東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.09.19

第5回科学者の卵 ~英語、飛行機、そして進化~

こんにちは。福島高校1年の沖野峻也です。今回は、午前中に「英語交流サロン」が開かれ、午後には、航空機に関する講義とがんに関する講義が行われました。                                                                                                                                                                 

 英語交流サロンでは、私のグループでは中国とマレーシアからの留学生2人と英語で交流しました。マレーシアのの方は機械工学を勉強されており、排気ガスが少ないエンジンを研究しているそうです。マレーシアには様々な文化が混合していると聞き、一度は行ってみたいと思いました。中国の方は、土木工学について勉強されており、津波の威力にも耐えられる津波避難所について研究されています。彼は当初、欧米の大学に進学したかったそうなのですが、自分のやりたい研究をするべく東北大学に進学したと聞きました。私の周りの友人には「今の偏差値だと○○大学に進学しようか」とか「親が言うから△△大学に行こうか」と、自分が何をやりたいのか明確な目標を持たないで進学を決めてしまいそうな人がいます。しかし、それではただ受身の人生になってしまうように思われます。私は、この留学生のように自分の意志で進学を決定したいと思いました。

 午後からは、まず航空機に関する講義が行われました。私は幼いころから飛行機が大好きで、どうしてあんなにきれいに飛べるのか、ずっと疑問でした。揚力が翼の上部と下部の気圧差によって発生するということは知っていましたが、翼の周りに渦が発生して飛ぶということは初めて知りました。また、垂直尾翼や水平尾翼、そして上反角という三つの機能それぞれが、飛行機を安定させて飛ばすための重要な役割を担っていると分かりました。

帰宅後、早速作ってみた紙飛行機が以下の写真です。

改良型ヘソヒコーキ

 普通のヘソヒコーキよりも前の折り返しの回数を増やし、重心を前に設定しました。しかし、そのままだと前のめりに突っ込んでいってしまうだけなので、主翼の後ろのへりを持ち上げてバランスをとりました。また、写真では見にくいと思いますが上反角をつけたり、主翼の淵を下に折り返して垂直尾翼の役割もつけました。

 実際に飛ばしてみると、普通のヘソヒコーキよりもかなりスピードが速いにも関わらず、安定した飛行が可能でした。改めて航空力学の凄さを実感しました。

 次に、病理学の講義を受けました。私の親族にもがんが原因で亡くなった人がおり、現在の病理学でどこまでがんについてわかっているのか疑問でした。しかし、がんには5年後生存率が著しく低いものもあれば、そこまで高くないものなどまちまちであることが分かりました。「がん=不治の病」という印象を持たれがちですが、正しい知識を知り、正しく怖がる必要があると思いました。がんは、生物がごくまれに起こすミスの積み重なりによって起こります。しかし、そのミスは進化の一因にもなるそうです。現在も人類をはじめとしたすべての生物は進化しているのだと実感しました。

次回の講義も楽しみにしています。ありがとうございました。

投稿者:福島県立福島高等学校

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