東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.10.21

第六回講義を終えて

こんばんは、群馬県立前橋高等学校の山田桂一です。早速ですが、本日の第六回講義について記事にしていきます。

本日は、午前中は前回と同じく英語交流サロンがあり、午後は、徳山豪先生による講義「理論計算機科学への招待~数学を用いた最適化と高速化~」、岩渕好治先生による講義「薬を作る化学技術」がありました。

本日の英語サロンは、前回とは異なり一つのテーブルに高校生が3人と留学生の方が一人で前回よりも少人数でした。そのため、前回よりも私が口を開く機会も多く、前回よりもたくさんのことを話せたように思います。前回と比べ、自身の多少の成長を感じられた気がします。しかし、何と言われたか理解できずに聞き返してしまったり単語が思い浮かばずに言葉に詰まってしまったりする場面が多々あったので、英語の学習と実際にそれを使う訓練をさらに行う必要があると痛感しました。

最近、私は将来に海外に出たいと考え始めています。(依然私の英語は拙いままですが......。)そのため、このように、実際に母国を離れて留学してきている方と交流をできるこの機会は私にとって大変貴重であり魅力的なものです。今日私のグループに来てくださった方は、留学は多くの異なる文化圏の人々と交流するうえでとても重要なよい機会だと仰っていました。私も、ありきたりな考えではありますが、グローバル化が進んでいる現代社会で生きていく身としては進んで外に出て多くの人と交流することは大変重要なことだと思います。そういった面でも、学校から外に出て他県の高校生や留学生の方と交流をできるこの講座に参加できていることは幸運なことなのかと少し感じました。この講座ももう半分が終わってしまったが、最後までこの講座に参加を決意した理由を忘れずに、気を緩めることなく取り組めるようにしたいと思います

午後の一つ目の講義では、数学の発展の歴史や「未来を変えた9つのアルゴリズム」について教えていただきました。

個人的には、古代ギリシアでは計算はすべて図形を用いて行っていて、四則演算は基本的に図形を利用することでできる、というのがとても興味深く感じました。時間のあるときにこれについて考察をしてみたいと思います。

また「未来を変えた9つのアルゴリズム」についての説明では、数あてゲームや帽子パズルやトランプを当てるゲームでどれだけ儲けられるかといった問題について実際に頭を働かせながらのことであったため、非常にわかりやすく面白かったです。

この講義を通して、人類の進歩に数学の神秘がいかにかかわってきたのか、また、数学の神秘の可能性について触れることができ、より一層数学を学ぶ意欲が高まったように感じます。

二つ目の講義では、薬学の発展の歴史から岩渕先生が取り組んでいらっしゃる研究内容まで、基礎から先端までの幅広くを教えていただきました。

最初は宗教的なところから始まり、人の手で有機物を合成できることが発見され、そして現在まで発展してきた、その過程を知り、これまで薬に対して抱いた「なんだか得体の知れないもの」という印象が和らいだ気がします。しかし、創薬の成功率は極めて低いことや、創薬には膨大な時間が必要であることから、やはり薬学の分野は険しいものなのかと感じました。また、たった今私が飲んだ薬には研究者たちの膨大な努力が詰まっていると考えると、ますます有難いものであるように感じてきました。

そして、クルクミンが先導する創薬研究については、この成分がどう働くからがんの治療に有効なのか、それを有効に標的器官に届けるにはどう工夫をしたらいいのか等々、実際に創薬の現場で取り組まれているプロセスについて明確に知ることができ、大変興味深かったです。

最後に途中でも書いたように、すでに半分が終わってしまったこの講座ですが、この講座への参加を決意した動機を心に留め、ここで学んだことを風化させることなく有用なものとして自分に取り込めるよう、学び取る姿勢を決して失わぬように最後まで取り組んでいきたいと思います。

投稿者:群馬県立前橋高等学校

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