投稿者:岩手県立盛岡第一高等学校
2017.03.09
第10回講義を受けて
盛岡第一高等学校の渡邊夏七子です。
最後の講座もあと数日となりました。
遅ればせながら前回の講義のブログを更新します。
午前は最後の英語サロンがありました。
伝言ゲームは、やはり留学生の方と高校生の間での食い違いが多く、リスニング力の大切さを痛感しました。
私は留学生の方の隣だったのですが、たどたどしい英語で本当に申し訳なかったです。
上手く絵に表してくださり、ありがとうございました。
あまり英語は得意ではないのですが、英語サロンでは1年間楽しみながら英語を学ぶことができました。
午後最初の講義は私が一番楽しみにしていた「次世代素粒子研究施設:国際リニアコライダー(ILC)計画」でした。
地元岩手が候補地ということもあり、ILCは中学生の頃から興味のあるテーマです。
いくらかは調べていたのですが、具体的なイメージができていなかったのでとても参考になりました。
講義の中でも、なぜ世代が変わると質量が大きくなっているのかや、電子に大きさがないのに存在はしているというのはどういうことかなど多くの疑問が生まれました。
ここで生まれた興味や疑問を自分の糧にしようと思い、今、学校でも友達とともに素粒子や加速器・測定器について調べています。
調べれば調べるほど難しいテーマだと痛感しますが、新しい発見に繋がっていると思うとワクワクします。
将来、常識を変えるような発見が出来たらいいなと思います。
今年度最後の講義は「黄色い花もいかが?ー細胞内の反応を制御して花の色を変えるー」でした。
酵素のもつ特性などは学校での生物の授業を通して知っていたのですが、花の色が酵素によって変えられていたということにはとても驚きました。
細胞の中で何が起こっているのか、どのようにして起こるのか、酵素の働きも細胞の働きも、知らないことばかりです。
講義を受けて、生物の分野もまだまだわからないことが多く、おもしろいと思いました。
発見までの道のりは厳しく、失敗もありながらも、何度も実験を重ねる姿は科学者に必要なことだと感じました。
次回で講座は最後になります。
応募した頃はほとんど知識がなく、それこそ未熟な卵だったのですが、1年間様々な分野の科学を学び、最近はまだ未熟ながらも卵の中での成長を感じます。
これは、参加しないと得られなかった成果だと思います。
また、同じ科学が好きな仲間たちと出会えたことも、得られた大きな成果です。
科学者の卵を受講して、卵の友達だけでなく、学校で科学について話し合える友達が増えたのがとても嬉しいです。
興味分野が増えたこと、研究の上で大切なコミュニティを広げることができたこと、どちらも将来自分の力となることでしょう。
すでに、来年度も学びたいという意欲が高まっています。
なかなか科学の深いところに踏み出せなかった私を支えてくださり、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。