東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.08.07

日英サイエンスワークショップ2016に参加しました!

 こんにちは。仙台白百合学園高等学校2年の石井美土里です。私は昨年度の科学者の卵の受講生です。本日は、昨日まで行われていた日英サイエンスワークショップの感想を書きたいと思います。

 私は、7月31日から8月6日まで科学者の卵養成講座の代表として、日英サイエンスワークショップに参加しました。初対面の人と寝泊まりをし、共同研究をするという前代未聞のプログラムで、初めは戸惑いも大きいものでした。しかし、周りの参加者が積極的にイギリス人と話しているのを見て、刺激を受け、少しずつ声を掛けることが出来るようになりました。

 私が配属されたのは、放射線を研究する研究室でした。この研究をしようと思ったのは2011年の東日本大震災を経験し、福島県で発生した原発事故を同じ東北に住む人として、風化してはいけないと思ったからです。関係者のみが入ることが出来るセキュリティがしっかりしている部屋に入り、福島県、宮城県、東京都の土の放射線量を比較しました。福島県の土は、震災直後より、放射線量の値は明らかに減少しましたが、宮城県や東京都の土の放射線量よりは大きいという結果を得ました。研究室での講義は全て英語で専門用語が多く、理解出来ないこともありましたが、新たな単語を覚えることが出来たのは大きな収穫でした。また、科学者の卵養成講座の発展コースなどで研究室に配属されたことはありましたが、今まで見たことが無い実験装置を見ることが出来、嬉しかったです。8月6日に行われた最終プレゼンでは、研究した成果を英語で発表しました。外国人と共同研究をして、共にプレゼンの準備をするのは、難しいこともありましたが、充実した時間を過ごしました。今年の受講生に卵の先輩として少しでも刺激を与えることが出来たら嬉しいです。

 また、研究室での研究以外にもほとんど毎晩のようにculture exchange というプログラムがあり、日本とイギリスの文化が融合された楽しい時間でした。そこでは、折り紙や習字などを一緒にやったり、逆にイギリスのゲームを楽しんだりしました。また、閖上や岩沼、名取などの震災で大津波の被害に遭った地域を訪問し、津波が来た現場を視察したり、お話を伺ったりしました。そして松島での観光も行い、自由時間もイギリス人とショッピングをしたり、写真を撮ったり、有意義に過ごしました。
 

 日常生活で英語を使うことはほとんどありません。学校で習った英語を実践することもできません。今回のプログラムでは、自分の英語力を試すことが出来ましたし、イギリス人に自分の英語が通じたことは、大きな自信に繋がりました。また、文化や思考の違いが大きくても理解し合い、尊重しあうことを学びました。初めてづくしの経験でしたが、全てが終了した今、自分が一回りも二回りも成長したことを強く感じています。
 

 これから、科学者の卵養成講座の重点コースの研究が始まります。これまで培った知識をフルに活用して、立派な研究発表が出来るように頑張りたいと思います。

 最後になりますが、今回のプログラムでお世話になった全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに、今後の人生の糧にしていきたいと思います。有り難うございました。

投稿者:仙台白百合学園高等学校

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