東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.06.12

第1回を受講して

 栃木県立栃木高校1年の新井駿斗です。参加した皆さんのブログを見て影響を受け、投稿しました。

 

 僕は栃木という遠距離からの参加となります。応募にあたり科学者の卵ホームページで活動の内容を知り、ぜひ自分も受講したいと思いました。とても楽しみにしていたので、案内通知が届いた時は感激しました。

 

 受講に先立ち、科学者の卵のホームページからリンクされた渡辺先生の研究室を拝見すると、過去に栃木高校に出前講義をしていたことがわかりました。自分の高校のホームページを確認すると、その記事が掲載されていました。

 

 栃木高校では今年314日から3日間、学問探求講義として各大学から先生を呼んで様々な講座が実施されました。全部で12の講義がありましたが、東北大学からは二人の先生に来ていただき、その一人が渡辺先生でした。講義内容は「アブラナ科植物の自家不和合性と研究者への道」でした。

 

 その時は高校入学前であったので、受講できませんでしたが、今回受講できたことは幸運です。先生の話に引き込まれ、これまで受けた授業との違いを感じました。花の構造やメンデルが行ったエンドウの実験など、過去に覚えた内容を必死に思い出しながら受講しました。

 

 自家不和合性という言葉は今回の講義で初めて知りました。雌雄両生殖器官を持つ植物がなぜ受粉に昆虫の助けが必要なのか疑問でした。種内の遺伝的多様性を維持し、環境変化に対応する機能を植物が持っていることに驚きました。植物の成長が1年周期なので、遺伝に関する研究は結果が出るまでに長い年月を要する気の長い研究であることを知りました。

 

 第1回目の講義の日、高校では模擬試験を受験する日程でした。高校の先生に科学者の卵に参加する相談をしたところ、前日に試験問題と解答用紙を渡されました。科学者の卵を受講して自宅に帰ってから、急いで模擬試験の問題を解き、何とか提出することができました。忙しい日程ですが、これからも高校の日課と科学者の卵の受講を両立していきたいと思います。

 

 先生の質問に積極的に手を挙げる受講者の皆さん、それに昨年の活動発表をしていただいた先輩の方々を見て、講義や対話に対する積極性が自分を成長させると感じました。1年後に先輩方のようになれる自信はありませんが、少しでも先輩方に近づけるように多くのことを学び科学者としての一歩を踏み出したいと思います。

投稿者:栃木県立栃木高等学校

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