【お知らせ】大学生のレポート作成入門--図書館を活用したスタディスキル--(自然科学における論文作成の実際、文献検索と引用)--の講義、学部一年生向け、5/9(火), 16(火)に実施(4/11)
2017年4月11日 (火)
仙台はサクラ(ソメイヨシノ)の開花が宣言されたのか、どうなのか。いずれ、先日の20oC近い気温のおかげだと思います。片平キャンパスでもサクラが開花。朝晩は、かなり肌寒いのですが。。。例年、この時期にHPから学部一年生向けの講義の紹介をします。展開ゼミの実体をお知らせしないまま、その講義が「東北大学グローバルリーダー養成プログラムの平成29年度指定科目」になっている紹介だけを。。。時間を見つけて、展開ゼミの案内もしたいと思います。今年の年度初めは、今までの年では考えられないくらいの、忙しさで。。。。原因は。。。まあ、そのうちに。お話しできる機会があれば、よいのですが。。。あることを祈りながら、忙しさを片付けるわけで。。。ただ、忙しいそんなことばかりやっていると、脳みそがどこか変になりそうなこともあって。ふと、こんなお知らせを。30minほどで書き上げることができるだと思って。
で、学部一年生向けの前期の講義として、図書館とのコラボの講義「大学生のレポート作成入門--情報探索から執筆まで--」、というのがあります。仙台に異動になって、今年で13年目。科学者の卵養成講座という高校生向けの講座を始めて9年目。そんなアウトリーチ活動でお世話になった医学部の教授の方から、図書館とのコラボの講義について、お願いできないかと。そんなきっかけで始まったこの講義も、講義の名称を変えながら、7年目のお付き合いに。15コマの講義を4名の教員で。均等割すれば、渡辺が4コマを担当するわけですが、世の中、そんなに単純でなくて、2コマの担当。
何を講義するかというと、自然科学系の領域において、レポート、論文作成の実際とその過程で生じる方法論であったり、情報収集であったり。。。論文投稿となれば、世界に競争相手がいるわけです。そうした方々との競争。そんなことをできるだけコンパクトにまとめて、と思っています。渡辺の師匠である日向先生がお酒の席でよく言われていたこと。日本の国語教育では、論理的な文章を書くという教育がほとんどないと。。。これは、渡辺が出前講義などのアウトリーチ活動を行い、思いましたし、渡辺自身もそうでした。あと、レポートと論文は違うと。レポートは結果を粛々と報告するもの。それに対して、論文は執筆者の意見が入る、という点。そんなことを学生、助手時代にお酒の席で言われていたこともあって、。。。論文を書くときは、基本、実験方法などのMaterials and Methodsを最初に。あとは、実験を進めれば、その度ごとに結果が出るわけで、それをResultsにまとめる。ただ、実験をした順番でなくて、どの様に並べると論理的で、また、興味深い論文になるのかを考えて。結果が出たら、その結果は、自分の結果だけで独り立ちはできないと。つまり、他の関連した先達の実験結果と比較してどうなのかを記しながら、結論を導く。あとは、それにふさわしいイントロを考えて、全体をまとめるという意味で、abstractを書いて、見栄えのするタイトルをつける。というわけです。投稿論文の場合には、ある種のformatが決まっているので、それにあわせながら、できるところから、準備をする。先達の論文、つまり、引用論文は実験方法などで使ったほど、議論で使ったほど、載せていくわけです。そんな風にしたら、何となく、書いた気分になる。それを、最初にタイトルを考えて、というように、できあがりの順番にできるようになるのは。。。渡辺には、無理そう。。。と思うわけです。こんな論文の書き方、誰に指導されたかで、違ってきます。そんなこともあわせて。書いてしまったら、講義をしなくてもよいよな。。。
で、2コマ目は、先達の論文だけでなく、競合関係にある論文とか、この論文を引用したら、なるほど見栄えがするというようなことを、実際の検索実習を交えてと言うのが、渡辺担当分です。最近はやりの「フェイク」。ではないですが、本当に役に立つ情報をどうやって集めるのか、そんなことを考えて、やってみること。世の中には、同じようなことを考えているのが、3人はいると、いつも日向先生にいわれていたので。情報収集を正確に行い、世界トップを目指すこと、大事なことだと思います。
ということで。
日時:5/9(火), 5講時(16:20-17:50)、附属図書館本館。
自然科学における論文作成の実際
5/16(火), 5講時(16:20-17:50)。附属図書館本館。
自然科学における文献検索と引用
5コマ目ですから、いろいろあって、講義を取りたくないという方、それはそれでありというのが、大学の講義。なので、渡辺の講義の所だけという方も、講義枠のところは聞くことができると思います。実習をする2コマ目は、1コマ目に来たときに、要ご相談と言うことで。。。きっとwelcomeになるはず。その当たりは、もう少し講義の予定が近くなったら、お知らせします。あと、もちろん、講義をやるときの、十八番である「出し物」も。その出し物狙いというのもありですから。。。
では、また近くなりましたら、お知らせします。
わたなべしるす
PS. この講義をリクエスト頂いた医学部の教授の方は、退官されてしまったと。。寂しい限りです。その科学者の卵養成講座も今年で9年目。最初に講義を受けた世代は、大学院の修士課程を終えて、社会人という方も。その方が書かれていたmailの中に。会社の入社式などでの話だと思いますが、「異分野融合が大事」と何度も。。。科学者の卵養成講座も領域横断、異分野融合というのを旗印にやっていましたので。10年ほど前から。それでよかったのだなと。。。ほっとです。お知らせしてくれた卒業生の方。ありがとうございました。社会での活躍を楽しみにしておりますので。
PS.のPS. そういえば、農学部は雨宮キャンパスから、青葉山新キャンパスへ。片平キャンパスからは、ずいぶん遠くなりました。そういえば、農学部の同窓会からのお知らせにきれいな写真が。。。中身をどうやって埋めるか、それもまた、大事なことで。それは、どこでもそうなのですが。難しいことです。何か、仏様と関係していたような。。。最近、記憶力が悪くて。。
PS.のPS.のPS. 昨日が最初の講義の日程だったのですが、別案件で、首が回らず。。。ただ、HPを見ると、まだ、席に空きがあると。大変な講義かも知れないですが、最後の実りは大きいと思います。チャレンジしてみてはどうでしょうか。