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研究経過報告|新学術領域|ゲノム・遺伝子相関

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新学術若手の会に参加して

 北海道支笏湖で開かれました若手の会に参加させていただきました。昨年度に引き続き2回目の参加となりました。今回は英語を主体とした発表形式の中で3日間を有意義に過ごさせていただきました。私自身も英語のポスターで発表し、その中で多くのご質疑ご意見を頂くことができました。

 連日に渡る夜の懇親会では「Nature」「Science」などのトップクラスのジャーナルのアクセプトに必要な心得、手順などを熱心にご教授していただきました。「sexy」な論文を書けるように日々の研究生活の中で心がけていきたいです。

 また、今回は「英語を使って」というのが一つのコンセプトとしてありました。多くの後輩に当たる学生さんたちが口頭での英語発表に挑戦していました。その中にはかなり流暢に英語を使いこなす学生もいて自身との英語のレベルの差に大きな危機感を感じるとともに、今後に大きな課題を私自身に残してくれました。このような機会に英語発表に挑戦することができなく大変残念に思っています。

 しかし、今回の新学術若手の会に参加した中で確かに「Take home message」受け取ることが出来ました。ありがとうございました。 

 この度はこのような有意義な会議に旅費をサポートして頂きまして大変感謝しております。

新潟大学 自然科学研究科 博士後期課程3年 清水 元樹

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育種学会にてワークショップを行いました。

1012 () 124回育種学会講演会 (鹿児島大学) にて、ワークショップを行いました。新学術領域のテーマである『ゲノム・遺伝子相関』をキーワードとして、得られた研究成果を育種学へどのように発展できるかに重点をおいて発表していただきました。100名近くの人に参加していただきました。グループからは、鈴木班、寺内班、藤本班、村井班の発表や司会進行がありました。また、木下さんからは来年度の新学術領域の公募について説明していただきました。発表及び参加していただきました皆様ありがとうございました。

藤本龍・村井耕二



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若手の会に参加しました

10月28日~30日にかけて北海道で開催された、

若手の会に参加させていただきました。

私は植物を扱っていますが、今回の発表で普段はあまり触れることのない
分野や動物の研究のお話を聞けて、とても面白いと感じました。
同時に、自分の知らないことも多く勉強不足を実感しました。
英語での発表を聞くことも初めてだったので、多くの経験をできたと思います。
多くの方の講演を聞き、お話をすることで
自分の研究を発表することの大切さに気づくことができました。
今回は私は発表しませんでしたので、次の機会には発表をすることで
より自分の研究を深めたいと思います。
今回は若手の会という貴重な機会に参加させていただき、ありがとうございました。
この機会に学んだことを、今後の研究生活に活かしていきたいと思います。
東北大学生命科学研究科 渡辺グループ
修士1年 田口 翠

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研究成果がPCP(Plant Cell and Physiology)に掲載されました。

研究成果がPCP(Plant Cell and Physiology)に掲載されました。今回の成果は、アブラナ科植物を材料に受粉領域である柱頭先端の細胞をレーザーマイクロダイゼクション法にて組織特異的に単離し、次世代シーケンサーを用いて大量解析を行ったものをまとめたもので、高山班矢野班班友・清水博士との共同研究の成果です。

植物の生殖過程において雌ずいと雄ずいが最初に出会う「受粉」は、雌しべ先端の乳頭細胞にて誘起されます。近年、シロイヌナズナをはじめ、アブラナ科植物において多くの植物生殖に関わる研究が報告されていますが、それらを制御する分子メカニズムについてはほとんどが解明されていません。本研究では、3種のアブラナ科植物Arabidopsis thaliana, A. halleri, Brassica rapaを用いた、乳頭細胞に限定した発現遺伝子群の情報基盤構築と特徴づけを行いました。上記3種の植物種それぞれから、レーザーマイクロダイゼクションによって受粉領域である乳頭細胞を特異的に単離し、次世代シーケンサーによるトランスクリプトーム解析により乳頭細胞で機能する遺伝子群を網羅的に同定しました。得られた乳頭細胞発現遺伝子群をバイオインフォマティックス解析することで、60%を超える遺伝子が3種間で共通することを明らかにしました。また、受粉関連や乳頭細胞の発達・代謝関連、転写因子、シグナル伝達関連等の遺伝子を同定し、それらが受粉システムや乳頭細胞の分化・発達に機能していることを予測しました。これらデータは、植物生殖の分子機構を理解するうえで有用な情報基盤になると考えられます。今後、本研究で見出した遺伝子発現情報基盤をもとに、更に詳細なバイオインフォマティクス解析による受粉関連遺伝子の選抜や個々の遺伝子機能の調査を行い、受粉分子機構の全貌を解明していきたいと思います。


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 また、本稿はその成果が評価されPCP 11月号の表紙に選ばれました。さらにPCP HP上ではResearch highlightsとして紹介されています。Open accessですので、ぜひ、ご一覧頂ければ、幸いです。 

Cell type-specific transcriptome of Brassicaceae stigmatic papilla cells from a combination of laser microdissection and RNA sequencing

Osaka, M., Matsuda, T., Sakazono, S., Masuko-Suzuki, H., Maeda, S., Sewaki, M., Sone, M., Takahashi, H., Nakazono, M., Iwano, M., Takayama, S., Shimizu, K.K., Yano, K., Lim, Y.P., Suzuki, G., Suwabe, K, and Watanabe, M.

Plant and Cell Physiology (2013) 54: 1894-1906.

(URL: http://pcp.oxfordjournals.org/content/54/11/1894.full.pdf+html)

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 鈴木班の渡辺は、10/7にお知らせしたとおり、地元紙・河北新報に「科学の楽しさ伝え出前授業500回 東北大院教授・渡辺さん」という形で紹介頂きました。このことがきっかけとなり、NHKラジオ第一・ゴジだっちゃ!という宮城県限定の放送でしたが、10/24に「科学の楽しさを伝えて500回出前授業だっちゃ」と題したコーナーにゲスト出演しました。出前講義を始めたいきさつ、心がけていること、理科離れなど、これからの活動について等々。出前講義にない緊張感を頂くと共に、しゃべることの難しさを改めて、痛感しまし、そのことをこれからのアウトリーチ活動、研究活動のエネルギー源にしたいと思います。

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 わたなべしるす

 PS. 渡辺のHP東北大・科学者の卵養成講座のHPにも関連記事を書いてあります。合わせて、ご覧下さい。

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