東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.08.18

UK-Japan young Scientist Workshop 減災アクションカードゲーム実施

科学者の卵 重点コース 仙台三高 鈴木 智寛です。

8月2日、3日に私は東北大学で行われた「2016UK-Japan Young Scientist Workshop at Tohoku University」に参加した。そこで、今研究活動をしている「減災アクションカードゲーム」を英語で実施した。90分程を2日間。今年3月、アメリカカリフォルニア州リバーサイド市で8日間行った海外研修が活かされて、今回はスラスラと英語で会話やディスカッション、説明も行えた。

 まず、「2016UK-Japan Young Scientist Workshop at Tohoku University」とは、福島高校主催の日英の高校生らが交流し実践的な研究活動を発表する機会である。今回は日本の高校生約20人と、英国の高校生約30人が参加した。IMG_8838.JPG science workshop

 「減災アクションカードゲーム(DMAC)」とは、災害が発生したときにどのように行動するかを考えるゲームである。災害発生時のとっさの行動を平時に考えておくことの大切さ、災害に関する正しい知識を持つことの大切さ、そして、災害の教訓を次の世代まで伝えていくことの大切さを学んでほしいという思いで、東北大学によって開発された。私は今、留学生にも分かりやすく、為になるようなゲームにする、という目的を持って研究している。今回は、東北地方で身近な災害、積雪と火山災害に関する問題を英語で作成し、ゲームに取り入れた。(このDMACを詳しく知りたい方は、インターネットで検索する、または僕に質問してください。)DMAC カード説明.jpg

 8月2日、グループ2の日本人高校生2人と、イギリス人高校生3人に向けて減災アクションカードゲームを行った。

 時間は90分。解説が短くて、時間が余りそうで焦った。インターネットを使い、イギリスの高校生に、日本の東北地方の積雪被害や、除雪機、北海道の雪まつりを見せたら驚いたり、喜んだり、興味をしめしていた。アンケートをとるのは上手くいった。

 「緊急地震速報」、「津波注意報」、「噴火注意報」などを、それを知らないイギリス人に説明するのは難しく、時間がかかった。それに関連した問題を出すのなら、事前にそれらについて説明する必要がある。

 今回良かった点は、終わった後に参加者が「楽しかった」と言ってくれたことだ。

 8月3日、減災アクションカードゲーム実施2日目。今回のグループは日本人高校生3人、イギリス人高校生2人。前回の反省を活かして、事前に説明したい日本の災害についての画像を用意した。

 事前に問題を5つ用意して挑んだ。三つは、地震、津波、緊急地震速報に関した質問。残り2つが、火山と積雪に関した質問だ。その二つは自分で考えて作ってみた。なぜなら、以前に東北大学に通う留学生にアンケートを取ったところ、積雪と火山に関しての不安が、地震と津波に次いで高かったためだ。

 しかし、今回自分で作った二つの問題は、問題の中に「火山警報」「日本の東北地方の積雪」についての詳しい説明を入れてしまったので、長い問題になってしまった。ちょっと難しくなってしまったことが反省点。問題の改善の余地がある。

 あと、プレイヤー同士のディスカッションをもう少しやってもらってもよかったかもしれない。短すぎた。

 今回は少し久利先生に手伝ってもらったが、火山の噴火に対しても、図を使い、火山灰、火砕流、墳石などについてもそれぞれ説明したい。絵や写真を使うと説明しやすいし、理解してもらいやすい。

 地震のP派とS派の揺れの大きさ、速さの違いに対してもしっかり、具体的な数値を出しながら説明したい。

 ビーチにいて、小さな地震が起きた時でも津波は来る可能性はあると説明したい。もっと詳しく。

 みんな、楽しかったと答えてくれてよかった。成功と言えるだろう。アンケートを集計するのが楽しみだ。エクセルで。

 アンケートで「明確な答えを示した方がいい」という回答があった。自分も今回は解説がしっかりできなかったので、1つ1つの問題に対しても簡単に「こんな時はまずはこうするべきだ」「まず、安全なところに逃げてから、情報を得るべきだ」とか説明したい。

IMG_8843.JPG

(8月2日の参加者、向かって右から三番目の黒いTシャツが自分。)

IMG_8850.JPG

(8月3日、向かって右から4番目のキャプテンアメリカのTシャツを着ているのが自分。2枚の写真を見比べて、同じ人物が2度登場しているので、その人物が自分、と説明した方が早かったかな。)

とにかく充実した2日間だった。この場を用意してくださった関係者の皆様に、ここで感謝を表します。ありがとうございます。そして、声をかけてくださった久利先生、ありがとうございます。

 

眠さに耐えながら夜中に書いたブログであるため誤字脱字があれば教えてください。

 

P.S. 実は、9月18日19日に「GSC全国受講生研究発表会」にて、「減災アクションカードゲーム(身近な災害編)の開発と評価」というタイトルで研究発表することが決まりました。会場は東京でス。本当にうれしいです。少しの不安もありますが、今までやってきたことを信じて、頑張ってきます。私は、まず、発表用のポスター制作の完成を急ぎます。ではでは。

投稿者:宮城県仙台第三高等学校

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