東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.05.31

第一回科学者の卵養成講座を終えて

宮城県宮城第一高等学校の熊倉 凜南です。

5月28日に参加した科学者の卵養成講座の渡辺教授の講義について書きたいと思います。遅くなってしまい申し訳ありません。

今回の渡辺教授の講義は「進化論を唱えたダーウィンも注目した高等植物の自家不和合性」でした。4月末に一度、渡辺教授が宮城一高に来て講義をしてくださった際に、渡辺教授ご自身の研究としてアブラナ科植物の自家不和合性の話をしてくださり非常に興味を持ったため、今回はさらにどういう話をしてくださるのかとてもわくわくした気持ちで臨みました。

渡辺教授の講義を聞いてみて特に強く印象に残ったところは、自家不和合性を持っている植物に自家受粉をさせ続けるとだんだん小さくなるということや、さし木など種で増える植物に非自己の花粉をつけても果実自体の品質は増やす前のものと変わらないということです。

人間は血縁の深い人と子どもを作ると五体不満足などで生まれてくる危険性が高くなるといわれているので、私は植物もDNAが重なりすぎると葉がなくなったり花がつかなくなったりするのかと思っていましたが、実際はだんだん背丈が小さくなっていくと聞いて、植物は面白いなと思いました。また、あるりんごのブランドと違うブランドの花粉を受粉させても果実の品質は変わらないということにもとても驚かされました。私は今まで、りんごは自家受粉で品質を変えずに子孫を残しているものだとばかり思っていましたが、実際他の花の花粉が受粉しても種自体は雑種になるものの、果実は他の花の影響を受けないため生殖して増やす前と変わらないと知り、面白い構造をしているなと思いました。

渡辺教授の講義では今の私にはまだ難しい内容のところもありましたが、自分の知らなかったことを多く知ることができ、内容の濃い時間を過ごすことができました。講義以外でも県外の高校に通っている人と交流しながら、多くのことを吸収することができました。これからも毎回、科学者の卵養成講座に参加し、しっかりと教授の講義についていきながら、自分のスキルを高めていきたいです。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校

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