12月に入り、本格的な寒さが。学部生向けの展開ゼミの野菜の写真もupload誌ないとと思いつつ。ニュースの中では、教員に関わるいろいろな事項が。。。また、環境問題について、意外な側面も。。。そんな12月最初の出前講義。
12/6(金):仙台市立長命ヶ丘小学校・特別講義「環境問題を考える」
仙台市教育センターから依頼の出前講義。仙台市立長命ヶ丘小学校へ。6年生向けに「環境問題を考える」というもの。講義が始まる前に、板橋校長先生といくつかの言葉について議論をしたこともあり、そんなことをイントロに。ちょっとしたことを考えるのは、大切ですから。そうそう、玄関先でwelcome boardがお出迎え。ありがとうございました。6年生の皆さんも作ってくれていて。ありがとう。
「環境」と言う言葉で思いつくことと言う質問をしたら、教科書にあるような「地球温暖化」のような言葉がたくさん。もちろん、そうしたことも大事なこと。もっと身近な、毎日の生活の中に、大事な環境についてのことがあるということ。例えば、教室での席替え。大きな環境に関わる問題ではないでしょうか。そんな風に理科だけでなく、いろいろな教科をまたいで考える問題だと。
自然はよいことと言うように思われるかも知れないですが、放置するのもよくないこと。もちろん、身の回りに住んでないようなものを生きたまま放置するのは、だめ。外来生物種は、もちろん、動物だけでなくて、植物にも。日本で問題になっているものは、知っていても、日本のものが外国で問題になっているというのも。意外と不思議だったのではないでしょうか。5年生の時に、出前講義をしたときよりも、とてもactiveでした。よいことです。これからもそのactiveさを続けて下さい。最後になりましたが、最後になりましたが、板橋校長先生、伊藤教頭先生、6年生の担任の先生方をはじめとする関係の先生方に、お礼申し上げます。ありがとうございました。
PS. 講義のあと、校長先生、教頭先生と来週に開催される学校評議員会の資料を拝見しながら、こちらが考えることができるコメントを。何より、小学校での基礎的なことを習得するのは、大事なことですから。次年度、そうしたことがよい方向になればと思います。
PS.のPS. 講義が終わったあとに、あれこれと話をしていたら、七北田小学校時代からお世話になった板橋校長先生、今年度で定年だと。。。寂しい限りです。いつもactiveで、子供たちの目線でと言うのが印象でした。また、何かの機会にコラボできればと思います。何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【アウトリーチ活動】仙台市立長命ヶ丘小学校・特別講義(12/6)
2019年12月 9日 (月)
【アウトリーチ活動】今治市立玉川中学校、九和小学校、鴨部小学校、日高小学校、今治市立西中学校・ふるさと出前授業、四国中央市理科同好会(11/26, 27, 29, 30追記)
2019年11月28日 (木)
先週までは暖かめの11月下旬と思っていたら、今週からは本格的な寒さ。来週はさらに寒くなるとか。天気予報を見ると、仙台にも雪マークが。スタートになった11/26(火)には、朝(震度3)、午後(震度4)の地震が。横揺れと言うよりも縦揺れ。被害はなかったですが。びっくり。そんな11/26(火)は何の日。いろいろあると思いますが、愛媛県西条市というか、伊予西条駅に記念館がスタートした日)だとか。そういえば、先日、学生さんたちが「ピザの日」と言うことで、企画をしたり。それぞれの日付けに関係あることを考えて見るのもおもしろいことなのかも。
11/26(火): 今治市立玉川中学校、九和小学校、鴨部小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
そんな火曜日からスタートしたのが、2019年度秋のふるさと出前授業。初日は、旧玉川町。玉川中学校で九和小学校、鴨部小学校と合同で。小学校6年生と中学校1年生での実施。玄関先には、きれいな花がお出迎え。で、もとは玉川町だったのが、平成の合併で今治市に。近接するのは松山市で、自然があふれているところ。出前講義に出る前に朝の地震があったので、ちゃんと避難できましたかと言うことを聞いたら、ちゃんとできている小学生たちが。常に非常の事態に備えているのはよいことです。これからも続けてくださいと。一方で、玉川の自然の観察はもう少しかなと。そんなイントロをしていたら、ずいぶん時間の超過。
あわてて、渡辺の自己紹介から、花の名前に。来年の4月から玉川中学校で、1, 2年生となる先輩と後輩に。両方で競って考えることも大事なことですからと。雌しべの先端での花粉発芽と花粉管伸長。何が起きているのか、どうやって花粉をふくらませるのか。雌しべからの水からという直球の答えをしてくれた方が。よく考えていました。リンゴの品種も最近多様化が。その中に、黄色系が多くなっているのは。赤系が減っている理由は。消費者のちょっとしたことから。いつの時代も赤いリンゴを食べることができるように。ちょっとくらい赤くない部分があってもよいという心を忘れないでくださいと。
最後のところが自家不和合性。遺伝子を混ぜた子孫を残すことが大事なことを、即効答えてくれた方。とてもniceでした。最後はリンゴの横断面、縦断面の観察を。全く違った世界があったのでは。是非、他の果実でも切ってみてください。
最初のところで、自然の中から学ぶことをずいぶんしゃべった関係で、時間が押し気味で質問時間が取れずだったですが、何とか枠の中で終了。で、3校合同での出前講義の最後は、学校ごとに世界に向けて、情報発信。小学生の写真に入る中学生が入るという縦の交流も。よいことかなと。。。最後になりましたが、玉川中・越智校長先生、九和小・大澤校長先生、鴨部小・羽藤校長先生、木山教頭先生をはじめ、関係の先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。とてもよいスタートを切ることができました。
PS. 越智校長先生、羽藤校長先生、大澤校長先生とは、これまでも別の小学校での出前講義でお世話になった先生方。これからもよろしくお願いします。
PS.のPS. 午後からは、この「ふるさと出前授業」を長年にわたり、統括頂き、今月から上島町教育委員会・教育長をされている高橋典子先生と情報交換の時間を。自然豊かな上島町の島々。子供時代、出前講義などで伺い、この自然をすることで、理科に始まり、様々な活動をよりactiveにできるのでは。次年度以降、今までよりもさらなる交流ができればと。長い時間、貴重な時間ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
PS.のPS.のPS. 記事を書くことが遅れていて、こちらが記事を書いている11/28(木)の夕方には、玉川中、鴨部小、九和小のHPに出前講義のことを発見。ありがとうございました。
11/27(水): 今治市立日高小学校・ふるさと出前授業「花の不思議な世界」
翌日は、玉川中学校校区の隣になる日高小学校へ。前日同じ講義内容。昨日のしゃべりすぎを反省して、イントロは短く。それでも花の名前を考えてもらう時、ちょうど、学校のすぐ周辺でコスモスを来校時に見つけたのですが、意外と気がついてなかったのは、少し残念。渡辺が子供時代よりも宅地化が進んだとはいえ、たくさんの花が咲いていたり、農作物が栽培されていたりします。是非、しっかり観察してください。
バラ科のリンゴ。リンゴの花と同じような形態の花。ナシ、サクラ、モモ、ウメなど、よく観察できていたと思います。春先、サクラが満開になったあと、散り始めるとき、花弁が1枚ずつ散るはず。離弁花なので。来春には是非、観察してください。それから、ビワもバラ科。ちょうど、今治だと開花時期。出かけたときに、そういえば、梅雨時期にビワを食べたという樹木を見つけたら、その開花を観察してください。同じように5枚の花弁からできていますので。雌しべの先端での花粉発芽と花粉管伸長する様子を、なるほど、そんな見方があるかというか、現象をイメージすると、そんな風に見えるのだと言うことを発表してくれた方。とてもniceな感性です。これからも大事にして下さい。
リンゴで摘果をする理由。と言うか、高い栽培力がある日本の農家。そんなことができる理由と、だからおいしいのだと。もちろん、その大変さも。さらに、ここでも、黄色系のリンゴが多くなっている原因。将来にわたって、赤系のリンゴを食べるためには、リンゴを大切にする心を分かってくれたでしょうか。大切にして下さい。それが、今の日本の農業を支えることですから。
この日は慌てずに、自家不和合性の話。もちろん、遺伝子を混ぜることの大切さを答えてくれた方、とてもniceでした。そのあと、リンゴの縦断面、横断面の観察。横断面には、これまで見たことがない模様が。是非、自宅でも今日の講義のことを話して、感動を共有して下さい。最後になりましたが、松岡校長先生、大谷先生をはじめ、関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。来年も楽しみにしております。大谷先生は他のイベントの関係で校外へ。お目にかかれず残念でしたが、準備、ありがとうございました。
PS. この記事を書いているのが、11/28(木)。この時点で日高小学校のHPに出前講義の記事がupload。ありがとうございました。
PS.のPS. 出前講義の午後からは、現在、統括頂いている今治市立乃万小学校の村上圭司校長先生の前任で統括頂いた、村上尚宣先生と現在の教育・研究についての議論の時間を頂きました。今すぐに解決しないと、10年後には。。。というようなことについても、これまでの歴史を振り返りながら。貴重な議論の時間、ありがとうございました。
PS.のPS.のPS. 記事を書いている11/28(木)には、今年度の「ふるさと出前授業」を統括頂いている今治市立乃万小学校の村上圭司校長先生と今年度の反省と次年度に向けての議論の時間に。さらには、昨今の教育事情、将来に向けての研究の方向性など、多様なことを議論する時間を頂きました。ありがとうございました。今年度は2020年3月にも企画頂き、2020年度には、より多くの学校に参画頂けるような日程の提案・コラボなども。ありがとうございました。まずは、土曜日の研修会を最大限に頑張りたいと。。。それから、校長室の中には、たくさんの「わくわく」するものが。。。これからの活動の参考にしたいと思います。
11/29(金): 今治市立西中学校・ふるさと出前授業「桜井中、一(いち)卒業生が見た教育、研究、人生」
6年前に当時いらした理科の小澤先生に「キャベツとブロッコリー」の出前講義をお願いされて以来の今治市立西中学校。今回は昨年の桜井中学校で行ったのと同じ「キャリア教育」。と言いながら、玄関先にniceなく見合わせの植物を見つけたので、それがイントロに。観察することを伝えたかったのですが。意外と時間がかかり。。。また、西中に来る小学校は日高小と乃万小。受講生は中学1年生。2年前の日高小学校での「リンゴ」を使った出前講義を覚えてくれていて。ありがたいことでした。で、今の子どもたちに将来、自分がつきたい職業はと言うことを聞いたら、結構たくさんの方があれこれという職業観を。なかなか、立派なものだなと。
そんな生徒さんたちの将来構想を聞いて、キャリア教育ということで、渡辺の小学校の頃から現在に至るまでを振り借りながら。学校の帰り道で道草をして、それが自然を学ぶよい機会だったと。むぎぶえ、まめぶえを作ったり、花の蜜を吸ったり、木イチゴ・クワの実などの自然のものを取ったり。。。もちろん、たくさんの失敗をしたわけですが。そんな風に失敗をすることも大事なこと。そんな失敗があったから、今がある訳なので。中学校の時はあまり印象がないというか。スポーツが苦手だったこと。ルービックキューブをやっていたことなど。そうした中で競ったり。もちろん、絵を描くのが下手だったとか。一方でとても上手な友達もいたりして。そんな風に、自分にできそうなこと、そうでないことが分かるだろうと。そんな感覚を大事にしてほしいと。
高校から大学、大学・大学院から社会人になるときに、悩んだこと。でも、そんな時、小学校の担任の先生が「できるところで頑張ればよいのだろう」という言葉をくれたのは、ありがたいことで。そんな方とも巡り会ってほしいと。もちろん、大学でのこれという師匠にも。渡辺はアブラナ科植物の自家不和合性という研究に巡り会ったので、今があると。また、渡辺をモデルにしたので、科学者になるのがということではなくて、同級生の中には、アニメーター、教員など、多様な職業について、それぞれのところで活躍しているから、この社会が成立している訳なので。。。なので、自分にできることを最大限、頑張ってほしいと。途中であきらめずに。
講義の最後には、代表の方から今日の講義の感想とこれからの決意をしっかりした言葉で。とてもniceでした。講義のあと、原田校長先生と昨今の教育事情について、お話の時間を少しだけ。以前、今治自然科学教室でお目にかかったことなど。ゆっくり話ができればよかったのですが。また、お話をできる時間を取りたいと思いますので。最後になりましたが、原田校長先生、理科の森山先生をはじめ、関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
PS. この記事を書いているのが、11/30(土)の15:00過ぎ。すでに今治西中のHPに出前講義の記事がupload。ありがとうございました。
11/30(土): 四国中央市理科同好会第3回研修会「花を解剖してみよう」
今回の出前講義の最後は「四国中央市理科同好会」の第3回研修会。ふるさと出前授業を統括頂いている今治市立乃万小学校の村上圭司校長先生が四国中央市立川滝小学校にいらして、出前講義などでも伺ったことがあるという繋がりで、四国中央市立土居小学校へ。校長室には歴史を物語るような写真も。。。玄関先では、welcome boardがお出迎え。
教員向けの研修会。昨年も講義を行ったのですが、今年度は実習。昔は学校の帰り道に花を摘んだり、葉っぱをちぎったり。色々なことをして道草をしたのですが。今はなかなか難しい時代。と言うことで、できるだけ多くの花を用意して、それを解剖して並べる。並べ方には、理科的な並べ方もあれば、アートの世界として並べることも。小学校の授業でも理科、クラブ活動、総合の時間など、色々な場面でできる活動として、まずは、先生方に花を分解して、楽しんで頂くと言うこと。
こちらの説明はできるだけ短く。実習の時間を多く。理科的に順番に並べる方から、アートの世界を駆使して、さらなる発展型も。こちらが感動でした。小学生向けの出前講義で是非使いたい。そんな新たなideaも頂きました。こうした研修会に参加しようという先生方だけあり、いずれもactiveな先生方ばかりで。こちらもたくさんの刺激を頂きました。ありがとうございました。
で、話の順番は逆になったのですが、研修会の前半は、今治市立乃万小学校の村上圭司校長先生がコイルと磁石を使った理科工作。講義のイントロで、渡辺の文理融合の本、natureダイジェストの記事もご紹介頂きました。ありがとうございました。渡辺もチャレンジしたのですが。。小学校の学研の科学と学習、プラモデル作り以来、そんなことをしたことがないので。なかなかうまくいかず、渡辺の先の実習の時間に村上校長先生にhelp頂きました。植物、遺伝学だけでなく、もっと多岐にわたって修行を積んで自己研鑽しないと。という反省でした。最後になりましたが、土居小学校・村越校長先生をはじめ、関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、よい形でコラボできれば、幸いです。
わたなべしるす
PS. 火曜日に始まり、土曜日に終わった秋の「ふるさと出前授業」。今年度も日程調整など多岐にわたり、サポート頂きました、今治市立乃万小学校・村上圭司校長先生にお世話になりました。ありがとうございました。次年度もよりよい形でコラボできればと思いますし、また、年度末の今治自然科学教室でも理科好きの子どもたちに刺激となるようなお話ができればと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。
大掃除!
2019年11月21日 (木)
こんにちは。
M1のふるいです。
まだ11月ですが・・・大掃除をしました。
12月はみんな色々忙しいので・・。
まずは高田さんから大掃除の説明。
今回は居室からスタート。
居室にあるものをすべて実験室に運びます。(実験室がすごいことに・・・)
最初にエアコンのフィルターを掃除してごみを下に落としてしまいます。
エアコンは力&背丈のある男性の皆様にお願いして、我々女性はほかの場所を。
ブラインドを軍手で掃除するますこさん。
床は掃除機をかけてから洗剤で濡らしたモップでふきました。
そのあとに激落ちくんで汚れを更に落とします。
一生懸命汚れを落とす、あおいちゃんと小川さん。
汚れが落ちて床が乾いたらワックスがけです。
ワックスを掛けるとしばし立ち入り禁止なのでその間にお昼ご飯を。
お弁当は予め各自が食べたいものを選んで注文しました。
私は牛丼。幕の内弁当はますこさん。
(なべさんごちそうさまでした。)
お昼ご飯を食べてエネルギー補給したら午後の掃除。
実験室に運び出したものを居室に戻して今度は実験室を掃除します。
冷凍庫の霜とりも忘れずに。
今回は我々M1が手の冷たさを我慢して頑張りました!(^^)!
なべさんもお手伝いしてくださいました。(ありがとうございます♪)
実験室も午前と同様に掃除します。
モップに洗剤を染み込ませて床を拭く高田さん。
実験室にもワックスを掛けて乾くまで休憩。
なべさんがアイスを買ってくださいました♪
みんな動いて暑かったので冷たいアイスが丁度よかったです。
ワックスが乾いたら実験室を元通りにして大掃除終了。
今回はラボのメンバーの他にバイトの須藤さんと竹本くんも
大掃除を手伝ってくれました。お二人が手伝ってくれて本当に助かりました!
ありがとうございます☆彡
大掃除が終わると気分は年末・・・。
でもまだ2019年は1カ月ほど残っているのですよね・・。
(私の場合は実験も山ほど残ってる・・気づかなかったふりをしたい・・)
と、いうわけできれいになった研究室で残り1カ月、また頑張ります!
M1 ふるい
【アウトリーチ活動】山形県立米沢興譲館高等学校・SSH特別講義、兵庫県立豊岡高等学校・サイエンスリサーチ(11/14, 17追記)
2019年11月14日 (木)
先週の出前講義でもそうでしたが、秋と冬との季節の変わり目。仙台でも朝方、部分的な虹が見えたのですが、途中の福島駅周辺でもきれいな虹が観察。電車で移動中の方がきれいに見えたのですが。。。さらには、米沢駅でも。着実に冬が近いのだなと。そんな週末に近い木曜日。記事を書いて、木曜日を感じていることがすでに、感性が落ちているのですが。。。瞬間的に動けなかったという点では、雪国ならではの樹木を守る雪囲いというのでしょうか。そんな準備も校内では。その写真をと思ったのですが、帰る頃には日が暮れて。。。まさにタイミングの重要性を理解した瞬間で。。。
11/14(木):山形県立米沢興譲館高等学校・SSH異分野融合サイエンス「バイオ産業科学と社会課題」
昨年度から出前講義を年4回お願いされていたものを今年度から2回に圧縮になった山形県立米沢興譲館高等学校での出前講義。講義の大枠が「異分野融合サイエンス」。バイオ産業というのを広く捉えれば、学校周辺の農業も。ということで、これまで通り、果実の仲間分けから。縦横に切ったり、それぞれが何かを考えたり。身の回りのもので十分サイエンスができるというのを実感して頂けたのでは。というか、秋の野菜・果物を是非、観察してみて下さい。
観察の大事さを伝えると言うことは、最後のところでも書いたように、柿崎校長先生との話でも議論になったこともあり、半分の時間を消費。残りで、3つの課題を。かなり駆け足でした。その最初が植物の生殖の話。被子植物のほとんどが両性花。また、小学校からの理科の時間で自殖性、他殖性と言うことを習った記憶もないので。。。そう考えると、自分の花粉が自分の雌しべにつくのだろうと。一方で、多様性を高めるためには、他殖をすることが重要。その2つの局面をつなげて、理解してもらうことが大事だろうと。そんな理解してほしいところに力点をおいたら、自家不和合性のところなど、駆け足になり。。。サクランボ、リンゴなどを食べて、また、思い出してください。
歴史の話は、いくつかの事例を元に、先達が行った成功、失敗からたくさんのことを学んでほしいと。もちろん、失敗例は大事にして、同じことをしないように。また、歴史の影になっている部分に光を当てると、意外なことが見えてきますので。そんなことも。また、キャリア教育のところは、渡辺が科学好きになった理由、テレビの影響、科学が発達することでもちろん、よいこともあれば、そうでないことも。現実を受け止めると言うことでは、大学進学で仙台まで来てよかったと言うこと。もちろん、結果論ですが。。。なので、よりよい師匠のもとで学んで、師匠を超えてほしいと。。。質問の時間も十分でなかったですが、博士まで頑張りたいという生徒さんも。。。未来に光を感じた瞬間でした。頑張ってください。で、最後は、代表の方から今日の感想を。感想の内容もしっかりしていて、とてもniceでした。置賜の自然を見て、なぜと思い、考えるという習慣をつけてほしいと。また、その不思議同士をつなげて考える癖をつけることの大切さも。。
最後になりましたが、柿崎校長先生、山口先生、今崎先生をはじめとする関係の皆様にお世話なりました。今後ともよりよい形で何かのコラボができれば、幸いです。ありがとうございました。
PS. 講義が始まる前に、柿崎校長先生と少しだけお話を。以前、山形県内のことで教えて頂いたこともあり。また、講義のことなどを少しばかり。ありがとうございました。もっとゆっくり話ができる時間を作らないといけないと改めて、実感。次こそはと。。
PS.のPS. 講義で学校に伺った時点で、渡辺に声をかけてくれた生徒さんが。科学者の卵養成講座の受講生だと。ありがたいことです。
PS.のPS.のPS. 担当頂いた先生方との話の中で、課題研究を夜中まで頑張っている生徒さんもいるとか。ふと、学生時代に遅い時間までやっていて、守衛さんに声をかけてもらったことを思い出したり。。。しっかりと方向を見すえて、頑張って下さい。
PS.のPS.のPS.のPS. 12/15(金)となる翌日ですが、市内の小学校で「タマネギ」を材料にした「出前講義」を見学。自分が行う出前講義は終わったあとに、こうした文章を書きながら、あれこれと考えるのですが、自分の出ない講義を拝見することで、こんなこと、あんなことが工夫できるのではないかと。ありがとうございました。また、講義の合間の話で新しいコラボの機会も頂きました。人のつながりのありがたさかなと。その詳細は、また、どこかで。
11/16(土)-17(日):兵庫県立豊岡高等学校・サイエンスリサーチ
今年で5年目となる兵庫県立豊岡高等学校のSSHサイエンスリサーチ。大学での先端的な取組を通じて、観察する、注意力を持ってみる、考えるなどを学ぶというもの。渡辺が高校生の頃、自宅から大学に通うというのは無理な時代。豊岡高校も同じような環境。そんな不自由さはあるかも知れないけど、自然観察をする、その自然の変化から学ぶと言うことはとても大事なこと。小学校から高校までの12年間をそうした環境で学んで、大学でその感性をさらに高めるというのは、よいことではないのかと。そんなイントロで始まった今年のサイエンスリサーチ。4名の生徒さんは例年、男子、女子が半分ずつなのですが、今年は男子が4名と引率の清水先生。
時間を効率よく使うと言うことで、最初にガラス室にある菜の花を使っての自家・他家受粉を。結果の解析は翌日の午前中に。そのあとは、東北大の歴史、先端的なことを片平キャンパスを歩いて見学。科学の研究で言えば、先行研究という言い方が一般的になってきましたが、いわゆる、研究の歴史。それを知ることで、意外なことを理解できたり。。。と言うことで、1.5hrくらいかかったでしょうか。ちょうど、日が暮れるくらいまで、自然観察も兼ねての見学。不思議なところで、繋がっていたり、思わないものがそうであったりなど。あったのではないでしょうか。もちろん、自然の中にあるものを活かしての課題研究もありだと思いますので。チャレンジしてみてください。
この1週間くらいは日が暮れるとすっかり寒くなって。1日目の最後は「バナナからDNAを」と言う実験。7月の清真学園高等学校でも、恒例となっているmanualの行間を理解しながらの実験。悩ましいところもあったと思いますが、今回のテーマの考えて行動をすると言うことに繋がったのではないでしょうか。もちろん、ここのサポートは、TAの古井さんと矢野君。今年は、果実だけでなくて、皮からもと言う2つにチャレンジ。その差の違いも理解してもらえたのではないでしょうか。実験のあとは、研究室内の見学を。高校では見ることができないような実験器具もあったのではないかと思います。質問する時間が取れなかったのは、続きの日曜日にと言うことで。
2日目は、花粉管の観察、渡辺研究室での研究の概説と質疑の時間を。大学、大学院で何が行われているのか。将来の進学を考える時期に、それぞれの生徒さんの進路のことを聞きながら、大学で何を学ぶのか、その先の社会人を見すえて、大学、学部、学科を選んでほしいと言うこと。また、あわせて、渡辺の研究室で何が行われているのか、という概略的なお話しを。後半は、前日に交配実験を行っためしべのアニリンブルー染色。染色時間の合間には、昨日の実験等の質問コーナーもTAの方が設定してくれて。例年は実験時間をより多く取ることに重きをおいた面があったのを、できるだけ、高校生との対話の時間を多く取り、そのことを、豊岡高校に戻って、他のグループに広めてほしいと。
最後になりましたが、今回の企画を頂きました、豊岡高等学校・足立先生、清水先生をはじめとする関係の先生方、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。また、こうした機会を頂戴できればと思います。また、今回のTAをしてくれたM1の古井さん、矢野君、ありがとうございました。
わたなべしるす
防災訓練 in 生命科学研究科
2019年11月14日 (木)
真冬並みの寒さの日もあれば、ポカポカの秋晴れの日もあり、目まぐるしい気温変化に日々の服選びにも慎重になる今日この頃。
生命科学研究科の総合防災訓練がありました。
震度5の地震が起こったことを想定して安否確認登録訓練も同時に行われました。
大学から届いた安否確認メールに「無事ですよ!」と返信した後、各自に配布されているヘルメットを被って避難です。
外は寒いから服を着込んでから避難しようかとか、研究室は施錠しておいた方が良いから・・・鍵!鍵!鍵はどこかな?と探したり、、、なんだかんだ避難までに時間を要してしまいがちです(反省)
研究棟の入り口付近で研究室ごとに安否確認をした後、消防署の担当者さんによる講話を聞いて訓練終了です。
地震や災害はなかなか我が身に降り掛かってくるとは思えないのもですから、訓練は大事ですね。
暖かい研究室に戻ってホッと一息。
訓練は訓練だけで終わるのが一番だな〜なんて思いながら仕事再開です。
いとう