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アウトリーチ活動 「ゼクシィ」で話題提供

アウトリーチ活動

リクルートの運営する無料ウェブマガジン「ゼクシ」で、山元が男女の相性と遺伝子型(HLA)が関係するという実験について話題提供をしました。

 

出典:

http://zexy.net/contents/lovenews/article.php?d=20131022

 

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図:山元の話を載せた「ゼクシ」の1ページ

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明治大学・連合駿台会学術奨励賞を受賞しました

明治大学・連合駿台会学術奨励賞を受賞しました。
ゲノム解読やオミックス・データベースの構築を評価いただきました。

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論文を発表しました

研究成果をThe Plant Journal 12月号に出版しました(Sekine D., et al. Plant J. 2013)

多くの被子植物では、異なる種や異なる倍数性種を用いて掛け合わせをした場合(それぞれ種間交雑と倍数体間交雑と呼びます)、胚乳の発生異常が原因で生殖隔離がおこることが知られています。両者はともに、父由来と母由来のゲノムの機能の一般性が導き出されるほど、胚乳でおこる発生の亢進や抑制の表現型が似通っているため、両者の違いはこれまでの研究でははっきりしませんでした。しかしながら、種間交雑では「異なるゲノム配列の出会い」、倍数体間交雑では「異なるゲノム量の出会い」と表現することが可能で、それぞれの生殖隔離の分子機構は異なると考えられます。 発表した論文では、2倍体イネと4倍体イネを用いた倍数体間交雑を行い、交雑種子の胚乳発生を解析し、先行研究で行われた種間交雑の結果 (Ishikawa & Ohnishi et al., 2011, The Plant Journal)との比較を行いました。受粉後7日目の発生段階において、2倍体の自殖種子と比較すると、母親4倍体-父親2倍体の組み合わせでは胚乳の著しい萎縮が観察されました(挿絵右側写真)。一方で、母親2倍体-父親4倍体の場合は、肥大した子房と透明な液体上の胚乳が観察されました(挿絵右側写真)。そこで、倍数体間交雑での胚乳発生を詳細に解析し、母親4倍体-父親2倍体の組み合わせでは、多核体期から細胞化を経て細胞分裂期への発生進行が早まると共に胚乳核数の減少が見られることを明らかにしました(挿絵)。一方で、母親2倍体-父親4倍体の組み合わせでは、発生進行が著しく遅れると共に早いステージでの胚乳核数の増大が見られました。イネの種間交雑においては、同じように、組み合わせに応じて発生の進行が、著しく早まったり遅れたりすることが観察されています。しかしながら、種間交雑では、胚乳核の分裂頻度は組み合わせが変わっても差がないことが判っています(Ishikawa & Ohnishi et al., 2011)。したがって、本研究では、倍数体間と種間交雑の違いを理解することに成功しました。これらの研究成果が、今後の展開を通じて、ゲノム遺伝子相関の共通原理を理解する一助になることを期待しています。


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ホルモン進化のゲノミックス研究に関する総説を発表

第15章を執筆したEcological GenomicsのテキストがSpringer社から出版されました。
編集者のAubin-Horth博士とLandry博士からの依頼です。ホルモンの進化の研究に最新のゲノミックス技術をいかに導入するかという内容です。
Kitano, J., Ishikawa, A., and Lema, S. C. (2014) Integrated genomics approaches in evolutionary and ecological endocrinology. In: Ecological Genomics (Landry, C. and Aubin-Horth, N. Ed.) p. 299-319. Springer
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研究成果がJournal of Experimental Botanyに掲載されました

アブラナ科植物は、S遺伝子座にコードされた花粉因子SP11(リガンド)と雌ずい因子SRK(受容体キナーゼ)との相互作用を介して自己を認識し、何らかの不和合性反応を誘起することで自己花粉を排除していることが示されてきています。一方、この自家不和合が高濃度のCO2ガス存在下では打破されることが古くから知られており、育種の現場では自殖種子の生産のための実用化技術として利用されてきましたが、この打破の機構は不明のまま残されています。今回我々は、同じアブラナ科Brassica rapaの中にも、CO2処理により自家不和合性が容易に打破される系統と強固に打破されない系統が存在することに着目し、その原因を遺伝学的に明らかにすることを試みました。両系統の後代の解析からCO2感受性が複数の遺伝子座の量的形質により支配されていることが示されたため、鈴木班の諏訪部博士の協力を得てQTL解析を行いました。その結果、主要責任座位を染色体3番と5番上の2カ所に絞り込むことができました。今後さらに解析を続け、原因遺伝子を同定し、自家不和合性打破の機構を明らかにしていく予定です。
Physiological and genetic analysis of CO2-induced breakdown of self-incompatibility in Brassica rapa
Lao, X., Suwabe, K., Niikura, S., Kakita, M., Iwano, M., Takayama, S.
J. Exp. Bot. (2014) 65, 939-951.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24376255
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