東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【アウトリーチ活動】上島町立魚島小中学校・ふるさと出前授業、ふくしまサイエンスフェスティバル、今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業、兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論, 福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修, 岩手県立一関第一高等学校SSH高志探究IIB本発表会(12/5, 10, 12, 13、19, 21追記)

2022年12月 6日 (火)

 この記事を書いているのは12/6(火)の朝。天気予報通り、昨日の夜から雪が舞っている状態。このまま、本格的な冬が来そうです。


 12/5(月):上島町立魚島小中学校・ふるさと出前授業「魚島の外はこんな世界が!!」と「ヘチマとそのなかまたち」

 2017年に魚島小中学校へ伺ったのが初めての「ふるさと出前授業」。昨年は「キャリア教育」今年は上島町4つの小学校を結んでのリモートでの「ふるさと出前授業」。今回は担当の手塚先生とも相談しつつ、前半はこれまでの出前講義とは趣を変えて、「魚島の外の世界」を渡辺が撮影した写真を元に紹介。外を見るということの大事さが伝わったようでした。

 後半はヘチマでの学びを復習したあと、「ウリ科」の多様性を、「果実」、「子葉」、「雌花」などを使って講義。そうした中で、写真を見てたくさん考えて発表できたのはniceでした。これからも考える理科を続けてください。講義の初めに行って頂いたミニ企画、忘れられない時間でした。ありがとうございました。

20221206100402-6c12480a910de2acee4d44c8dc90fbd0766a2f6b.JPG PS. この記事を書いている時間に魚島小中学校のHPに当日の記事を見つけました。ありがとうございました。


 12/10(土):ふくしまサイエンスフェスティバル

 2012年からスタートしたふくしまサイエンスフェアを今年から「ふくしまサイエンスフェスティバル」に改称されましたが、11年連続で実験講座を担当。「バナナ」からDNAを取ってみようという毎年恒例の企画。

20221210154441-bf7440c4b41fa5110b5ab5c2c10dd106cdd072ad.JPG20221210154500-1fc94126faca684107e4846a2f808b12d0697781.JPG 1回の実験で20名程度の方に参加頂き、エキストラタイムを入れて、5回の実験。ここまで盛り上がったのも実験を手伝ってくれた福島高校の1年の清栄ともいえる生徒さんたちのおかげ。用意した実験器具を効果的に利用して、100名を超える方々に楽しめるようにサポート頂きました。ありがとうございました。最後にはお礼のうちわも頂きました。書道部の清栄が書いてくれた「自家不和合性」、感動です。

20221210155248-16e176f6c8cd2cd77c8b3667c37f6754be6d8328.JPG おかげさまで今年も盛り上がることができました。今から来年の参加が楽しみです。ありがとうございました。

20221210155306-d929b8be65794fe3ef43b432ba28e0147febc75a.JPG PS. 実験講座の合間には関係の先生方と色々な情報交換、それもまた有益でした。ありがとうございました。


 12/12(月):今治市立常盤小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」

 この先もしばらく寒い予報。やれることをやれるだけやって、年末年始にしたい12月の第3週。週初めの月曜日はふるさと出前授業をリモートで、今治市立常盤小学校へ。6年生に「開花から結実」までについて「リンゴ」をモデルにした講義。とても活発に発言をしてくれ、積極的なトライはとてもniceでした。前半の受粉のところまではよいペースだったのですが、後半、そんな活発さをこちらがコントロールできず、最後は駆け足で、自家不和合性、過日の内部形態の観察。慌ただしかったですが、振り返りの授業、おうちに戻って今日のことを話すなどして、今日のことを定着させて下さい。

20221212184659-3d263854ea14a41d94b8a7159d358f2c0a25c264.JPG20221212184713-e09dfed063398ed40bd5686779a4b8bb7668fa10.JPG さて、今年度のふるさと出前授業は吉海小学校に始まり、今日の常盤小学校で11回目の仕事納め。1回の出前授業で複数の学校で実施したようなこともありました。リモートだからこそできる強みの部分でもあったかと思います。お世話役を頂いた、常盤小学校の大澤校長先生、吉海小学校の木山教頭先生、ありがとうございました。また、次年度に向けての議論ができればと思います。よろしくお願いします。


 12/13(火):兵庫県立豊岡高等学校・STEAM概論「身の回りの不思議を実感し、なぜと思う心を醸成する」

 初めて兵庫県立豊岡高等学校へ出前講義で伺ったのが、2012年。それから11年目。2012年以降、伺ったり、来て頂いたり。コロナ禍ではリモートで。今年度は改良を加えて、完全リモートで、ツールも可能な限り使って、植物の過日の観察とそれに纏わる講義。植物を「科」の分類群で分けることから。もちろん、「科(family)」について、細かく知っているわけではないので、文字列、これまでの知識などを総動員して、グループごとに分類とその説明。そのあとに、こちらから解説というか、分類についても簡単に説明。また、せっかく用意頂いた果実を色々に切って、その断面の観察。そこには歴史が出てきたり。今までとは違った側面から植物を見て頂けるのではないかと。

 後半はそんな植物の果実ができるまでの「生殖」に纏わる話。何故、そんなことが起きるのか、なぜ、ということを双方向で考えてもらう時間に。植物に自殖性、他殖性があるということを知るのも初めてだったと思いますが、よく考えて答えてくれていました。後半の後半は渡辺のこれまでの歩み、キャリア形成をどうするかを渡辺をモデルとして紹介。将来について考えるヒントになっていれば、幸いです。最後の質問の時間、講義の本質をしっかりと理解した質問が多く出たのも印象的でした。こちらからの最後のコメントは、豊岡の自然からたくさんのことを学んで下さいと。それが将来の大きな成長の礎となるでしょうから。

20221213183636-35dbbde1feb1d09fb01ef01867d05a78f244a818.JPG20221213183649-66b964ae3683d0e5f7c2021140a4e2d4abae375d.JPG

 12/19(月):福島県立安積高等学校・SSクラス先進地域研修

 with コロナの2年前からスタートし、今年で3年目の福島県立安積高等学校の「先進地域研修」。科学研究について関心を高め、質の高い課題研究につなげることがこの研修の目標。3つのグループが、工学部、農学部、生命科学研究科を3hrかけて見学。スタート時には猛烈な「吹雪」の洗礼。雪がやむのを待って研修に。

20221219174044-9d66dc4e77b24e4a589751d1ff16f91df807b57d.jpg20221219174057-ddcc862a3e6dd1dbba59aa7af5fb202acadd04b2.jpg 工学部、農学部では先端的な機器類などを見学できるでしょうから、片平キャンパスにある生命科学研究科は片平に大学ができてからの歴史も概説。歴史というと科学と関係が薄そうですが、先行研究を理解することはすなわち、研究の歴史を知ること。それによって意外なことに気がつくわけです。あわせて、渡辺の研究対象の植物についても菜の花、樹木などを観察して考えることができるようになったのではないでしょうか。写真を送って頂いた原先生、ありがとうございました。

20221219174116-eec98b11b38e5e1e924b685c2cd6abe0c8a76569.jpg
 12/21(水):岩手県立一関第一高等学校SSH高志探究IIB本発表会・指導、助言

 12月4週目は昨年度と同じアウトリーチ活動、非常勤講義パターン。月曜日は福島県立安積高等学校の研究室訪問。雪が舞っていました。火曜日は大阪教育大の非常勤講師として大学側から提供する「課題研究」に関係した事象などの集中講義。で、今日水曜日は岩手県立一関第一高等学校のSSH課題研究の本発表会。物理、化学、生物、数学、情報についての課題研究の成果発表。

 9月末の中間発表の時からどれくらい進捗したのか、何を工夫したのかなどのプレゼンを受けて、SSH運営指導委員などをされている大学の8名の教員が現地、オンラインからの助言、指導、質問を。発表後に生徒さんから質疑を受けるという仕組みはniceな取組ではないかと。先生方からの質問、suggestionなどへの対応もよくできており、deepな議論ができた3hrでした。

20221221155343-6436a9ed737a3f0f23098cbbceb6c799ceb23f9b.JPG
 わたなべしるす
























ARCHIVE