蓋を開けてみると、どのタイミングで肥料を与えるのか、帰省中の世話はどうするのか、温度はどのように管理するべきかなど、考えることがたくさんありました。なすと同じ水やり1つとってみても、タイミングから量から何もかもが違いました。まずはそういった大変だった点を3つの観点に分けてまとめます。

 1つ目の大変だった点は肥料の問題です。肥料には元肥と追肥の2種類がある(第3回コメント参照)ということも、この講義で初めて知りました。今までの受講生の記事を見ていると、「葉が黄色くなってきた」等の兆候が現れてから追肥を行っていたので、同じく先達の記事を読んで「ひとつまみを3カ所くらいに」「与えたあとの水管理が大切」という情報を得つつ、その時を待っていました。しかし、待てど暮らせどその時は来ず、遂にしびれを切らして中間報告の際に質問したところ、「緑が薄くなっているため追肥をした方が良い」ということを教えて頂きました。下の画像が当時のキャベツの写真です。

20190123161443-315b60a4f0fd9dd75cd43d0391099b9d34c9296d.JPG リンク先にあったキャベツの画像と自分のキャベツの色を比較して、確かにやや薄いなと感じたものの、自分1人だと気がつけたかどうか怪しいところです。このように微妙な色の違いや生長度合いから追肥のタイミングを見極める、場合によっては量の調節まで行わなければいけないのが大変でした。

 2つ目は水の加減です。冒頭にも書きましたが、なすを育てていたときは夏だったこともあり、1日に1回かなりの量の水(恐らく500mlペットボトル1本分)を与えていたのですが、キャベツではそうもいきませんでした。先達の記事から水管理には多くに人が苦労していることを知っていたので、かなり慎重にやっていたつもりでした。講義の始めのほう毎朝表面が少し濡れるくらい水をやり、帰ってきてあまりにも乾燥していたら少し水をやるという方式をとっていました。私はそれでも十分少ない方だと思っていました。しかし、「それでは多すぎるため、1度思いっきり水を与えて、そのあとは数日おいてみるように」というアドバイスを頂いたため、早速実践したところ。一鉢を十分に潤すため(底から出てくるくらい)には一鉢あたり約250mlもの水が必要で、水やりの間隔は3日くらいで良いということを発見しました。次の点にも関わってくることですが、自分の感覚と植物が実際に必要とする量は違うので、その差を埋めると言いますか、客観的に植物を見て、その様子に合うように対応していかなければならないというのが大変でした。

 3つ目は温度管理です。私は温室と室内の2パターンで温度調整を行ってきましたが、どちらも大変でした。まず、温室の方ですが何回改良をしないとうまく機能しませんでした。「スキマなく覆うこと(通気口は後で考える)、日射を妨げないこと、強度があって風に飛ばされないこと、水やりなどができる大きさがあること」(阿部さんの記事のコメント参照)などのポイントをお互いに喧嘩させず、両立させるのが難しく感じました。例えば私が温室で使用した段ボールですが、一切手を加えなければ強度は最大で保たれますが、日射を妨げてしまいます。そこで、私は八巻さんのコメントにあったトラス構造で強度を保ちつつ、日射は十分確保できるように段ボールに手を加えるということを実践しました。


20190123170541-f574e85f4f0c5af9acf754e2fc198a8bb529825d.JPG
 また室内管理の方はあまり暖房をあげすぎると植物に良くない(キャベツの生育適温は15℃~20℃、結球適温は13℃~20℃)のですが、こちらに合わせると私が肌寒くて明け方に起きてしまいます。そこの温度の折り合いをつけるのが大変でした。

 続いて意外とうまくいったことを2つの観点に分けてまとめます。

 1つ目は徒長がなかったこと(意図的なものは除く)です。過去の先輩方も水管理の他に徒長でもずいぶんと苦労されていた上に、私の部屋は西向きで日光が当たるのが遅く、おまけに日がどんどん短くなるので、生育に影響がないかとても不安でした。しかし、きちんと室外で育てていたことや早め早めにしっかり土寄せを行ったおかげか、徒長せずにしっかり育ってくれました。

 2つ目は条件を変えたことが生長にもきちんと反映されていたことです。かいわれ大根もキャベツもそれぞれ条件を変えて育ててみました。20190124012524-0cbd06db72d05913ebfa9f981a000432a0344e7a.JPG20190124012616-bf1f29b96ecec3efae92089350ee2cdd39b6a675.JPG かいわれ大根は下敷きで生長速度、根の張り方(強度)が少しずつ異なり、ここまではっきりと違いが出るとは思わなかったので驚きました。

 キャベツは温度・追肥を変えて育てみました。もちろんある程度の予想を立ててはいましたし、その通りになった鉢もあったのですが、例えば「同じく追肥をやっている鉢でも温度調節をしていない鉢の方がより追肥の効果があった」ということなどは予想外でとても驚きました。また、思っていたよりも室内で育てた鉢と室外で育てた鉢でははっきりと違いが出ていました。私からすればそんなに日光量は変わらないように感じますし、むしろ程よい温かさのため室内の方が良い環境ではないかと思うのですが、これはまさに前述した「自分の感覚と植物が実際に必要とする量(もの)は違う」ことの最たる例なのではないかと思いました。

 

2.どの授業のどのようなところにどのような波及効果があったのか(1077字)

 この項目では2つの波及効果について述べようと思います。

 1つ目の波及効果としてあげられるのは、違いに気がつき、さらにはその違いはなぜ生まれるのかを調べるようになったことです。これは特に英語やスペイン語で顕著に表れたかと思います。スペイン語を例に挙げると、「Eso es verdad.(それは本当だ)」と「Esa es la verdad.(それが真実だ)」という2つの文がありますが、これは定冠詞の「la」が入っているか、いないかという小さな差です。しかしながら、前者に対し、後者は具体的なものを表すという違いがあります。また、定冠詞が入ったことにより、性数の一致がおこり「ese」が女性形の「esa」に変化しています。この授業を受ける前の私は、まずその違いに気がつかないか、あるいは知っても何故かを調べるのが面倒で「そういうものだ」と形式で覚えようとしていたと思います。確かに疑問を見つけ、それを調べるというのは時間も手間もかかって面倒です。しかし、この講義を通して、恐らく学問の本質である、知らなかったことが分かるようになることの楽しさ、新しい知識が増える面白さを実感しました。やらされるものではなく、自分がやりたいからやるのだという姿勢を忘れないようにしたいです。

 2つ目の波及効果としてあげられるのは、観察結果に合わせて柔軟に対応を変えられるようになったことです。この栽培を通して多くのイレギュラーに遭遇しました。そして、その度に対策を考え、実践し、調整しました。このことはスペイン語の予習、心理学のノートの取り方などに役立てられたかと思います。自分でも不思議なのですが、私はある方法を確立するとそれを変えるのに相当の勇気を要します。この記事の書き方もですが、1つの方法で綺麗に統一したくなるのです。しかし、この講義で思い切ってそのこだわりを捨て、その場その場でうまく対応するようにした結果、上記したような授業でも、より分かりやすく、より身につくように、と柔軟に対応を変えられるようになりました。またスペイン語を例にとるのですが、予習で短文の意味を調べるというものがありました。私はずっとシャーペンだけで意味を書き込んでいましたが、なかなか思うように覚えられませんでした。栽培と同じように自分の予習プリントと躓く点を見直し、文構造がよく分かっていないということを突き止めました。それからは品詞ごとに色を使い分けるようにしたことで、一目で文構造が分かりやすくなり、より頭に入ってくるようになりました。このように自分で決めたことを継続することも大切ですが、常により良くしようとする姿勢は保ち続けていきたいです。

 

3.毎日の観察で身についたこと、感じたこと(1178字)

 毎日の観察で身についたことは、2とも重なるのですが、細かい変化に気がつき、それを疑問に思えるようになったこと原因を探る思考力とその対策を練る発想力命を預かる責任感特に身についたと思います。

 毎日ではないものの、一定期間ごとに葉の長さ、茎の長さ、葉の枚数を計測していくなかで、前回と異なる点に素早く気がつけるようになりました。そして、それを「そういう生長だ」と、そのままスルーするのではなく、なぜこのような違いが生まれたのかと疑問に思えるようになったと思います。前回の記事では総まとめとして、気になるところをピックアップして、自分なりに考察しました。惜しむらくは、オガタさんのコメントでもあった、事実と考察を混同してしまったことですが、自分で特徴を見つけて、それを様々な観点から考えるという点では生長できたのではないかと思います。

 思考力と発想力に関しては温室作成において随分鍛えられたのではないかと思います。合計3回の改良を経て、そこそこ効果のあるものになりました。先達の記事を参考に作ったのにもかかわらずうまく機能しない原因を他の受講生の温室と比較したり、彼らへのコメントを読んだりして模索し、それをどのようにカバーするかを自分の持ち物、技術と相談しながら決めていきました。想定と実際の作成は食い違うことも多々ありましたが、その度に調整して納得いくものを作れたのではないかと思います。

 最後に命を預かる責任感についてですが、これがこの講義で最も身についたことだと思います。今回の栽培は一人暮らしという環境下でやっていることもあり、私の代わりに世話をしてくれる人は誰もいません。実家暮らしの時や小学校でなすを育てた時とは異なり、甘えは許されませんでした。私のサボりは植物の死に直結します。帰省時も誰かに頼むということはあまり考えませんでしたし、念入りに準備をしました。室内栽培のものが折れてしまった時は本当に悲しかったです。この半年の私の生活は野菜中心に回っていたといっても過言では無いと思います。もちろん失敗したことも多くありましたが、かなりの緊張感を持って栽培ができたと思います。

 そして、毎日の栽培で感じたことですが、今までも何度か出てきている「自分の感覚と植物が実際に必要とする量(もの)は違う」ということです。日光にしろ、水やりの量にしろ、私がこうだろうと思った通りになった試しがありませんでした。実際にやってみて、いろいろと調べてみてから、客観的なデータに基づいて適切な対応をしないといけないということを学びました。また、野菜中心の生活で大変だと思うこともありましたが、それ以上にうまく生長しているととても嬉しく、間引いたものを調理して食べたときの感動は忘れられません。これが良いのかは分かりませんが、私自身も楽しみながら栽培が出来たと思います。

 

4.文章を書くという点でゼミ開始前とあとでどのような変化があったか(459字)

 もともと文章を書くことは嫌いではなかった(むしろ好きだった)ので、心情的な面で言えばあまり変化はありません。5000字前後書いた記事もそれくらいを書こうと思って書いたわけではなく、自分の書きたいことを書いたらそれくらいになっただけなので。しかし、文章の書き方という面で言えば、生長できた点があります。第10回のコメントでもアドバイスをして頂いたように、観察・計測結果をつらつらと書き連ねるだけではなく、その結果からなにがいえるのかをまとめなければいけないということに気がつきました。うまく(適切に)まとめられていたかは自信が無いのですが、このような書き方は今後も続けていこうと思います。さらにreader-friendlyな記事作りということで、先に結果を述べてから考察を書く項目ごとに分けて書く、(これは書くというより見せ方の問題かもしれないのですが)強調したいところは赤の太字下線付きにするなどの工夫をしながら書くようになりました。最初は読む人のためにとやっていたのですが、これらの工夫をすることで、自分でも内容を整理しながら書くことができました。

 

5.客観的に物事を捉えて、自然科学的なものの見方を学ぶという点について、自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに、研鑽を積むことが大事と思う点(507字)

 始めに自分自身が習得できたと思う点は客観的証拠を交えて観察できた点です。例えば定規を当てた写真を使用することで読んでいる人も大体どれくらいの大きさなのかを把握しやすいはずですし、なにより数字やデータは説得力を増します。また、ただ「緑」「黄色」と記載するのではなく、こちらのサイトを利用してどの色が最も近いのかを比較することで微妙な色の違いにも気がつき、また人によって感じ方が違う微妙なラインでも客観的なデータとして示すことができたと思います。

 次にさらに研鑽を積むことが大事だと思う点ですが、事実と自身の考察を混同しない点です。これは前述したとおり、前回の記事でオガタさんにもご指摘頂いた点なのですが、計測結果そのものそこから類推できること、仮定をごっちゃにしてしまっていました。主観が混じってしまっては、客観的に物事を捉えているとはいえません。その点では鈴木さん八巻さんが自分の考えと結果を段落で分けたり、「~と思う、考えた」などの語を使用し、主観的なことと客観的なことをしっかり分けて報告していたように感じます。今後もレポートや卒業論文で必要になってくる力だと思うので、継続して研鑽を積んでいこうと思います。

 

6. コメントにどの程度、followできたのか、意味があったのか(475字)

 前後半通して、ほぼ全てに対応できたのではないかと思います。新しい視点や知識を与えて頂けるので、私自身コメントをとても楽しみにしていて、記事を投稿した日は一定間隔でリロードしていました。記事を書く直前にもコメントを読み直し、読みこぼしがないかチェックしていたつもりです。直前の記事のコメントだけではなく、前の記事のコメントに遡って引用したり他の受講生に対するコメントからも引用したりすることもありました。その場限りの対応ではなく、きちんと自分の中に落とし込んで、必要な時に必要な情報を利用できたかなと思います。

 しかしながら、全部が全部うまく対応できたわけではなく、例えば「ベランダは風が強いため気をつけるように」というコメントを頂いて、鳥害対策のネットをしっかり抑えていたら逆にうまく風が抜けず鉢が倒れてしまったというようなこともありました。さらに全ての記事を読めたわけではないので、既に誰かに同じことを指摘していたこともあるかもしれません。他の人へのコメントも自分のことのように考える、ということはこれからも徹底していかなければならないと思います。

 

7.中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか(1349字)

 まずは中間発表でたてた目標を確認します。

三日坊主にならない(初回から継続)

観察力、思考力、発想力を身につける・磨く(初回から継続)

③毎週月曜日投稿

④毎日30分以上過去の記事・他の受講生の投稿を読む

⑤reader-friendlyな記事作成と来年以降の学生が参考にしやすい記事作りをする

 ここからが項目ごとに確認していきます。

①三日坊主にならない

 これは野菜の栽培面でいえば十分に達成できたと思います。毎日様子を見て、その場その場でふさわしい対応が出来たと思います。しかし、中間報告の反省でもあった投稿頻度に関していえば、確かに前半よりは一定間隔で投稿が出来たと思いますが、お正月休みで1度ペースが崩れてしまった後はぐずぐずになってしまいました。継続することの難しさと共にペースが乱れた後の修正の難しさも思い知りました。

②観察力、思考力、発想力を身につける、磨く

 5つの目標のなかでこれが最も達成できたことだと思います。1~3でも既に書きましたが、項目を決めて細かく観察することで細かい変化にも気がつける観察力が身についたと思います。また自分で調べたり、過去の記事を読んだりして得た知識をもとにその変化の原因を考察する思考力が身につきました。そしてさらにその思考に基づいて、より良くするためにはどうすれば良いのか、ポイントは変えずにあるものでで代用できないかという発想力が磨かれたと思います。3つの力はそれぞれで独立しているものだと思っていましたが、いざそれらを意識してみるとお互いに作用し合っているのだと実感しました。

③毎週月曜日投稿

 これは最もできませんでした。原因としてあげられるのは私の予定管理能力の低さと見積もりの甘さです。まずどれほどの文章を書くつもりなのか、そしてそれを私はどれくらいで書き上げることができるのかという自分の能力に関する要因と、いつ帰省するのか、いつテストが始まるのか、どの教科にどのくらいの時間をかけるのかなどの今後の予定に関する要因の両方を見誤り、結局オーバーしてしまうということが続いていました。そして1度崩れてしまうとそれを修正することもできませんでした。今後はしっかり紙に書き出す、思っている倍ほどの余裕を持った予定を組むということを意識して、しっかり予定を管理していきます。

④毎日30分以上過去の記事・他の受講生の投稿を読む

 こちらも半分半分といったところです。全く読まなかった訳ではないのですが、毎日は読むことができませんでした。しかし、その時の自分に必要な情報を取捨選択しながら読んだということは評価できると思います、例えば、帰省が近づいたら他の受講生や先達がどんな対策を行ったのかにポイントを絞って読みました。

⑤reader-friendlyな記事作成と来年以降の学生が参考にしやすい記事作りをする

 これはかなり意識して書くことができたのではないかと思います。重要なところには赤太字下線を引く見出しにも色をつけるタイトルに主な出来事(追肥・温室作成等)を記載するリンクを可能な限り貼り付ける写真は拡大せずとも見えるようになど、できうる限りの工夫を行えたのでは無いかと思えます。しかしながら、もっと上を目指せたのではないかとも思います。現状に満足せず、より良いものを目指すという姿勢は今後も継続させていきたいです。

 

8. 以上を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを大学での活動を含めた日々の生活に対してどの様に活かすことができるか、さらには、まだ収穫していない作物を今後どの様に管理したいか(468字)

 まず大学で今後生かせると考えられるのは本当に数多くありますが、その中から1つを選んでここで述べようと思います。私が特に今後生かしていきたいのは、7でも書いた「現状に満足せず、常により良いものを目指すという姿勢」です。そこで満足してしまえば、その後の成長はありません。そうでなくても、完璧なことなどほぼないのですから、なにかしら改善の余地はあるはずです。ここで役立つと思うのはこの講義で得た「観察力、思考力、発想力」だと思います。どこに改善の余地があるのかを観察し、どんな原因が考えられるのかを思考し、それを解決するためには何をしたら良いのか発想して、柔軟に対応しながら、より良いものを目指していこうと思います。

 続いて、収穫していない作物をどうするかですが、春休みいっぱい帰省するつもりなので、実家に持ち帰り、可能な限り条件は変えずに育てていこうと思います。前回のオガタさんのコメントによれば、このまま順調にいけば3月下旬で花をつけるため、栽培のリミットとなるそうです。結球するしないにしろ、最後まで責任を持って栽培を続けたいと思います。

(7687字)

 

 以上で最終発表を終わりたいと思います。半年間ありがとうございました。今後も余裕があれば記事をアップロードしたいと思っておりますので、その時はどうぞよろしくお願いいたします。

コメント

文学部・坂谷さん

 遺伝の渡辺でございます。カラフルな投稿記事、いつも楽しませてもらっていました。基礎ゼミから数えて、6年目だと思いますが、ここまでカラフルなのははじめてです。ぱっと見、どこを見ればよいのか、分かるという意味で、とてもreader-friendlyでした。普段のレポートでこれを応用するのは、難しいかも知れないですが、プレゼンなどでは、応用でできると思います。この展開ゼミで学んだ、違いに気がつき、結果にあわせて、対応できる力を他の講義にも発展させて下さい。なにより、結果にあわせて、どう見せるかというのは、reader-friendlyの大事なポイントだと思いますので。

 温室を作るという意味で、中に温かい「水」をいれたことは、なかなかのとりくみだったとおもいます。つまり、積極的に囲った中に熱源を入れていると言うことです。植物は基本、発熱をしません。であれば、太陽光であたためられる日中はよいにしても、夜などは、熱源がなくなる。そう考えたとき、過去記事を学習して、niceな作戦だったと思います。植物が欲しているものを理解する、これは、人間関係であったり、いろいろな場面で、相手の立場に立って考えるという意味では、大事な学びだと思います。植物はものを言いませんので、余計に。そんな学びを普段の大学生活、社会人になっての生活で活かせるレベルまで、さらに向上させて下さい。植物の命を大切に思う心があれば、きっとできると思いますので。

 きちんとグラフを書いて、生長曲線を書いてみるというもの、文系ではなかなかやらないことかも知れないですが、そんなことで何が見えてくるのか、これからの専門での学びで、あのときに学んだことと言うのを思い出して下さい。意外と物差しを当てるというのは役に立ちますので。双方向の講義は、あまりないと思いますが、その利点を最初から理解して、細かく記事を見たり、コメントに対応した文章を書いたり、このスタンスを忘れずに、他の講義でも活用できないか、考えることですね。というか、できると思いますので。

 一定のペースでやっていたものが崩れる。例えば、風邪を引く。そうしたとき、元に戻るのが大変だと思います。それと同じように、いろいろなことを一定のペースでやっていると思います。そのリズムをキープすることの大切さ、大変さを理解できたことは、これからいかせると思います。特に、このところ、インフルエンザも流行していますので。この講義で学んだことが、観察力、思考力、発想力というのはうれしいですし、現状に満足せずに、さらに高いところを目指す向上心。開講した側としては、とてもうれしい言葉です。こちらが感謝ですね。これらを忘れずに、これからの大学、社会での目標を達成して下さい。もちろん、植物に変化が起きた、食レポ、さらには、今回できなかったことを、次の秋からというチャレンジなど、どんなことでもwelcomeです。投稿があれば、見つけて、コメントしますので。そんな投稿があるのを楽しみにしております。


 わたなべしるす

 PS. 他の受講生へのコメントも迅速にということもあり、ちょっとした技を使って。。。全員に書いたところで、秘伝を公開するかな。。。