東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.07.19

~第3回 科学者の卵を受講して~

 

 こんにちは。宮城県仙台二華高等学校の武田一紗です。

第3回の講義から早くも3日が経ってしまいましたが、講義の感想を記事にしたいと思います。(初投稿なので読みにくいかもしれません、すみません。)

 

午前中は、「科学・社会・生命倫理」をテーマにした「サイエンスカフェ」がありました。

ワークショップ形式で同じテーブルに座った人同士で意見を交換しながら、科学における倫理について考える時間はとても新鮮に感じました。もしも、ただ新しい技術を開発するだけで「悪用されるかもしれない」という危険性を考えなかったら。どんなに人々の生活を発展させてくれる技術でも、むしろ私たちに害を及ぼすものになってしまいます。無我夢中で何かに没頭するあまり、周りのことが自分の頭に入らなくなってしまうのは怖いことです。長神風二先生からのレジュメにあった、「科学者としての『普通の感覚』を忘れないこと」という言葉が心に残りました。

 午後は2つの講義があり、1つ目は海野德仁教授による「地震学のススメ」でした。地震という「結果」に関する事象、データを集めて原因を探っていく、「逆問題を解く」という考えが私の中にはなかったので、「なるほど~!」と思わず感心してしまいました。原因を直接目で見ることができないからこそ、地震波トモグラフィなどの手法を上手に利用して、大昔から人間が恐れている地震の正体を解き明かす日が来るのが楽しみです。

 2つ目は、伊藤幸博教授による「DNAと遺伝子組換え植物」についての講義でした。

ブロッコリーからDNAを取り出す実験を学校では行わなかったので、私にとって今回が初めての実験になりました。生物基礎の教科書の写真にあったように、白いフワフワしたDNAが析出しました。普段、野菜を食べるときに「DNAを食べている」という感覚は全くありませんでしたが、この実験を通して少しその存在を身近に感じられました。また、講義を聴くにつれて、遺伝子組換えの際に欠かせないアグロバクテリウムの賢さが分かりました。土の中にいる何気ない存在なのに、植物に感染して自分の遺伝子を入れることができるなんて...。遺伝子を組換えて食糧にも燃料にも使えるイネができるように、この遺伝子組換え技術を利用して環境に配慮したより良い暮らしができるようになればいいと思います。

 毎回、科学者の卵養成講座での仲間が増えていくことがとても嬉しいです。私は、皆さんと比べて「サイエンス」に関する知識量がまだまだ少ないです。でも、科学者の卵で他校・他県の皆さんと交流できるこの貴重な機会を逃さず、少しでも皆さんと「サイエンス」を語れるように努力していきたいと思います。

西日本から徐々に梅雨が明け、もう夏本番でしょうか...。(仙台も暑い日が続きそうです。)ですが、暑さに負けず、多くのことを吸収し、自分が少しでも成長できる夏休みにすることが今年の夏の目標です。次回の、8月6日の日英サイエンスワークショップも楽しみにしています。

長文失礼しました。

投稿者:宮城県仙台二華高等学校

PAGE TOP