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DeviceFaceについて

DeviceFaceは、研究機器の共同利用の促進によって研究環境を向上することを目的に作成したウエブシステムです。 当システムにより、お手持ちの研究機器をウエブベースでDeviceFace参加者に公開でき、 また当システムのウエブ使用簿により、どこにどんな機器があり、誰がどれくらい使ったかを「見える化」できます。公開は簡単に取り消せます。

当システムの狙いは、各研究室が機能的に同等な機器を冗長に保有することを防ぐことで予算の効率的使用を可能にすることです。 また同時に、同じ機器の使用者間のコミュニケーションがウエブ使用簿により促進されることで、機器の取り扱い技術が向上することを期待しています。

現在、東北大メールのアドレスを持っている人と、東北大学大学院生命科学研究科の職員構成表に掲載されたメールアドレスを持っている人がログインできます 。 ログインパスワードは、ログインページよりメールにて受け取ることができます。ログイン資格は今後変更される可能性もありますので、ご留意ください。

研究機器(デバイス)それぞれが、外界との接続部分(インターフェイス)を持つべき、というアイデアが本システムの名称の由来です。

本システムの利用者は以下の機器共同利用理念に同意してください。

  1. 機器はそれぞれの機器の管理者の善意によって公開されているものです。感謝して使いましょう。
  2. 機器は必ずしも最高の状態ではないかもしれません。機器が期待通りに動作することについて、公開者は責任を負わないものとします。
  3. 予算の関係でメンテナンスが滞る場合があります。予算に余裕のある方は、機器のメンテナンスへの積極的かつ太っ腹な関与をお願いいたします。

作者: 東北大学大学院生命科学研究科 准教授 大坪嘉行

DeviceFaceの特色

本システムは研究の現場から研究者の視点で作成しました。おそらく教育研究機関がトップダウンで導入するような既存のシステムとは様々な点で異なった特色あるシステムになっていると思います。

【柔軟性】本システムの主体はそれぞれの研究者です。研究者が自らの意思で手元の機器を公開できます。機器の公開および取り消しは、システム管理者の手を経ることはなく、迅速かつ柔軟に行うことができます。機器の写真も簡単にアップロードすることができます。この柔軟性により、機器の価格によらずどんなものでも公開できます。

【管理タスクの分散】 機器公開者は、情報の更新などの管理権限を委譲することができます。これにより教員など機器管理者が忙しいためにシステムが回らないという事態を防ぐことができます。機器公開および取り消し、情報の更新などは、機器管理者が行うのでシステム管理者の業務はあまりありません。システム管理者がルーチンでしなくてはならないのは、新たに教員となった人の登録と研究グループの更新だけです。

【機器公開者のインセンティブ】機器保有者が機器を公開するインセンティブは、機器の維持管理費の削減です。機器の中には使用せずとも一定の維持コストがかかるものがあります。複数の研究グループが使用するようになればコストを分割できます。DeviceFaceのウエブ使用簿で入力されたデータは集計され、どの研究グループがどれだけ使用したかを容易に把握できるように出力されます。これにより、受益者負担根拠資料を容易に作成できます。インセンティブに対する効果は未知数ですが、公開機器について各ユーザーは「いいね」ボタンを押すことができます。「いいね」情報については、機器の管理者は管理画面より閲覧することができます。

【ウエブ使用簿】使用簿に表示されるQRコード (二次元バーコード)を印刷して機器に貼り付ければ、スマホなどの端末より当該機器のウエブ使用簿に容易にアクセスできます。共通機器の周りには、よく使用簿ノートが置かれていますが、ウエブ使用簿の方がはるかに効率的です。

【ウエブ予約カレンダー】予約カレンダーを利用できます。

【英語環境】日本語と英語を切り替えられます。入力データに3つの半角ビックリマーク(!!!)があると!!!より前の部分が日本語環境で、後ろの部分が英語環境で表示されます。!!!がない場合は全体が表示されます。

【共用化促進のための課題】本システムは機器共用化のために有効に機能するものと思いますが、機器公開に対してインセンティブがより強く働くような仕組み、制度が必要と考えています。例えば、公開者の受益者負担額分の全部または一部を研究機関が肩代わりする、といった制度です。間違えて公開されている機器と同じ機器を購入してしまわないようにチェックする体制も必要かもしれません。

【本システムの導入希望】本システム導入に興味がある研究教育機関あるいは企業などの方、ご連絡をお待ちしております。

作者プロフィール: 環境細菌の研究を進める一方で、様々なソフトウエアを作成、公開している。