東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【出前講義】仙台市立袋原小学校・仙台市理科特別授業「キャベツとブロッコリー--何が同じで何がちがうの?--」(6/21)

2016年6月21日 (火)

 土日当たりからでしょうか。梅雨の中休み。夜に少し雨も降りましたが、何とか持ちこたえている状況。この天気もどうやら明日まで。木曜以降は、また雨模様。木曜日は旧遺伝生態研での延期されているスポーツ大会。。。。昨日は、岩手県で竜巻があったと。どうも、天候が安定しません。ちょっと、今年は運に見放されたのでしょうか。いずれ、梅雨の天気。前線がちょうどよいところに来てくれることを祈りつつ。そんな火曜日。昨年度から始まった仙台市教育センターからの依頼による「仙台市理科特別授業」。昨年度は4校(若林小学校高砂小学校片平丁小学校東四郎丸小学校)での実施でしたが、今年度は、6校での実施。これまで伺った頃がない小学校も多く、秋までその様子をお知らせします。その第1弾は、仙台市立袋原小学校昨年度伺った東四郎丸小学校より少し手前というか、国道4号線に近いところ。広瀬川、名取川という2つの川を超えて、名取市との境界までは行かないですが、いずれ、周りに田畑もあり、住宅地。少し入り組んだところにあるので、学校の近くでキョロキョロしていたら、学校はこちらという案内を持って、担当の山口先生がたっておられて。。。感動でした。学校の玄関というか、入り口を探すのは、いつも考えますので。とても助かりました。ありがとうございました。welcome boardが玄関にありましたが、そのことについては、また、後ほど。

20160621141437-78708fd453c802cd1082ed76e547fe7cd416a159.JPG20160621141500-65a716e6bcaa94643cae17d93b6c359ec1f31270.JPG そんな所に位置する仙台市立袋原小学校からリクエストされたのが、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何がちがうの?--」。5学年理科担当の山口先生、キャベツ、ブロッコリーなどを用意頂き、最初に植物の形態の共通性を復習。山口先生は、去年のこの企画の第1回目の講義であった、仙台市立若林小学校でお世話になったと。。。こちらは失念しており、申し訳ありません。なにより、講義のことをわかっておられる先生がいらしたおかげで、全体がスムーズに運びました。最初は、種子発芽から開花結実まで、どの様な器官が形成されるのか。また、これまで栽培したことがある植物との共通性は。こちらで例としてお話をしたのは、トマトを使ったのですが。ここまでは順調。では、キャベツ、ブロッコリーはどの様に生長するのか。ブロッコリーの花まではイメージできたようですが、キャベツは少し難しくて。。。それでいくらかはキャベツの花を知っているというのは、周りの環境のおかげだなと。では、この2つの野菜は、元々は同じものを品種改良してできたもの。つまり、2つを遺伝子を持つ植物を実際作ることができるわけです。ヒントは手元にある、キャベツとブロッコリー。

20160621141535-fde92db80c5ec241bddffcefdbed5beff87f2345.JPG20160621141549-726759b02c1afb641aa8ad2093f78b9146f2f0f0.JPG いつものことですが、ここからが班ごとのグループとしての活動。模造紙に植物の名前と形を書いてもらうわけですが、相談が長引いたり、意外と早くまとまったり。グループでの活動をどうするのがよいか、そうしたことも学んでもらえたのではないでしょうか。あと、こちらでいつも頭を抱えるのは、時間の調整。しっかり書いてほしいのですが、その分、後の発表時間が短くなって。。。何とかバランスよくなったのではないかと思います。

20160621141639-e54ca1d048cb173a1047829555e3ee94cf64fb33.JPG20160621141716-9d6ca4f1f3a03a05bd7cd0c9334664add76210bc.JPG 発表はどこかの小学校での発表の時に、ホワイトボードに貼り付けるというのを行ってもらってから、裏表に貼り付けて、時間の短縮。今回も、しっかり、ここはというポイントを発表し、質疑応答ができていたのは、よかったと思います。蕾と茎がちゃんとつながっているのを押さえているのは、niceでした。茎を切って、両者を足し算というのも。。。ちょっとこれは。交配、つまり、遺伝を混ぜると言うことなので。。。基本、最初に話をした植物の形の成り立ちのルールを守って、よくできていると思いました。このような発表をすることは多いと思います。これからもしっかりやって下さい。発表の後に、渡辺から謎解き。植物の形の成り立ちのルールを守っていれば、問題ない。つまり、答えがたくさんある。。。これには、小学生のみんなは毎回、頭を抱えるようですが。。。何とか、渡辺の解説でわかってもらえたのは、ほっとでした。代表の方からお礼の言葉の時間が取れず、申し訳ありませんでした。とてもよい発表でした。実際にこうした新しい植物を作ることができると言うことを説明したら、是非やってみたいと。と言うか、チャレンジしてみて下さい。

20160622161950-a4efb11ef98ea8a2e0be0f3740e42319a7b0f005.JPG20160622162016-bf8f4b5a6152ff2b449b4f473582554dabc45a90.JPG20160621141738-68d9287d413198ba2e9ab119eeae91c175980191.JPG 最後になりましたが、仙台市立袋原小学校、橋本校長先生、5学年理科担当の山口先生をはじめとする5年生担任の先生方にこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次年度もリクエスト頂ければ、幸いです。また、企画頂きました、仙台市教育センター・豊川先生、ありがとうございました。今年度も齟齬なく、すすめることができればと思いますので、よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 発表の途中で、マイクにいたずらをした児童が。。。それを見つけた山口先生がそれをしてはいけないとその場で注意。また、5年生の熊谷先生も細かな指導を。5年生全体の先生方の名前をこちらがfollowできてなかったので、申し訳ないのですが、いずれも、グループでの活動の時など、しっかり注意頂き、よいことだなと。橋本校長先生とは、講義のあとに、今日の講義のこと、また、昨今の教育事情について、貴重な意見交換ができました。ありがとうございました。どうやってよい教育体系を後世に残すのか、とても大事なことだと思っていることをshareできたのは、本当にありがたいことでした。今後ともよろしくお願いいたします。

 PS.のPS. 最初にも書いたように、理科の山口先生には、昨年度、若林小学校への出前講義でお世話になったと。さらに驚いたのは、5年の熊谷先生は、2007年に立町小学校でお世話になったと。。。人のつながりのなんとありがたいこと。これからもよろしくお願いします。一番、驚いたことは、welcome boardに、2007年に立町小学校の校長先生をされていてお世話になった狩野先生が、学校生活支援巡回相談員として同じ時間帯にいらしたこと。かなり奇跡的なことが起きないと、こんなことは生じないと思うくらいの確立で。狩野先生には、2012年、木町通小学校へキャリア教育で出前講義に伺ったときにも、お目にかかったりして。。。橋本校長先生も交えて、講義を始めるまでの短い間でしたが、教育とはということではないですが、根源に関わること、どうすればよいのかと言うことなど、小中高大連携を本当に考えないといけない時代になったのだなと。何より小学校で始まった教育が大学、社会につながると言うことなので。ありがとうございました。

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