福島県立福島高等学校の沖野峻也です。今回が初めてのブログ投稿となります。
今回の講座は、「サイエンスチャレンジ」から始まりました。異なる県出身の方と同じテーブルに座り、「モールを30本使って構造物をつくり、4つのピンポン玉をどれくらい高い位置に置けるか」という課題に取り組みました。私たちのグループは、平面図形の中では丈夫である三角形を組み合わせた、タワー状の構造物をつくりました。しかし、重心が高すぎたのか、かなり不安定になってしまい、良い記録を残すことができませんでした。
タワーを作っている間にふと考えたことをひとつ。
大学に行って建築学を学べば、今回の課題の「正解」はある程度絞られるのだと思います。しかし、実はその「正解」を見つけることよりも、「正解」にたどり着くためのプロセスが最も大切なのではないでしょうか。例えば、手元にある「物理基礎」の教科書を開いてみましょう。後ろの方のページに物理学の発展をまとめた年表があります。過去の科学者が作り上げてきた美しい年表です。しかし、その年表の裏には数え切れないほどの失敗があります。しかし、その失敗を真摯に受け止め、プロセスを見直して改善し、そして新たな実験をする。こうして科学は発展してきたのだと思います。タワーをつくった60分で、私たちはこのサイクルを体験しました。何度倒れても、改善し、立て直す。
これは決して科学だけではなく、すべてのことに通じると思います。何度も失敗して、何度もやり直す。そうして得られた成功は何にも勝るはずです。今回の課題でそのことに改めて気づかされました。
課題の終了後、ほかのグループの完成品を見ると、私たちが考えもしないようなものがたくさんあり、「あっ、こうすれば良かったんだ」と気づかされるばかりでした。ほかの人と話し合う大切さを実感しました。次回の講義で、また受講生の皆さんと会えることを楽しみにしています。今日はありがとうございました。
投稿者:福島県立福島高等学校