東北大学大学院生命科学研究科 植物生殖システム分野 渡辺研究室

雲南農業大学と雲南農業科学院との研究交流

2015年7月16日 (木)

雲南農業大学・農業生物多様性応用技術国家工程研究中心の主任であるLi Cheng-yun教授を頼って、630日に雲南農業大学訪問した。

UnnanAU.jpg

Li教授はイネの専門家であるが、アブラナ科植物の研究者として、雲南農業大学・園芸学部のYue Yanling教授と雲南農業科学院の副所長He Jiangming 教授を紹介していただいた。

雲南農業大学・園芸学部の講義室で9時から開かれたセミナーでは、鳥山がイネとアブラナ科植物に関する研究成果、アブラナ科植物に関する本海外学術調査に関わるミッションを紹介した。seminar1.jpgさらに、日本における研究例として、日本の古典に見るダイコンの育種の歴史について紹介した。桜島大根と守口大根をとりあげ、守口大根の長さが100年で30 cm伸びたことを紹介した。品種改良と栽培技術の進歩の歴史を知ることができるような文献/図譜が中国にないかの問いかけを行った。続いて、雲南農業大学のYue Yanling教授が「ハクサイにおける核遺伝子型雄性不稔性に関する研究」を、雲南農業科学院のHe Jiangming教授が「雲南農業科学院園芸作物研究所におけるアブラナ科野菜の育種状況」と題して、日本のオグラ型細胞質雄性不稔性の利用や、根こぶ病抵抗性に関する成果を発表した。seminar.jpgセミナーは14名ほどの参加者があり、12時まで活発に意見交換が行われた。アブラナ科植物に関する本科研費のプロジェクトに協力してもらえるという快諾を得ることができ、今後も交流を続けることとした。

(鳥山欽哉・佐藤雅志)

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