東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.10.07

重点コース(MRPC)での実験

岩手県立盛岡第三高等学校の谷藤春香です。今回は私が参加させて頂いている重点コースについて皆さんにお伝えしようと思います。 私たちのグループでは『MRPCを用いて宇宙線の観測をし、そこからMRPCの性能評価をする』という事を目標としています。 ところで皆さんはMRPCについてご存知でしょうか。MRPCとは正式名称を"Multi-gap Resistive Plate Chamber"といい、宇宙線、放射線が通った際にMRPC内に充填されたガスがイオン化し、このイオン化したガスが、また他のガスをイオン化するという通称"アバランシェ"(雪崩現象)を利用して電気パルスを作り、それをシグナルに直し測定、記録するという測定器の事です。(以下の図はここまでの説明を図示したものです) MRPC3 MRPC4 MRPC5 MRPC6 ただ、全てをMRPCが行ってくれるわけではありません。MRPCをシグナルに直したと言ってもそのままではノイズ(余計な情報)が多すぎるためにグラフに変換した際に、分かりにくいグラフとなり情報の分析が出来なくなってしまいます。そこでノイズを消すためのプログラムを作成します。一回プログラムを作成するだけで求めているグラフ方に入ると良いのですが、実際はそうも行かず何回もプログラムを組み、グラフの様子を見てまたプログラムを組むという作業を行います。 こう書くと「難しそうで大変そう」とだけ思われてしまうかもしれませんが、このグループの様に、測定器から自作できる実験というのは多い訳ではなく、またこれは世界中が注目している程に科学の最先端を行く深い実験です。私もまだまだ深くまで知るどころか表面に浮いている様なものですが、次回までには皆さんに更に深くお伝えできる様に致します。 ここまで読んで頂いた方、有り難うございました。

投稿者:岩手県立盛岡第三高等学校

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