東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

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2016.12.14

東北大学公開サイエンス講座 113元素ニホニウム 

宮城第一高等学校 荻原 舞那穂です。12月10日 東北大学大学院理学研究科 公開講座 113番元素~ニホニウム~に行ってきました。

初めに東北大学大学院理学研究科 准教授 萩野浩一先生の「ニホニウムみたいなとても重たい元素の話」を聴きました。基礎科学とは、今すぐ役に立つものを研究するのではなく、音楽や芸術のようにないと困るもの。知識を豊かにすることがどこに向かって生きるかの指針になる。と言う話が印象的でした。今回113ニホニウム(Nh) 115モスコビウム(Mc) 117テネシン(Ts) 118ナガネソン(Og)に名前が付きました。メンデレーエフの周期表から、元素はもっとあると言ったアインシュタインの言葉を200年かけて照明している、もっと重い元素を作ろうとしているという話に感激しました。最も古い元素はH・He・Li で、138億年前のビックバンに誕生したそうです。また1kgにはおよそ1兆個の細胞で作られている。という話でした。

二時限目は、仁科加速研究センター超重元素分析装置チーム チームリーダー 森本幸司先生の「ニホニウム発見物語」です。森本先生はNh名称、記号決定のニュースにも出ていらした方です。113番元素とは陽子が113個あるという事なので、亜鉛(Zn 30)ビスマス(Bi 82)を加速器でぶつけ、核力より核融合して作られます。10年間で3個しか確認されていない元素です。大変不安定なため、速攻α崩壊(周期表の2つ下の元素になる)を起こします。作られる元素の数が少なく、安定しないため、Nhを元とした新製品は作れません。    重い原子核は電気的反発が大きく安定しないので、α粒子を出して安定しようとします。(α崩壊)➡別の元素になる。重いものほど寿命が短いです。自然界ではPu(プルトニウム)が一番重いですが、ほとんど崩壊して存在する量が微量なためU(ウラン)とされています。核融合に最適な加速度、最適な元素を探し出すのが大変だそうです。元素は理論上170番まであると言われており、126番ぐらいに「安定の島」と呼ばれる長生きの元素があると考えられています。現在118番元素まで発見されていますが、急に重たい元素を作るのは難しく、119番、120番と順に研究が進んでいるそうです。

核分裂、α崩壊、自発核分裂などが伴う研究ですが、元素は小さいため危険は無いとのことでした。Nh(ニホニウム)はα崩壊をしてRg(111 レントゲニウム)Mt (109 マイトネリウム Bh(107 ボーリウム)Db(105 ドブニウム)となることが観察されたため、新しい元素は113番目であることが証明されました。新しい元素のため族が変わる可能性もあります。

凄い研究で大変面白く聴きました。新しい元素は新世界の到来を感じさせます。高校生泣かせでもあります。周期表覚えるの大変です。

投稿者:宮城県宮城第一高等学校

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