東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業))

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平成28年度 活動ブログ

平成28年度 活動ブログ養成講座の活動を記録しています

2017.02.20

第10回を受講して

 栃木県立栃木高等学校1年の新井駿斗です。仙台に向かう車窓からの景色は、福島のトンネルを抜けると雪色に変わりました。春から毎月眺めてきた東北の景色ですが、毎月季節の変化を感じさせてくれます。

 

 2回にわたり大学生との交流会が続いたことから、久々の講義詰めとなりました。中山先生の講義では、エンザイムハンターという酵素について、バイオ工学的な視点で解説していただきました。
 酵素の仕組みをたんぱく質やアミノ酸の配列から説明していただき、また日常生活で使われるものを例に挙げた分かりやすい説明により、基礎的な知識でも理解することができました。ホタルの光を例とした遺伝子組換えの順序や2次代謝(適応代謝)の化合物の構造から花の色の着き方、着きやすさが分かりました。サントリーと共同研究しているキンギョソウの話から研究の魅力を感じました。

 

 次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画についての佐貫先生の講義では、素粒子の歴史的背景からILCの実現までの詳しい説明を聞くことができました。
 素粒子の重さの違いやヒッグス機構などミクロの世界は自分で見たり感じたりできないため、なかなか理解できない分野でした。そのため宇宙の誕生や素粒子に関わってきた科学者を知っている程度でしたが、この講義で理解を深めることができました。ILCの仕組みと可能性を理解することができたので、今後の研究成果をニュースで見られることを楽しみにしています。

 

 第1回から今日までの講義は、すべて面白く興味深い内容でとても有意義でした。8期の講義はすべて終了してしまいしたが、次回は同じ講義を受講した卵生による発表があります。どんな感性で講義を受講し、また研究発展コースに臨んだのか、ぜひ聞きたいと思います。

投稿者:栃木県立栃木高等学校

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