東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2016.11.19

第七回講義を終えて

こんばんは。群馬県立前橋高等学校の山田桂一です。

遅ればせながら、先日の第7回講義について記事にしていきます。

前回と同じく午前は英語サロンがあり、午後は渡辺正夫教授による講義「教授の進路選択アドバイス~人生を戦略的に考える~」、鈴木洋一教授による講義「人類遺伝学のフロンティア 切り開くのは君たちだ!」の二つの講義がありました。

午前の英語サロンは、前回までのような談笑でなく、ディベートを行いました。ディベートでは、自分の意見を掘り下げ議論をすること、自分で複数の意見を持ち発することが求められました。これまでは自分について話していればよかったのですが、今回はそれ以上のことを当然のように求められ、言葉に詰まる局面が前回以上に多く、語彙力や文法力のような自身の弱点がさらに浮き彫りになったように思います。やはり、準備不足感も否めず、意見を一つ急ごしらえで用意しただけの私は、議論を十分に深めることができなかったように思います。そして、グループでの討論の後、advantagedisadvantageの二手に分かれ、全体で意見の発表も行いました。私は一番端の1グループであったことも祟り、発言することができませんでした。まだほとんどの人が挙手をしていなかった初めのうちに挙手をしておくべきだったと反省しています。他グループの発言は、ユーモアに溢れたものが多々あり、聞いていて楽しむことができました。少し前の私であれば、聞きとることができなかったかもしれない内容を理解できたことから多少の成長を感じました。しかし、依然、英語力を伸ばそうとする訓練や努力を怠りがちで、不十分なままであると痛感しました。今回、留学生の方からアドバイスを頂けたので、それを実践して、言葉に詰まる場面を減らしていけるよう尽力していきたいと思います。

午後の一つ目の講義では、私たちが何をして成長していくべきなのか、面白おかしくレクチャーしていただきました。

常に危機意識をもって周囲を見渡すこと、自分の力で自由に考えること、戦略的に物事を考えること、母国語で高等教育を受けられ、深く考えることができる意義......。挙げ始めてはキリがありませんが、渡辺教授の熱いメッセージが込められていた講義でした。

特に印象深かったのが、海外の大学に進学された方がかけられた「なぜ母国語で高等教育を受けられるのにわざわざ外に出たのか。自分は、どうせ自国で高等教育を受けようとしても英語でしか受けられないから仕方がなく出てきたのに。」といった感じの言葉の紹介でした。近頃の私は、ただひたすらに海外にあこがれを抱き、海外で高等教育を受けることこそが至高だと思っていました。そんな私にこの言葉は非常に響きました。自国で高水準の高等教育を受けられるにもかかわらず、わざわざ慣れない言語環境に身を投じてまで学習しに外へ出る意味は果たして本当に存在するのか。確かに、日本ではよい環境で高等教育を受けられるのだと思います。そして、当然ではありますが、私は英語よりもはるかに日本語の方が得意です。こんな私が留学をすることは一見不毛なことにみえるかもしれませんが、想像もできないような世界に揉まれ、時間をかけて世界を見て、その先で得られるものがきっとあるはずです。私はその可能性を信じてみたいと思います。そして、それは大きなことを実現するには、不可欠なものなのではないかと感じます。海外に出て学ぶことに対し明確な目的を持っているのであれば、自国が恵まれていても海外に出る理由足りうるのではないでしょうか。

また、悪の組織的な発想で、ギリギリのラインを危機意識をもって試していくという姿勢は大変刺激的で参考になりました。

二つ目の講義では、遺伝学の基本から説明していただき、さらに病気の遺伝子や東北メディカル・メガバンク計画のような新しい内容まで教えていただきました。

遺伝は今まさに学校の私物の授業で扱っている内容であるため、難解な部分が多々ありましたがどうにか理解できたように思います。遺伝子のわずかな違いによって病気になる、ならないが決まることは非常に興味深く思います。また、遺伝学は比較的新しい学問領域であるため、未だにわかっていないことが多いらしく、この先より多くの人のゲノム解読も進み、遺伝子組み換え技術などもあらゆるところで行われていることもあり、ますます脚光を浴び、発展していく分野だと思います。だからこそ興味惹かれるものがあり、鈴木先生の言葉通り、人類遺伝学のフロンティアを切り開いていくのは私たちなのだと感じました。個人的に文献を漁るなどして、より深い理解をできるようにしていきたいと思います。

投稿者:群馬県立前橋高等学校

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